会費500万円!?

先日、ある会合に参加させていただきました。

この地方の有力な政治家の方々や、この地方で有力な経営者の方々が参加される集まりで、私などは甚だ場違いな参加だったかもしれませんが、せっかく誘っていただいたので行きました。

内容についてはブログに書いてはいけないそうなので書きません(もちろん、怪しい集まりではなくてとても建設的で有意義な話し合いでした)が、 始まる前に驚いたことを書きます。

 

早めに会場に到着すると、女性スタッフが受付テーブルを準備していました。準備が終わって、既に到着している人たち数名が受付テーブルに集まって受付を始めました。私はなりゆきで3番目くらいに並んでいました。すると、前の方で

 

「恐れ入りますが、お名刺と会費500万円をお願いいたします。」

と女性スタッフが案内しています。

 

私はポケットに手を入れて、名刺を取り出そうとしたのですが、そのときに、あれっ?と思い顔を上げ、前を見ました。すると、次の人に対して、スタッフが

「お名刺と、会費500万円をお願いいたします」

と言っています。

 

500万円!!

 


通であればすぐに冗談だろうと思うのですが、何せあまり事情を知らされずに参加している会合です。もしかして、これは政治資金集めの会合で、そんな会費が
取られるのかと真剣に焦って、ものすごくいろいろ考えました。とりあえず、車にお金を忘れたことにして、取りに行き、そのまま逃げようか、でも、名簿に名
前があるだけで後から請求書がくるのか? どうしよう・・・

 

などと考えているうちに、自分の順番がきて、テーブルの上を見ると、500円硬貨が2枚並べられていました(笑)。

 

もちろん、会費は飲み物代500円です。

 

 

トイレ掃除します

今日、東海神栄電子工業の田中社長の「掃除は、健全な企業を育む」という講演を聞きました。

 

感動しました!

感銘を受けました!
 

 

聞く前は、抽象的な精神論なのかと思っていたのですが、非常に論理的で、全てがすんなりと納得できるお話しでした。ただただ、うなずくばかりでした。

 

研究者が、研究をしてひねり出した理論ではなくて、実際に実践され、バブル崩壊後に売上が半減しているのに、会社の中身はドンドンよくなって行っている事実が、話の重みを感じさせるものでした。

その後の懇親会では、恐れ多くも(?)田中さんの隣の席に座らせて頂き、さらに詳しくお話しを聞き、思いました。

 

社長はトイレ掃除をすべきだ

 

ということがよく分かりました。

事務所は改装中なので、とりあえず、家のトイレの掃除をしました。

これから、事務所と家のトイレ掃除は私がしたいと思います。 

 

お客様は神様ではない!

営業の基本として「お客様は神様である」という考えがありますが、私はこれは間違っていると思います。少なくとも、私のところのように企業が顧客の場合は、お客様と対等(に近い)の立場にないと仕事はうまく行きません。

 

少なくともうちの会社は、その考えを改め、お客様を選別するようになってから、うまくゆくようになりました。

 

お客様は神様だと言って、言われることを全て実施していたら、良いものができあがらないばかりか、自社は利益が出ずアフターサポートも充分にできなくなります。会社が利益を出せないと言うことは、極端に言えば会社が倒産して、一切のサポートができなくなります。

 

専門的なサービスを提供している場合、お客様は専門家ではないので正しい要求ができない場合がほとんどです。お客様から要望が出た場合、何故お客様がそう言うことを言われたのかを考えて、本質的な要望を推測し、それに対して専門家としての提案をすべきなのです。

ときには要望を断ったり、別の方法を提案する必要もあります(「そんな機能をつけたらシステムの安全性が保てないのでできません」など)。 

その為には、神様と奴隷の関係ではいけません。ほぼ対等な立場で、意見を言える(聞き入れてもらえる)関係でなければいけません。

 

そして、更に言えば適正な利益を出せる対価をもらわなければいけません。

「予算がない」と言われたら、闇雲に値引きするのではなく、できるだけ本質的な部分を残して、機能を減らす提案をし、適正な利益を出しながら金額を減らす方法を提案すべきです。

