いつも通り5時起床。6時半からホテルのビュッフェで朝食は。お粥とパンとバナナとゆで卵をそこそこの量食べました。
その後、近くのコンビニに行き、おにぎりとカステラを購入。
ホテルでサプリの準備。先週タイムトライアルの時に初めて試したケトンサプリは、酸性が強いため、たくさんの水で溶かす必要があり、それがお腹に残る感じが悪かった原因と考えて、レースの2時間前に摂取することにしました。いくつかのレポートで摂取後2〜3時間で血中ケトン濃度が最高になると書かれていたので、サプリの説明書よりも実測レポートを信用することにしました。
10時発のホテルから競技場へのシャトルバスに乗り出発。
レースは13時15分の予定なので、3時間前の10時15分に最後の食事、おにぎりと餅を摂取。
10時45分に会場到着。日本選手団の応援席に行き荷物を預け、10分ほど散歩して軽く体操。
11時15分(レース開始2時間前)に、バナナ2本、ライフフォース、ケトン19g、MCTオイル10gを摂取。
11時半からウォーミングアップ。20分ジョグ。最初はゆっくり走り、最後の5分は心拍数が130以上に上がる程度までペースを上げて。
室内のウォーミングアップ場で、60mの流しを5本。本当はもう少し長めの距離を走りたかったけど、ウォーミングアップ場は60mしか直線が無いので60m。
応援席に戻るとすでに年代が上の1500mのレースが始まっていたので、会場に入ってからスター
トまでの様子などを確認しながら休憩。
12時15分(レース開始1時間前)にEAA10g、アルギニン5g、カフェイン200mg摂取。
12時45分(レース開始30分前)BCAA10gを摂取し、応援席の皆さんに温かい声をかけていただき最高の気分で応援席を後に。
招集所に入る前に横のウォーミングアップ場で最後の50m流しを2本。
招集所の出入口で、ちょうどレースが始まる一つ上のクラスで1500mに出場する福田さんに会い、激励&お互いの健闘を誓い、送り出しました。
招集所で、名前を告げて自分のヒートを確認すると、予定通り最終組。最終組は17人出場で、私の腰ゼッケン番号は13番。つまり、エントリータイムは13位。ひとまず、この順位を目標にする。
私より前の番号を持つ選手はヨーロッパ人とアフリカ人、明らかに体格も足の長さも別次元で驚く。でも、思ったほどの悪い緊張感は無くリラックスしてました。体が冷めないように体操などをしながら待つ。
招集所から、いよいよ競技場内へ。荷物を置き、ジャージを脱ぎ、ユニフォーム姿になり、腰ゼッケンシールを渡され貼り、待っている間は雑音も聞こえず迷いもなく、これまでの人生で経験したことのない集中しリラックスした状態になりました。
審判から軽く、会場内での説明(直ぐにスタート位置に行けなど)があり、そして、
Hey guys! Enjoy!
と言われてトラックへ走り入ります。スタート位置まで50mほど流しで走り、また、Uターンしてもう一度50mほどの流し。。軽くジョグでスタート位置に移動。1500mのスタート位置はちょうど日本選手団の応援席の真下だったので、多くの人に声をかけられ、手を振って応える。13番の僕は2列目のインから2番目の位置からのスタート。隣の英国選手からGood luck!と手を出され、握手しながらGood luck!と返事して待つ。また、すべての雑音と雑念が消える。
On your mark!
の合図で2歩前に出て構える。
バン!
前の選手は異次元の速さの人たちなので、その人たちに着いて行くことでスタート直後の位置どりは完璧。50m程でいい感じの中間走フォームに移行できた。足も軽い。股関節の動きもいい。気持ちいい。
途中で落ちてきた韓国人選手を抜きながら、前を走る英国人選手に着いて行く。周回を重ねてもピッチもペースも落ちない。足の疲労感覚も悪くない。でも、焦らずフォームだけを意識して走る。初めてのバンク付きのコーナーは何度かバランスを崩しそうになり、コーナーは若干スピードを落としながら慎重に走る。特に他の選手と近づいてコーナーに入るときは気をつける。
残り3周になった時、最後まで走り切れる確信を持ち、少しピッチを上げる。
残り2周となり周りのペースも上がり、さらにピッチを上げる。脚の筋肉は限界に近づいているので、腕を振って足を引っ張り上げる。
トップ集団に抜かれたところで、残り1周。英国人選手から少しずつ距離が離れるがズルズルと落ちないように粘る。
脚も心肺機能も限界が近いことを感じつつ、最後の直線をひたすら腕を振って走り、ゴール!
コース脇のフェンスに両手をついてどうにか倒れずに持ちこたえる。
電光掲示板を見ると、トップ3人は4分7秒台なのに驚く。順位表示を追っていくと11位に Shibata Shun を発見。タイムは4分49秒20!
タイムや順位よりも、最後まで集中して、ピッチを落とさず、ペースを維持して走りきれたことが嬉しかったです。これまで半年間、この5分弱の時間のために、食事も生活もコントロールして、1ヶ月前に足を痛めるアクシデントにも、めげず、黙々とそのときできる最善を尽くし、最後の4日間でカーボアップと調整をして疲労を抜き、最高の状態でレースに挑めたことと、それがちゃんと結果に繋がったことが最高に嬉しかったです。