CAPAサイクルを回す

何かを成し遂げる、成長してゆくための基本的行動パターンとして、PDCAサイクルを回すと言うのはビジネスにおいてはもちろん、それ以外のあらゆるところに有効だと思います。

トライアスロンの成績を伸ばすことは今の私の大きな目標の1つですが、どんな練習をどれくらい行うのか、どれくらいの頻度で休息日を入れるか、どれくらい何を食べるか、どれくらいの体重にするかなど、様々な要因を総合的に判断して、少しでも成績向上に繋がることを模索し実行する必要があります。しかも、加齢や環境変化に伴い最善策は常に変化し続けるので、常に最善を模索し続ける必要があります。

本質的には同じですが、トレーニングにおいては私はPDCAではなくてCAPAサイクルを回しています。

CAPAサイクルとは、情報収集(Collect)→情報分析(Analyze)→計画立案(Plan)→実行(Action)です。

何が最善なのかを判断するためには、状況の把握が必須です。できるだけ正確でできるだけ細かいデータを集め分析し、現状を把握し、それに基づき計画を立て、実行してみて、また情報を集める。。。

トレーニングにおいては、タイム、心拍数、出力の情報を集め、それに自分の身体の感覚を加えたデータを細かく集め、その変化を分析します。減量期や増量期には体重の変化に伴い運動パフォーマンスがどのように変化しているのかの情報を集め分析し、練習を調整したり、食事を調整したりします。

どうすればパフォーマンスが上がるのか、試行錯誤を繰り返しながら常に最善を目指して、計画&実行をし続けています。

ビジネスにおいても、闇雲に頑張るのではなく、情報収集、分析した上で、計画を立てて実行することが重要で、業績を伸ばすためには、それを永遠に回し続けることが必要だと考えます。

 

ケトジェニックで無尽蔵なエネルギーを手に入れた

糖質を制限してケトン体をエネルギーとするケトジェニックな生活は、主にダイエット目的で行っている方がほとんどですが、理屈的には長時間運動をするアスリートがパフォーマンスを上げることにも使えるはずです。それを証明すべく、ケトジェニックな生活を続けながら筋力(体重)を維持し、トライアスロンのレースで結果を出そうと挑戦しています。その第2弾レース報告です。

前回初めてケトジェニックで挑んだ長良川ミドルトライアスロン102は次のような結果でした。

【2015年】4時間48分42秒 総合71位 年代別15位
【2017年】4時間36分0秒 総合22位 年代別5位

4時間超のレースですが補給食は持たずに完走し、成績が向上しただけでなく、レース後のダメージが劇的に改善しました。前回出場したときはレース当日も、どうにかこうにか運転して帰宅し、翌日も全身筋肉痛でフラフラでしたが、今回はレース後に仲間と温泉に行き、翌日も心地よい筋肉痛の中、普通に仕事ができました。

今回出場した木曽三川トライアスロンは、オリンピックディスタンスなので、ミドルディスタンスの半分です。より高い強度の運動を短時間続ける競技になります。その点と、前回改善点の余地があると判断した点を踏まえて、レース前の食事とサプリ、そして、レース中のドリンクを調合しレースに挑みました。その結果は、

【2016年】2時間22分55秒 総合25位 年代別8位
【2017年】2時間16分04秒 年代別1位

オリンピックディスタンスでも成績が大幅に向上しました。長良川ミドルの時にはバイクの後半、胃腸が若干不調になり予定通りドリンクを飲むことができませんでしたが、今回はそれもなく最後まで体調は万全でした。10km走るランの1kmごとのペースは、最後の1kmが一番速くなっていました。これまでのレースで最後の1kmが一番速かったことはなく、大抵は後半に行くに従ってペースが落ちていました。最後まで身体にエネルギーが満ちあふれた感覚があり、加速することができました。

体脂肪をケトン体に変え全身に供給する代謝と、ケトジェニックでも一定量行われている糖質の代謝が効率よく行われるための栄養素とサプリ、発汗などで失われていく水分、ミネラルなどを、できるだけ内臓に負担をかけず、できるだけ効率よく、できるだけ速く吸収されるように、レース前のサプリとレース中のサプリを考え準備しました。

