オーストラリアの生活でかなり驚いたこと

初めてオーストラリアに行ってから、最初の1週間は激安ホテルに滞在しましたが、その後はルームシェアしていました。

 

オーストラリアの場合、ワンルームマンションのようなものが少なく、借りられるマンションは、部屋が多いものがほとんどです。

日本式に言うと2LDKとか、3LDKというのが小さい方のマンションになります。独身の若者が独りで住むには、広すぎるし、家賃も高すぎます。ですので、普通はシェアメイトという同居者と暮らします。

 

シェアメイトの探し方ですが、もちろん、友達や知人からの紹介、学校や職場で知り合いの知り合いで探すこともありますが、新聞などに載せて募集することもよくあります。

私も新聞などを見て、応募したこともありますし、自分が部屋の持ち主(借り主)となって、シェアメイトを募集したこともあります。

広告を見てまず、 電話があり、少し話しをしてお互いに、OKと思ったら部屋を見に来てもらいます。そこで、ルールを説明します。トイレ掃除は誰がいつ行うかとか、今住んでいる人達の生活パターン(何時頃はシャワーが混雑するかとか)などを説明し、あと、当然家賃などの条件も話してお互いに合意すれば、保証金と家賃をもらって鍵を渡します。たったそれだけです。普通に考えるとちょっと怖いですよね。各部屋に鍵などありませんので、盗もうと思えば何でも盗めます。でも、シェアメイトにものを盗まれて逃げられた・・・という話しはほとんど聞いたことがありませんでした。

 

そんな環境で赤の他人が一緒に生活をするというのは、なかなか衝撃的というか、刺激的というか、おもしろいです。特に私の場合、いろいろな国籍の人と生活をしたので、文化の違いや、その違いを踏まえて平和的に共同生活を送る体験は、その後の仕事などでもとても役に立っていると思います。

 

シェアメイトとは、たいていの場合、男女を問わず、かなり仲良くなります。みんな貧乏だったので、留学生が帰国前、アパートを引き払ってから一週間だけ泊めて欲しいとか、シェアメイトの友達が遊びに来て、2,3日泊めて欲しいとか、常にいろいろな人が、泊まっていて、(日本式に言うと)3LDKの部屋でしたが、6人くらい同居していたこともあります。そういう雑多な感じというか、みんなでわいわいがやがやな感じが私はとても好きでした。

 

シェアメイト制度(?)は、オーストラリアに引っ越して最初に受けた文化的な衝撃でした。

【本の感想】90億の神の御名(アーサー・C・クラーク)

アーサー・C・クラークの短編集です。

本のタイトルは、その中の一つで、世界創世の秘密がわかると言われる90億の神の名前を記する作業をチベットの僧が挑戦している話です。本来何百年かかかって行う作業を最新のコンピュータを使って、数ヶ月で終わらせようとする話です。

 

他の作品も40年以上前に書かれたもので、中には今読むと、おかしな部分もあるのですが、それでも、当時にそこまで想像して書かれたのかと思うと感心します。

例えば、静止軌道にテレビ放送の中継基地の職員の話などは、その位置に衛星を置くことで、世界中を同時中継できるという理論は正しく、現在、静止軌道上にすでに人工衛星がたくさん回っています。でも、有人基地である必要はありません。無人で自動的に稼働させられる技術が確立しています。しかし、有人の基地を静止軌道上に置くことは今の人類には無理です。

1957年に人類が初めて人工衛星を打ち上げ、その12年後には人類が月の上を歩いていた事実から考えれば、その40年後には、月面に基地があったり、他の惑星を人類が探検していたりしているだろうと想像するのは当然かもしれません。

アーサー・C・クラークは、私の宇宙観、世界観、人生観を確立する上で多大なる影響を受けた作家です。

アーサー・C・クラークのもっとも有名な作品は、2001年宇宙の旅ですが、私はそれで、心をグッと引きつけられ、2010年、2061年を読み、モノリス、スターチャイルド、物質と意識などについてのアーサー・C・クラークの考えに共感し、人生観すら変わったと言っても過言ではありません。

そのあとで、過去の作品を読みました。過去の作品には、後に書く2001年シリーズ(?)につながるヒントが多く書かれていることを知りました。

 

この短編集にも多くの要素が含まれています。

また、考えれば考えるほど(想像すれば想像するほど)恐ろしく、怖くなる話もあります。恒星間移動ができるようになった人類が、ある白色矮星の惑星に行き、地下深くに埋められた遺跡を発掘する話などは、本当に怖かったです。

何十億年か後には、我が太陽も寿命が来ます。末期には巨大にふくらみ、地球は蒸発して無くなってしまいます。そのときもし、人類が恒星間を移動できるような技術を持っていなければ、人類も同じような運命をたどるしかありません。

仮に恒星間移動ができるような技術を人類が得たとしても、120兆年後には、陽子破壊によって物質がなくなるわけですから、スターチャイルドに変身(?)し、意識のみの存在にならなければ、やはり、何もかも無くなってしまいます。

