大脳新皮質ではなく、旧皮質で泳げるように

大脳には、新皮質と旧皮質があります。大脳新皮質は高度な判断を行う部位で、いわゆる人間的な論理的判断を行っています。

しかし、大脳新皮質での判断や、体への指示には時間がかかります。時間がかかると言っても、1秒に満たない時間ですが、スポーツにおいて、ゼロコンマ何秒というのはとても長い時間です。

泳いでいるときに、手のひらの入水角度、キャッチ、肘を高くキープしたままのプル、それと同時に腰を安定させた状態でのキック、体をローリングのタイミングに合わせた腕のフィニッシュ・・・それを一連の動作としてスムーズに行うのに、1秒程度しかかかりません。

つまり、大脳新皮質で考えていては間に合わないのです。

 

大脳新皮質よりも、古くからある(両生類にもある)大脳旧皮質や小脳などでは、生存に必要な動作を自動的に行うための指示を出すことができます。古い脳は、高度な判断はできないのですが速い処理を行う場所です。

 

フォーム改善をするときは、最初は大脳新皮質を使って、あれこれ考えて、挑戦します。腕の向きや角度を意識して、確認しながら泳ぎます。何度も何度も繰り返し、大脳新皮質を使わなくても、そのフォームで泳げるようにならないと、実際のレースでは泳げません。

 

どんなスポーツでもよく「頭で覚えるのではなく、体で覚える」 と言いますが、これは実際には、大脳新皮質で理解し、覚えたものを、大脳新皮質の判断をしなくても実施できるようになることです。

 

去年からフォームの改善を進めていますが、まだまだ、大脳新皮質で必死に考えながら実施していて、緊張+興奮しているレースでは、全くフォームが崩れます。

早く古い脳で、泳ぎを完成させたいです。

健康診断の結果「D判定(要再検査)」

先月行った健康診断の結果が届きました。

 

結果はD判定!

 

要再検査です。しかも前回よりも悪化しています。

予想していたとはいえ、やっぱりなんとなく残念。

要再検査の項目は、「医師所見」のみです。以前ブログで書いた聴診器に息を吹きかけたり、叩いたりして首をかしげていた医師の所見です。

 

何が問題かというと「心臓が止まりそう」ってことです。

昼間に計測して心拍数(脈拍)が38では医者も聴診器を叩くだろうし、所見には「要再検査」と書くでしょうね。猛烈な練習をしているときは180以上に心拍数が上がるので、能力的に動けないと言うことではないと思いますし、所謂スポーツ心臓だと思います。ときどき猛烈に働かされるので普段は手を抜いて入るんだと思います・・・さすが私の心臓。

 

とはいえ、変な病気だといけないので一度検査をしてもらおうと思います。

フジヤマのトビウオ逝く

戦後、まだ日本が敗戦国でオリンピック出場が認められていない頃、オリンピック優勝者の記録を遥かにしのぐ記録で泳いだ古橋広之進さんが亡くなりました。

 

私が中学校で本格的に水泳を始めた頃は、日本水泳連盟の会長となっていて、現役の頃の活躍は、本などで読んで知ったのですが、配線でうちひしがれた日本国民をどれほど勇気づけたかは想像に難くありません。

 

高校生になって、古橋広之進さんと同じ長距離の選手となってからは、40年以上前の古橋広之進さんの記録を、目標タイムとしていました。高校卒業までに、なんとか古橋広之進さんの記録を上回ることができて、とてもうれしかった記憶があります。

 

ただ、当然ながら同じタイムであっても、その大変さや成果は、同列に語ることもおこがましいものです。

古橋広之進さんが活躍した頃は、栄養状態はとても悪く、しかも、戦中は、学生も戦争のためにかり出されていた頃で、全く私が高校生の頃とは状況が違います。しかも、水着も全く違います。現在の高速水着ほどではないにしても、だいぶ進化していましたが、古橋広之進さんは、最初の頃、ふんどし、最後の頃でも、現在の練習用の水着(水を吸って抵抗を大きくしている)より抵抗が大きそうな水着で泳いでいました。