今回のレース前とレース中の主な摂取栄養メモです。ここに書いた以外に、レース前およびラン中には主催者提供の水を頻繁に飲みました。

3時間前豚ロース200g
バター 10g
オリーブオイル10g
ゆで卵 2個
プロセスチーズ

スーパーエンザイム
水溶性ビタミンC
脂溶性ビタミンC
ユビキノール
ビタミンE
レシチン
90分前MCTオイル10g
KetoCaNa 19g
EAA 10g
レシチン
マルチミネラル
ライフフォース
30分前BCAA 5g
カフェイン 300mg
アセチルカルニチン 3g
アルギニン 5g
レース中(バイク搭載)【以下を溶かしたボトル×2】
水 500ml
CCD 20g
パープルラス 5g
塩 2g
【氷水500mlのみ入れたボトル×1】

今回かなり結果がよかったので、これをベースに気温やレース時間や、体調などを鑑みて微調整したいと思います。

  

【2017年8月追記】
今シーズン最後のトライアスロンのレース「長良川国際トライアスロン」でも、大幅に記録を伸ばし年代別で3位に入賞することができました。

【2016年】2時間17分58秒 総合40位 年代別5位
【2017年】2時間13分25秒 総合35位 年代別3位

特に最後のランで大幅に前回より記録を伸ばし、はじめて40分を切ることができました。後半に強いケトジェニックを証明することができました。年代別では日本トライアスロン連合の年間ランキング1位と2位の有力選手と一緒に表彰台に上がれたことはとても嬉しい経験となりました。

ケトジェニックアスリート実験(長良川ミドルトライアスロン102)

ケトーシスで初めて挑む長時間レース。

結果は、凄く気温が高く、みなさんタイムを落とす中、10分以上タイムアップし、順位を50位上げ総合22位、年代別5位でした!他の選手が大量の補給食を自転車に積んでいる中、ケトン星人として補給食無しで挑んだケトジェニックアスリート実験の結果レポートです。ご興味のある方のみ読み進めて下さい

4時間半を超えるミドルディスタンスと呼ばれるトライアスロンのレースでは、大量のエネルギーを消費します。ですので、普通の人は、数日前からカーボローディングして少しでも体内のグリコーゲンを増やして、さらに、レース中も大量のエネルギージェルなどを食べながらレースをします。1500kCalくらい摂る必要があるなどとも言われています。
でも、ケトン星人は無尽蔵にある体脂肪をエネルギーとして使って生きているので、レース中に摂取しなければいけないエネルギー量が大幅に減ります。。。あくまでも理論的にはですが・・・
その理論を証明するのが今回のレースの大きな目標でした。

脂肪のエネルギー化の効率が普通の人より凄く高いケトン星人でも、猛烈な勢いでエネルギー消費するレースでは供給が間に合わないので、供給速度的に足りない分を糖質で摂取し、また、汗として大量に出て行く水分とミネラルも摂取しました。具体的には、アミノ酸20g程度と糖質80g程度と塩3gとマルチミネラルサプリを1.5リットルの水で溶かしてバイクに積みました。それ以外はエネルギーはMCTオイル30gのみ!
正直なところ不安もありました。理論的に正しいと信じていても、実際みんなが大量の食料を持って行くのに自分だけ補給食無しで途中でエネルギー切れを起こして大失速、最悪、棄権しなければいけなくならないかも・・・

第7回長良川国際トライアスロンinアクアフィールド102リザルト

しかし、結果は、最後までエネルギー切れを起こすことなく、大幅にタイムと順位を上げて完走!理論の正しさが証明できました!
真夏のような酷暑で、全体的にタイムが落ちている中、前回出場したときより12分タイムを上げ、順位は50位上がり、走り切れました!
実際は、バイクの途中で飲みきるはずのMCTオイルやドリンクを飲みきれず、ランの最後の4kmはペースが落ちましたが、前回圧倒的に負けた長距離レースに強い友人に後半も差を広げつつ圧倒的に勝ちました。
もう少しエネルギーレベルを高く維持し、最後まで失速しないようにする為には、まだ、改良の余地はあります。
レース後半は内臓がかなりダメージを受けていて、摂取したものの吸収が悪くなり、ペースダウンに繋がります。その状態にならないようにするとか、その状態でも水分やミネラルやエネルギーを必要な分だけ摂る方法を模索してゆきたいと思います。
それにしても、基本的には体内のエネルギーだけで4時間超のレースが走りきれると言うのは大発見というか、今後のレースを考える上で、大きな自信、大きな一歩となりました。