 

もちろん、そのためには、常に企業努力をして、同業他社と比べてより魅力的な提案をできるようにしなければいけませんが、お客様が求めているのが本来の専門的サービスではなく、(とにかく言うことを聞け!というような)神様と奴隷のような関係であれば、そういうお客様は取り引きをお断りすべきです。

 

常に同業他社よりも良い提案を出せる実力と、それを同業他社よりも低コストで提供できる実力を磨き続けることで、適正な利益を出しつつ、継続的に事業を続けられるのです。

それが最終的にお客様にとっても大きなメリットになるはずです。お客様が神様であるという考えは、(少なくともうちの会社のような商売では)お客様を不幸にする考えだと思います。

 

 

 

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【本の感想】コアラ社長の経営戦略

最近、小原さんネタばかりになってますが、著書「コアラ社長の経営戦略−どうすれば地方でNo.1になれるか」についてちゃんと書いておりませんでしたので、書きたいと思います。

 

この本は、 小原さんが起業してから、地方No.1になるまで体験談や、そのとき実践した理論などについて書かれています。

 

起業前に、生まれ育った実家が競売にかけられそうになり、必死に働いてそれを免れた話などは、そのときの状況を想像して涙がでそうになりました。

 

起業後は、25年前に私にアドバイスされたとおり、とにかく他人よりもたくさん考え、たくさん努力することで、現在の地位を築いたそうです。もちろん、本に書かれていない苦労もされていると思いますが、それを苦労を苦労と感じないプラス思考によって、乗り越えてこられたのです。

 

悩んだときに地球儀を眺めて、自分の悩みがちっぽけなものだと考えるようにした話は、私自身も同じようなことを実践していて嬉しかったです。

 

今から起業しようという人にはとても参考になると思いますし、そうでない人にも読み物としてだけでもおもしろい本だと思います。

 

 

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出会い週間(4):小原 隆浩さん

出会い週間の最後は、先週ブログで「会いたい!」と書いた、小原隆浩さんです。中学校の水泳部の先輩で、「コアラ社長の経営戦略」の著者で、マルイ不動産の社長です。

以前ブログで書いたとおり、もの凄く印象深い言葉を中学の時にもらった先輩で、ぜひともお会いしたいと思い、ブログにも「飯おごってください」と書きました。

そのブログを見たからと言うわけではありませんが、本当に今夜(昨夜)会うことができました。そして、ブログに書いたとおりおごってもらいました(笑)。

 

本当に感激しました。約20年ぶりの再会です。

 

中学の頃のことから、これまでのこと、この先のことまで、しゃべりにしゃべって5時間、それでも話は尽きません。

 

著書に書かれていることや、お話しの中で、考え方や、興味、将来的な希望など、もの凄く共通する部分があり、勝手にうれしくなっておりました。

 

もちろん、小原さんは私のずっと先を走ってみえるのですが、話を聞く中で、自分も頑張れば同じような道を歩いてゆける気がしてきました。そう思えたのは、小原さんがもの凄く努力をしてきて、かつ、今もされているからです。決して天性の特別な才能だけを使ったということではなくて、人の何倍も考えて、何倍も努力をしてこられたから、現在の状況が生まれているからです。それなら自分にもできるかもしれない・・・。

こういう、勝手な思いこみとうぬぼれは、私のよいところだと思っているので、そう思いこんで頑張ることにします(笑)。 

 

お店では、たまたま居合わせた、この地方の有力者の方々を次々とご紹介いただき、小原さんが代表を務める経営者勉強会にも誘っていただき、とても恐悦しました。

 

・・・ただ、そういういろいろな今後の会社や私自身にとてもプラスになるありがたいこと以上に、とにかく楽しく嬉しい時間でした。

こんなに楽しくて嬉しかったのは久しぶりです。

 

 

こういう出会いがあるから、やっぱり人生は楽しいです。

小原先輩、本当にありがとうございました。

本当におごってもらってすみません(笑)

 

 

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