 

今の水泳の日本代表にしても、世界選手権で金メダルを取ったりして大活躍していますが、ほぼ世界最高の環境で、研究された最高の栄養を最高のタイミングで取りながら、世界最高の水着を着用しての成果です。それはそれで、大変なのでしょうが、戦後の貧しい頃、他の世界の選手達と比べたら、とてつもなく不利な状況で、大活躍し国民を勇気づけた古橋広之進さんは、本当にスゴイと改めて感じます。

 

偉大な水泳選手のご冥福を祈ります。

体力の限界

水泳の練習を続けてきて、人並み以上に体力はついてきたと思いますが、それでも、まだまだ足りません。

東濃大会のような小さめの大会ですと、3時間くらいで全てのレースが終わります。長水路(50m)プールだとリレーも50mなので、3時間の間に50mのレースを2本と、リレー(50m)2本を3時間で泳ぐことになります。これは、私の体力の限界を大幅に超えています。たいてい2本は、泳ぐ前からくたびれていて、余りよいタイムが出ません。

 

リレーメンバーに選んでいただけるのは、とてもうれしいのですが、ちゃんとレースが泳ぎ切れないのは残念です。まずは、1日に4本くらいは全力で泳ぎ切れるだけの体力を付けたいところです。

 

ある程度手を抜けばよいのかもしれませんが

「不器用ですから」

ついつい頑張りすぎて、大会終了後にはヘトヘト。

 

家に帰ってきても、くたくた。

家のことが何もできず、即睡、爆睡。家の人たちからはブーイング・・・。

 

チームのメンバーは、大会後に打ち上げに行き(そちらがメインの方もいますが)、遅くまで大騒ぎされますが、とても私にはそんな余力が残りません。まだまだ修行が足りません。

第40回東濃体育大会水泳競技

今日は、第40回東濃体育大会水泳競技(東濃大会)に出場してきました。

東濃大会は、土岐市民大会に次いで、リラックスして出られる大会です。とは言え、このところ大会で良い成績が残せていないので、東濃大会でも頑張って、良いタイムを出して、来月の県大会に備えたいところです。

 

・・・が、結果は全くダメダメで、2年前に練習を再開してから、最悪のタイムでした(50m自由形)。

 

全く良いところのない大会だったかというと、そうでもなくて、とても有意義な大会でした。それは、20年ぶりに高校の時に指導を受けていたKコーチと再会できたことです。Kコーチは、いろいろな理論をベースに指導してもらえて、納得して練習できます。最近は、基本的には自己流の練習で、たまにチームメイトにフォームについてアドバイスをもらう程度です。

 

なので、ウォーミングアップ時間に、これはチャンスとばかりに、Kコーチにフォームを見てもらって、指導をしてもらいました。

フォームの問題点(肘の位置)と、それの修正方法から始まり、肩と腰のローリングのタイミングのずれに合わせたフィニッシュまで、次から次へと問題点を指摘されながらフォームの指導を受けました。

ただ、レースの当日に指導を受けて、その通りにできてタイムが出せるわけがないので、結果は前述の通りです。

 

ちなみに、Kコーチは、先日マスターズの日本記録を出した小嶋君の元指導者でもあり、小嶋君もKコーチに指導をしてもらっていました。

もちろん、私への指導と小嶋君への指導の内容は、ずいぶんレベルの違うものですけど・・・。

 

体力的には、大幅な改善が難しくなってきているアラフォーの私が、さらにタイムアップするためには、フォームや、タイミングの改善を真剣にやらなければいけません。ぜひKコーチの指導を時間をかけて受けたいと思ってお願いしたら、うちのプールに来たらいつでも教えてやるよ、と言ってもらえました。現在、Kコーチは某大学のプールで水泳指導をしているそうで、そこに行った指導してもらえるとのこと。

私得意の「社交辞令に気づかない作戦」で、ずうずうしくお願いしてしまいました。

 

タイムは全くダメで、水泳選手としての将来に不安を感じましたが、Kコーチの指導が受けられることになり、将来がとても明るくなった大会でした。