2017テグ世界マスターズ室内陸上競技選手権大会(レースレポート)

いつも通り5時起床。6時半からホテルのビュッフェで朝食は。お粥とパンとバナナとゆで卵をそこそこの量食べました。

その後、近くのコンビニに行き、おにぎりとカステラを購入。

ホテルでサプリの準備。先週タイムトライアルの時に初めて試したケトンサプリは、酸性が強いため、たくさんの水で溶かす必要があり、それがお腹に残る感じが悪かった原因と考えて、レースの2時間前に摂取することにしました。いくつかのレポートで摂取後2〜3時間で血中ケトン濃度が最高になると書かれていたので、サプリの説明書よりも実測レポートを信用することにしました。

10時発のホテルから競技場へのシャトルバスに乗り出発。

レースは13時15分の予定なので、3時間前の10時15分に最後の食事、おにぎりと餅を摂取。

1045分に会場到着。日本選手団の応援席に行き荷物を預け、10分ほど散歩して軽く体操。

1115分(レース開始2時間前)に、バナナ2本、ライフフォース、ケトン19gMCTオイル10gを摂取。

11時半からウォーミングアップ。20分ジョグ。最初はゆっくり走り、最後の5分は心拍数が130以上に上がる程度までペースを上げて。

室内のウォーミングアップ場で、60mの流しを5本。本当はもう少し長めの距離を走りたかったけど、ウォーミングアップ場は60mしか直線が無いので60m。

応援席に戻るとすでに年代が上の1500mのレースが始まっていたので、会場に入ってからスター

トまでの様子などを確認しながら休憩。

1215分(レース開始1時間前)にEAA10g、アルギニン5g、カフェイン200mg摂取。

1245分(レース開始30分前)BCAA10gを摂取し、応援席の皆さんに温かい声をかけていただき最高の気分で応援席を後に。

招集所に入る前に横のウォーミングアップ場で最後の50m流しを2本。

招集所の出入口で、ちょうどレースが始まる一つ上のクラスで1500mに出場する福田さんに会い、激励&お互いの健闘を誓い、送り出しました。

招集所で、名前を告げて自分のヒートを確認すると、予定通り最終組。最終組は17人出場で、私の腰ゼッケン番号は13番。つまり、エントリータイムは13位。ひとまず、この順位を目標にする。

私より前の番号を持つ選手はヨーロッパ人とアフリカ人、明らかに体格も足の長さも別次元で驚く。でも、思ったほどの悪い緊張感は無くリラックスしてました。体が冷めないように体操などをしながら待つ。

招集所から、いよいよ競技場内へ。荷物を置き、ジャージを脱ぎ、ユニフォーム姿になり、腰ゼッケンシールを渡され貼り、待っている間は雑音も聞こえず迷いもなく、これまでの人生で経験したことのない集中しリラックスした状態になりました。

審判から軽く、会場内での説明(直ぐにスタート位置に行けなど)があり、そして、

Hey guys! Enjoy!

と言われてトラックへ走り入ります。スタート位置まで50mほど流しで走り、また、Uターンしてもう一度50mほどの流し。。軽くジョグでスタート位置に移動。1500mのスタート位置はちょうど日本選手団の応援席の真下だったので、多くの人に声をかけられ、手を振って応える。13番の僕は2列目のインから2番目の位置からのスタート。隣の英国選手からGood luck!と手を出され、握手しながらGood luck!と返事して待つ。また、すべての雑音と雑念が消える。

 

On your mark!

の合図で2歩前に出て構える。

バン!

前の選手は異次元の速さの人たちなので、その人たちに着いて行くことでスタート直後の位置どりは完璧。50m程でいい感じの中間走フォームに移行できた。足も軽い。股関節の動きもいい。気持ちいい。

途中で落ちてきた韓国人選手を抜きながら、前を走る英国人選手に着いて行く。周回を重ねてもピッチもペースも落ちない。足の疲労感覚も悪くない。でも、焦らずフォームだけを意識して走る。初めてのバンク付きのコーナーは何度かバランスを崩しそうになり、コーナーは若干スピードを落としながら慎重に走る。特に他の選手と近づいてコーナーに入るときは気をつける。

残り3周になった時、最後まで走り切れる確信を持ち、少しピッチを上げる。

残り2周となり周りのペースも上がり、さらにピッチを上げる。脚の筋肉は限界に近づいているので、腕を振って足を引っ張り上げる。

トップ集団に抜かれたところで、残り1周。英国人選手から少しずつ距離が離れるがズルズルと落ちないように粘る。

脚も心肺機能も限界が近いことを感じつつ、最後の直線をひたすら腕を振って走り、ゴール!