 

マニアックな話になってしまいましたが、私は私なりのアーサー・C・クラーク作品の解釈によって、(大げさに言えば)とても人生が豊かになりました。本書もとてもおもしろく読めました。

国の制度の適用条件が窓口によって違うのは問題ではないか

地域力連携拠点で公的支援制度を使った資金調達について相談を受けたり、活用のお手伝いをする中で感じていることがあります。

それは、国の制度なのに、支店や窓口によって摘要基準が大きく異なることです。

たとえば、セーフティネット保証を受けている企業に対して、元金の返済猶予という制度があるのですが、ある支店では比較的簡単にこの制度を使わせてくれます。しかし、別の支店では「制度としてはあるけど、実際には使えません」的な対応をされます。

「国の制度として決まっているのになぜ使えないのか」

と私が食い下がると、

「そうなんですけど、個々の案件毎に総合的に判断しますので・・・」

というような返答で結局使わせてもらえません。

 

もちろん、貸出先について各支店や窓口の裁量にゆだねられていることもあるので仕方がないのですが、あまりにも差がありすぎるのは問題だと思います。

少なくとも私がお手伝いした2つの案件では、どう考えても会社の状況として悪い(資産、売上げの落ち具合、累積赤字、借入金額)方の会社は返済猶予が認められ、 状況の良い方の会社が断られました。

ごり押しすれば、何とかなったかも知れませんがそのときは、相談者の方の意向で、そのままにしました。

 

保証協会だけでなく、経営革新事業の認定についても差があります。国の法律で決められている制度ではありますが、認定するのは都道府県なので、ものすごく差があります。「こんな内容でもいいの?」というのが認定される県もあれば、別の県では「これならいいでしょう」と思って出した計画が戻されたりします。

私の住む岐阜県は、以前はとても審査が厳しかった(なかなか通らなかった)のですが、最近は他の県並になってきました。

 

国の制度なのに、支店によって適用基準が大きく異なるのは問題だと思います。是非とも国からは、具体的な適用例を各支店に通達して、少しでも基準をそろえてもらえるようにして欲しいです。

 

見知らぬ方からの紹介で大きな契約が取れました

仕事上で、信頼を得るのはとても大変なことです。

小さなことをコツコツと繰り返して、少しずつお客さんの信頼を得るしかありません。

 

ところが、時々、最初からとんでもない信頼をよせてもらえるお客さんもいます。多くは、信頼できる人からの紹介だったり、信頼できる団体からの紹介を受けて、私に会う人です。

「あの人の紹介だから間違いないだろう」

ということで、妄信的で絶大な信頼をしてもらえます。そして、最初から大きな仕事を任せてもらえたりします。

うちの会社の新規顧客開拓の基本は「紹介」なので、他社を紹介してもらえるくらいの信頼を得ることが重要です。

先日決まった契約では、ある人の紹介が契約の決め手となり、広範囲な委託契約を結ぶことができました。

しかし、いつもと違うのは、今回私をお客さんに強く推薦してくれた人が、一度も私は会ったことがない人であることです。

この会ったことのないこの推薦者が、ものすごく強く私を推薦してくれたので先方の社長は決断したのだそうです。

 

その推薦者は、ある種の占い師です。

 

私の名前と生年月日から、この事業はうまくゆくと判断され、私を強く推薦したらしいです。

一生懸命準備したプレゼンではなく、姓名で決断されたとすると、チョット複雑な心境ではありますが、それでも私を強く推薦してくれた、見ず知らずのどこかの占い師の今後のビジネスのためにも、なんとしても事業を成功させ、占い師の予言を現実にしたいと思います。

見えないからと言って存在していないという訳ではない(2)

自分が見えていないからと言って、他の人も見えていないとは限らないのが、インターネットの世界では注意しなければいけない点です。

それは、会員専用ページに書かれた情報だけでなく、画像に付加された情報もあります。

最近のデジカメや、携帯電話のカメラは、ほとんどがExifと言う規格の情報を付加するようになっています。Exif情報には、カメラの種類や撮影したときのシャッター速度や、絞りなどの情報が含まれます。それらは、外部に漏れたとしても大きな問題にならないものが大半ですが、中には、GPS情報も付加されるものがあります。

GPS機能付きの携帯で撮影した写真に、その写真を撮影した場所の緯度と経度が記録されているのです。ストーカーなどの問題が多い昨今、自宅で撮影した写真をブログにアップしたら、自宅の位置を他人に知らせることになる可能性もあるわけです。

 

匿名で書いているブログなのに、自宅が特定されて本人が特定されたり、有名人の自宅の場所がわかってしまったりすることもあります。

 

何気なくアップしている写真には、自分では意識したことのない(見えていない)情報が付加されていることもあることを、十分に知っておく必要があります。

 

ちなみに、上記のExif情報はカメラの設定で、記録しないようにできるものもあります。また、Exif情報を削除するツールなどもありますので、心配な方はそれらを使われることをオススメします。