笠原のタイル業界

2006年に合併して多治見市になりましたが、旧土岐郡笠原町はタイルの産地です。

以前は日本のタイル生産量の9割を笠原で行っていたくらいのものすごい産地です。タイル産地であることは知っていても、こんなにシェアが高いと言うことは近隣の人もあまり知られていません。

 

笠原では、「身内にタイル関係の仕事をしている人がいない」という人を探す方が大変です。みんながタイルに関わっています。

 

そんな笠原に吹き荒れているのが、昨年からの世界的大不況の嵐です。

 

全国の9割近いシェアを持っていると言うことは、建設工事が減ってタイルの需要が減った影響も、ほとんどが笠原でかぶることになります。

 

もともと、タイル業界は大きな設備と投資の必要な業界で、ほとんどの会社が借金をして大きな設備を導入して経営をしています。

さらに、近年は万年不況というか、社会構造の変化によって、高度成長期やバブルの頃のような、設備さえ持っていれば儲かる時代ではなくなっています。「景気が悪い=元のように儲かる時期が来る」ではなくなっています。この状態が「普通」になっているのです。

そのことに気づいていないというか、気づきたくない会社は、ドンドン窮地に追い込まれて、やがて無くなるでしょう。資本主義の原理としては仕方がないことです。ただ、それによって大量の失業者が出るのは社会全体としては問題です。本来であれば、新しい産業が出てきて、旧産業からあふれ出た失業者を吸収しなければいけないのですが、そのような気配はありません。

日本全体が、新しい時代に移ろうとしている過渡期なのですが、それが特に顕著に見えているのが笠原町なのではないかと思います。資本主義の原理だけではない別の理由で、資本や雇用の再配分をするのは本来、政治のはずですが、それも期待できないのが、悲しいところです。

デビットカード

オーストラリアではすごく使われているのに、日本ではなかなか普及していないものシリーズ(?)、2000円札に続いて、今回はデビットカードです。

 

オーストラリアでは、デビットカードがとても普及しています(利用されています)。スーパーなどでの買い物は、かなりの人がデビットカードで支払います。しかも、そこでお金を引き出します。買い物をしているのに、レジでお金がもらえるというのは、ちょっと不思議な感じがしますが、よく利用されています。

 

小銭を持ち歩く必要がないし、速いし、とても便利です。

なぜ日本で普及しないのでしょう?

 

オーストラリアでよく使われる理由を私なりに考えてみました。

  • もともとクレジットカードがよく使われている
  • 現金を持ち歩くのが危険(日本に比べて)
  • スーパーが大きい(コンビニが少ない分、コンビニ的な役割も担っている)

結構、考えるのが大変です。つまり、なぜ日本で普及しないのか納得できるような明確な理由が見あたりません。

たくさんの人が使わないから、たくさんの店が端末を導入しないのか?

たくさんの店で端末が導入されていないから、たくさんの人が使わないのか?

とても便利なのに・・・残念です。

付加価値にどれくらい満足してもらえるのかが重要

プロのカメラマン、ホームページ制作者、コックさんなどに共通することは何でしょう?

先日、プロのカメラマンの方と話をしていて、出てきた話題です。

 

最近は、10万円以下のカメラでもかなり性能が良くなってきています。ホームページ製作用のソフトでホームページが作れるようになっています。多くのお母さん(一部のお父さん)は、毎日ご飯を作っています。

 

つまり、プロでなくてもできる作業であることが共通点です。

 

もちろん、上記3者のプロは、プロ用の機材や設備を持っているのですが、道具の差については、数値的に説明するのは難しいものがあります。例えば、最近は携帯電話に搭載されているカメラでも画素数で言えば800万画素なんてものもあります。プロのカメラマンが撮影するカメラでも、ちょっと前までは800万画素くらいでした。

 

自分のケータイで撮影すればタダ、プロのカメラマンに頼めば何万円もする。

ホームページ制作ソフトを買ってきて自分でホームページを作れば1万円程度、制作会社に頼めば何十万円。

自宅の夕食は原価的には200円くらい(我が家の場合)、でも、レストランで食べれば安くても数百円。

 

でも、実際はプロの撮った写真も、プロの作ったホームページも、プロの作った料理も、素人の作ったものとは全く別です(料理については長年食べ慣れた母(妻)の味という、別の要素が加わるのでプロの物よりおいしい場合もありますが)。

 

結局、その仕事(商品)の価値は、全てお客さんの判断(満足度)のみで決まるのです。

こんな写真なら、自分で取った方がマシ、こんなホームページに自作の10倍のお金をかける価値はない、こんな料理なら自分で作る・・・など。

これだけの物を作るのはやっぱり自分では無理、これくらいの値段は当然。と考えてもらえる仕事をすれば、ビジネスとして成り立ちます。

忘れてはいけないのは、顧客満足はできあがった物だけで判断するわけではないと言うことです。一番わかりやすいのは飲食店。料理そのものだけでなく、店の雰囲気や店員の対応も含めて、どれだけ気持ちよく食事ができて、その対価としての代金が妥当かどうかで、満足度が決まります。

ホームページなどでもそうです。デザインというのは、私が知っている優秀なデザイナーさんは、お客さんに、いかにこのデザインが良くて、お客さんにとってのメリットが大きいかを上手に説明します。打合せが終わると「自分がとてもよい物を作ってもらったんだ」という気持ちがいっぱいになります。それを使って販促するのにワクワクできます。

 

お客さん自身が作れる物を作って売る商売では、その商品(写真、ホームページ、料理)の値段と、自分の得られた満足度(商品そのものだけでなくプラスアルファの付加価値)を比べて、高いか安いかを判断されます。これなら充分、とお客さんが思ってもらうのが、これらの商売を行う人たちに必要なことです。

最高のチャンスは最悪のタイミングでやってくる

昔流行ったマーフィーの法則で、私がよく思い出すのが、

最高のチャンスは最悪のタイミングでやってくる

というものです。

 

なぜこのタイミングで・・・

 

ということが多いです。

 

「今」じゃなければ・・・

「明日」締め切りなら・・・

「来週」だったら・・・

「来月」なら・・・

 

と言って諦めてしまえばそれまでですが、あまりにももったいない。

 

お金や時間に余裕があれば、ラクに挑戦できるのでしょうが、苦労して挑戦する方が、うまくいったときの喜びは倍増です。

困難な状況であればあるほど、乗り越えたときの喜びと、成長できる度合いも大きくなります。

 

「困難」という喜びと成長のチャンスが与えられたことに感謝。

長谷川先生の講義を聴けました「認知症の医学的理解」

今日は仕事で、医療法人ブレイングループの写真撮影でした。いろいろな施設をカメラマンと一緒に移動して、最後は中部学院大学での長谷川先生の講義の会場に行きました。

道案内が私の主な仕事なので、撮影をカメラマンにお願いしたら、あとは、会場ではたっぷり講義を聴くことができました。

実におもしろい講義で、これがタダで聞けたのはとても役得だと思います。最初は30分くらいで撮影を終えて帰ろうと思っていたのですが、これは最後まで聞かないと勿体ないと思い、無理矢理最後まで居続けて聞いてしまいました。

認知症の種類や、その見分け方。認知症の家族に対しての覚悟付け、(軽度の認知症の患者がよく起こす)高速道路の逆走車と出会ったときの対処法などなど、とても興味深く為になりました。

 

また、セミナー講師をさせていただく身としては、長谷川先生の講義の進め方、話し方、眠くなりそうな時間に眠気を覚ますイベント(?)を入れたり、数分に一回程度入る笑いポイントなどなども、とても興味深く為になりました。

 

有意義な一日でした。