コース脇のフェンスに両手をついてどうにか倒れずに持ちこたえる。

電光掲示板を見ると、トップ3人は4分7秒台なのに驚く。順位表示を追っていくと11位に Shibata Shun を発見。タイムは4分49秒20!

タイムや順位よりも、最後まで集中して、ピッチを落とさず、ペースを維持して走りきれたことが嬉しかったです。これまで半年間、この5分弱の時間のために、食事も生活もコントロールして、1ヶ月前に足を痛めるアクシデントにも、めげず、黙々とそのときできる最善を尽くし、最後の4日間でカーボアップと調整をして疲労を抜き、最高の状態でレースに挑めたことと、それがちゃんと結果に繋がったことが最高に嬉しかったです。

子育てに積極的に関わっている社長の会社に就職するとよい理由

就職活動で会社を選ぶポイントはいろいろあります。でも、会社案内に書かれている情報や採用担当者からの説明は当然よいことばかり言います。どこまであてになるのか分かりません。また、会社説明会や面接で少しくらい社長と話をしただけでは社長の能力や考え方はわかりません。

そんな時には、社長や幹部が子育てに積極的に関わっているか(きたか)を基準に選ぶことをお薦めします。

子育てというのは非常に特殊で難しいプロジェクトです。そのプロジェクトに参加しているかどうかで思想や能力が大きく変わります。

子どもが小さい頃というのは、予期せぬことが頻繁に起きます。突然子どもが熱を出す、突然子どもが怪我をする。30分でご飯を食べさせるつもりが1時間かかったなどなど、予期せぬことが起きてもできるだけ、他の人に迷惑をかけないように日頃からリスクマネジメントをしておく必要があります。

こうなったら、こうする。これがダメなら、こうする。このときは○○さんにお願いする。○○さんがダメなら□□さんに。。。

子どもが小さければ小さいほど、子どもと一緒にいなければいけない時間が多くなり、仕事の時間、自分の時間を確保するために、高いタイムマネジメント能力が鍛えられます。優先順位、隙間時間の活用、無駄の削減などなど。社長や幹部であれば当然ながら、求められる仕事の成果は高いものがあります。しかし、どうしても「時間」が縛られる子育てに対し、仕事の成果は工夫と努力をすれば「時間」と連動せずに高められます。それが実行できる社長や幹部は、社員に対しても、労働時間ではなく成果を求めます。

子育て、特に小さい子どもの子育ては、どんなに準備して、どんなに努力をしても、どうしても自分だけではどうにもならないことが起きます。そんな時には、誰かに頼るしかありません。誰かに頼んで助けてもらう。何度も助けてもらう為には、非常時以外に助けてあげたり、助け合うことで快く助けてもらえます。助けてもらえば感謝の気持ちが湧きます。その気持ち「申し訳ない」「ありがとう」「自分ができるときには何かしよう」を、社員に対してももてる社長や幹部は、ちゃんと社員のことを考えてくれます。

写真は本文とは関係ありません(笑)

また、社員にいろいろお願いするということは、権限を委譲していなければお願いできません。社員を信頼し、権限を委譲し、仕事を任せる。そんな能力(思考)も子育てを通して鍛えられます。

もちろん、当然ながら社員の子育てを全面的に支援してくれます。大企業がよくやるイメージアップのための育児支援ではなく、本当の意味で育児の負担を軽減し、また、育児で社員が成長することを支援し、かつ、会社の業務が滞らない方法を考えたり相談してくれます。先輩として育児についての悩み相談にも乗ってくれます。

育児に積極的に関わっている社長というのは、子育てが人間を大きく成長させ、仕事の能力を向上させることを知っています。部下を信頼し権限を委譲し仕事を任せ、社員の仕事以外の時間を尊重する会社であることの証です。

就活生諸君! 就職先に迷ったら、育児に積極的に関わっている社長の会社を選べ!