目標の設定ミス

何かを成し遂げるためには、まず目標を立てることが必要です。

 

ただ、よく考えずに目標を立てたり、目標の達成方法を誤ると失敗することがあります。ここで言う失敗とは、目標が達成できないという失敗ではなく、目標を達成したのにハッピーになれないという失敗です。

 

非常に簡単な例としては、ダイエットがあります。

 

ダイエットをするときに「○kg減量する」とか「□kgになる」という目標を立てる人が多いと思います。

何も食べなければ、この目標は比較的早く達成できます。でも、栄養バランスを考えずに極端なダイエットをすると、脂肪と共に筋肉も落ちて、体重が減ります。特に筋肉は、脂肪に比べて重いので、筋肉が落ちると体重がよく減ります。

でも、筋肉は多くのエネルギーを消費するので、その筋肉が減ると言うことは基礎代謝も減ります。従って、筋肉を減らしてダイエットに成功した人は、不健康になるし、リバウンドをしやすくなります。

 

これは「○kgの減量」という目標が間違いであったと言えます。単に体重の変化だけを目標にするのではなく、体脂肪率や体型、健康状態も含めて総合的な目標にすべきです。体重というのは本当の目標の一部の指標でしかないのに、そればかりを見てしまうことが失敗の原因となります。

 

これは、会社の経営でも言えます。「売上○%アップ」「経費□%削減」という目標を立てると達成度を測るのは容易です。しかし、利益を減らして売上をアップすることに意味があるのかを考える必要があります。利益が増加しても、キャッシュフローが悪くなっては経営は苦しくなります。

目標を立てる場合、本質的な目標を理解した上で、一指標としてわかりやすい目標数値を目指すことが重要です。

解約時の対応で、顧客満足度急上昇(auショップ多治見インター店)

最近、少し感動したのが、auショップの対応です。

会社でテスト用に使用していたauの携帯電話があるのですが、使用頻度が減ったのと、経費削減のために解約することにしました。そのためにauショップ(多治見インター店)に行ってきたのですが、対応は非常によいものでした。

 

解約しようとしているのだから、考えようによっては別にいろいろサービスする必要もなく、言われたことを言われたとおりに行えばよいのですが、そうではありませんでした。

私が解約を申し込むと、その場で契約状況などを確認し、

「今、解約することもできますが、長期利用割引を申し込まれているので、違約金が発生します」

そして、さらに利用状況などを調べて

「○月○日以降の月末までに解約すれば、違約金が発生しません。その間に1ヶ月分の料金請求がありますが、それを考えても違約金よりは安いので、そちらの方がお得ですよ」

と、丁寧に教えてもらいました。その提案通りにすることにする旨伝えると、違約金が発生しない期間と、来店時に持ってくるものをメモして渡してくれました。

なんて親切なんだろうと感心してお礼を言って帰ろうとすると、

「解約まで、携帯電話はご利用なされませんか?」

と聞かれ、そうですと答えると、

「であれば、全てのオプションを外されれば、次回の請求金額が少しでも安くなりますが、どうされます?」

と聞かれ、全てのオプション(メールやWEBやパケット低額など)を外すことにしました。これで来月支払うのは基本料金のみとなるので、その場で違約金を払って解約するより、1万円以上得をしたことになります。

 

au全体としてみれば、売上げが減ったことになりますが、私の顧客満足度は減った売上げ以上に急上昇してます。そのauショップにしてみれば、売上げなどには影響していないかもしれませんが、私のこのauショップに対しての好感度も急上昇しました。

 

目先の売上げではなく、将来的な顧客を作る非常によいお手本を見せてもらいました。

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意識の集中と感じ取る力

筋トレ上達の基本は、そのとき鍛えている筋肉をどれだけ意識できるかです。これがなかなかできませんが、訓練を続けているとできるようになります。

これは、それを感じ取る神経をが研ぎ澄まされて、それまで感じることができなかった細かい感覚を感じられるようになるからです。

 

同じようなことは、他にもたくさんあります。例えば味覚。普段、濃い味付けにしているとどうしても味覚が鈍ります。逆に、薄めの味付けで、かつ、それを意識しながら食べていると味覚が鋭くなります。料理の味付けに使っている醤油を変えただけでもちゃんと分かるようになります。

 

人間の感じる力というのは、それに意識を集中することで研ぎ澄まされます。

山の微妙な色の変化(季節の変化や、気候変動による変化)、商店街や地方の商工団体の会員の変化、若者の変化など、感じられる人には感じられますが、意識が向いていない人には全く感じることができません。

 

いろいろなことに意識を向けて、かつ、意識を集中して、いろいろなことを感じられるようになりたいものです。

 

私自身、細かい変化を感じる能力は、まだまだ足りませんが、それでも結婚して8年が過ぎ、妻の「機嫌」を感じる能力は飛躍的に向上しました。

安定した事業が無いのが生き残りの原因

中小零細企業が生き残るためには、常に新しいことにチャレンジして、常に変化し続けることが必要です。

 

うちの会社も、そういう意味では、変わり続けています。

何か安定した事業があれば、それにしがみついてしまい変わることをためらってしまうかもしれませんが、幸い(?)うちの会社には、安定した収入(利益)を維持する事業が無い為、常に利益が出そうな事業を探し求めて変化し続けることができました。

言い換えると、不安定な経営状態だったおかげで、13年も会社が続きました。

 

社長としては、ラクに儲かる「安定した事業」を求めていますし、そのためにいろいろな、勉強、仕込み、挑戦をしています。でも、本当にそういう事業を、実際に実現するのは、安定した事業があっても挑戦し続ける器量や考え方が、社長にも会社にも浸透してからであるべきなのかもしれません。

早く、安定したいと思うのと同じくらい強く、安定しても挑戦し続けられる人間になりたいと思って努力したいと思います。