見えないからと言って存在していないという訳ではない(1)

インターネットに関わるトラブルの話です。電子メールや、WEBサービスを初めて使い始めたような初心者が、よく起こすトラブルが「自分が見ている物が誰かに見られていることに気づかない」「自分の情報が見られていることを知らない」ということがあります。

メールの場合は、ウィルスに感染するなどしなければ、他人に見られることはまずありません。しかし、WEBサービスについては、誰が見ているのか分かりません。

例えば、ブログ。

自分でブログを書いて、友達などにだけアドレスを教えて、記事を書いたりコメントを書いてもらったりしていると、なんとなく、他の人には見られていない交換日記のような感覚になってしまうことがあります。しかし、ほとんどの場合、それは誰かが見る可能性があります。個人情報などを書いてしまうと、それが悪意を持った第三者が見る可能性があります。

mixiなどで「友達まで公開」にしているから大丈夫、と思っている人もいますが、もし、友達がとても簡単なパスワードを使っていて、悪意を持った第三者がその友達になりすまして見ているかも知れません。友達のパソコンがウィルス感染して、パスワードが悪意を持った第三者に知られてしまうこともあります。

 

WEB上に情報を載せる場合、常に誰かに見られる確率を意識する必要があります。

 

東京のベンチャー企業の盛衰速度

4年ほど前に、東京の多くのベンチャー企業から仕事をもらっていました。

高層ビルで東京を見渡せる会社や、レインボーブリッジが一望できる会議室のある会社など、初めて訪問するときは、いつも、すごいなぁと感心してました。

そんなかっこいい会社の自分よりも若い担当者から、恭しく仕事を頂いておりました。

 

・・・が、最近当時の担当者(10名くらい)に連絡をする機会があったのですが、ことごとくメールが不達で戻ってきます。ちゃんと届いたのは2割以下。届かなかったところの半分くらいは担当者がいなくなっているところ。残りは会社が無くなっているところ。

もちろん、会社が無いと言っても全てが倒産したわけではなく、合併したり、社名(ドメインも)を変更したりしたところもあります。

 

それにしても、4年前のメールアドレスで届くメールが2割というのは、良くも悪くも、東京のベンチャー企業の盛衰、人の入れ替わりの激しさを感じます。激しく競い合いながらドンドン会社が無くなり、ドンドン新しい会社ができてゆく、このダイナミックさが、東京のエネルギーの源なんでしょう。

ちなみに私は、14年くらい前からインターネットのメールアドレスは変わっていません。20年以上前のニフティのアドレスでもメール受信できます。

成功とはどういうことか?

先日、陶芸家の人たちと飲みながら話をしていて、成功って何だという話題が出ました。陶芸家にとって成功者というのは、どういうものなのか?

 

そのとき私が

「作品も見ずに、作者の名前だけで、相応の値段で作品が売れる状態というのは目指すべき所なのか?」

と言うようなことを聞きました。有名歌手の新アルバムが、全く情報が出なくても、発売前の予約が何万枚も入るのと同じような状態は、クリエータとして目指すべき所なのか?

それとも、ちゃんと音楽を聴いて「さすがは有名歌手、すごく言い曲だ」と思ってから買ってもらうのを目指すのか?

 

もちろん、程度の問題もありますが、極論としてどうなのかを訪ねると、意見は分かれました。やっぱり、作品を評価して欲しいという人と、自分という人間を評価(信頼)して買ってもらえるのもよいと言う人。

 

 結論を先に言ってしまうと「本人が満足する方でよい」自分がどちらを目指すのか、どちらが心地よいのかで決めれば良くて、その決めた状態になっていれば成功している人である、ということです。これは皆さん納得してました。

 

ただ、物を評価してもらうのと、人を評価してもらうというのは、どちらが精神的に大変かというと、後者の方が圧倒的に大変です。つまり、物を見て評価してもらうのは、買った人が後からガッカリしたり、後悔することは多くありません。

逆に、人を評価して買った場合、買った後に初めて作品を見て「えっ?」ということになる場合があります。あの人の作品だからと思って買ったのに、意外と良くなかったとか、ガッカリした、という可能性もあります。

人を評価(信頼)して買ってもらう場合、その期待に応えなければいけないプレッシャーはとても大きいのです。期待に応えなければ、次回は信頼して買ってもらえません。

 

物を見て買ってもらう(高い評価をしてもらう)のは、直ぐにできる場合もあります。ものすごい良いものを作れば、それを見た瞬間に気に入ってもらって、買ってもらうこともあります。でも、人を見て買ってもらえるようになるには、時間がかかります。何度か作品を見たり買ったりしてもらいながら、時間をかけて得られるものです。しかも、信頼を失うのは一瞬です。

 

そう言う意味では、人を評価してもらって売れるようになるほうが、難しい目標だと私は思います。

システムが壊れた・・・という電話への対応

誰でも、焦ったり緊張していると冷静な判断ができなくなります。

 

パソコンを使っていて、突然、変な動きをすると、ほとんどの人は焦ります。

ドンドン見たことないウインドウが開いたり、そのうち「メモリ不足です」みたいな警告が出たり・・・。画面を閉じようと「閉じる」ボタンをクリックしても反応が無い(極端に遅い)。

 

ウィルスか?

パソコンが壊れたのか?

システムが壊れたのか?

 

いろいろな考えが、頭の中をぐるぐる回り、システム会社に電話をします。その時点で、多くの人はシステムかパソコンの不具合だと思いこんでいるので、

「システムが壊れました」

「エラーが表示されてます。メモリが足りないとかの。」

しかも、業務が中断されているわけで、ちょっと困っていて、ちょっと怒りも加わってきて、余計に冷静な報告や判断ができなくなってきます。

 

電話相手の怒りに煽られて、電話を受けた方まで焦ってしまうと、ドンドンひどいことになります。

「何か変なソフトは入れなかったか?」

「セキュリティソフトは正常に動作しているか?」

「どんな操作をしたらそうなりましたか?」

「毎回、同じようなエラーですか?」

質問として、間違ってはいないのですが、こういう場合、まず、相手が正しいことを言っているのかを疑う必要があります。もちろん、悪気があって間違ったことを言っているのではありませんが、相手はちょっとしたパニック状態なので、見たものをちょっと自己流に解釈して報告している可能性があります。

 

今日の電話の場合、状況を詳しく聞いて、実際に画面を見て、直ぐに大きな問題ではないと確信しました。そして、一言で解決しました。

「キーボードに何か乗ってませんか?」

資金調達セミナー

本日は、岐阜商工会議所主催の「実践的資金調達法」というセミナーで講師を務めさせていただきました。

 

台風接近中ということもあってか、(申し込み者に対して)若干参加人数が少なかったのですが、逆にとても熱心な参加者が多かったです。これまで、何度かセミナーなどで話しをさせていただいたことがありますが、最初から最後まで、ここまで多くの方が、(ときどきメモを取りながら)じーっと私の方を見て聴かれたのは初めてです。

 

セミナーでは、銀行からの融資を受けやすい会社になる方法や、公的な支援制度の利用方法などをお話ししました。

 

セミナー修了後に早速何件か個別相談の申し込みを頂き、商工会議所の方からも、ありがたい言葉をいただきました。

 

参加いただいたみなさん、ご協力いただいたみなさん、どうもありがとうございました。