2017テグ世界マスターズ室内陸上競技選手権大会(レースレポート)

いつも通り5時起床。6時半からホテルのビュッフェで朝食は。お粥とパンとバナナとゆで卵をそこそこの量食べました。

その後、近くのコンビニに行き、おにぎりとカステラを購入。

ホテルでサプリの準備。先週タイムトライアルの時に初めて試したケトンサプリは、酸性が強いため、たくさんの水で溶かす必要があり、それがお腹に残る感じが悪かった原因と考えて、レースの2時間前に摂取することにしました。いくつかのレポートで摂取後2〜3時間で血中ケトン濃度が最高になると書かれていたので、サプリの説明書よりも実測レポートを信用することにしました。

10時発のホテルから競技場へのシャトルバスに乗り出発。

レースは13時15分の予定なので、3時間前の10時15分に最後の食事、おにぎりと餅を摂取。

1045分に会場到着。日本選手団の応援席に行き荷物を預け、10分ほど散歩して軽く体操。

1115分(レース開始2時間前)に、バナナ2本、ライフフォース、ケトン19gMCTオイル10gを摂取。

11時半からウォーミングアップ。20分ジョグ。最初はゆっくり走り、最後の5分は心拍数が130以上に上がる程度までペースを上げて。

室内のウォーミングアップ場で、60mの流しを5本。本当はもう少し長めの距離を走りたかったけど、ウォーミングアップ場は60mしか直線が無いので60m。

応援席に戻るとすでに年代が上の1500mのレースが始まっていたので、会場に入ってからスター

トまでの様子などを確認しながら休憩。

1215分(レース開始1時間前)にEAA10g、アルギニン5g、カフェイン200mg摂取。

1245分(レース開始30分前)BCAA10gを摂取し、応援席の皆さんに温かい声をかけていただき最高の気分で応援席を後に。

招集所に入る前に横のウォーミングアップ場で最後の50m流しを2本。

招集所の出入口で、ちょうどレースが始まる一つ上のクラスで1500mに出場する福田さんに会い、激励&お互いの健闘を誓い、送り出しました。

招集所で、名前を告げて自分のヒートを確認すると、予定通り最終組。最終組は17人出場で、私の腰ゼッケン番号は13番。つまり、エントリータイムは13位。ひとまず、この順位を目標にする。

私より前の番号を持つ選手はヨーロッパ人とアフリカ人、明らかに体格も足の長さも別次元で驚く。でも、思ったほどの悪い緊張感は無くリラックスしてました。体が冷めないように体操などをしながら待つ。

招集所から、いよいよ競技場内へ。荷物を置き、ジャージを脱ぎ、ユニフォーム姿になり、腰ゼッケンシールを渡され貼り、待っている間は雑音も聞こえず迷いもなく、これまでの人生で経験したことのない集中しリラックスした状態になりました。

審判から軽く、会場内での説明(直ぐにスタート位置に行けなど)があり、そして、

Hey guys! Enjoy!

と言われてトラックへ走り入ります。スタート位置まで50mほど流しで走り、また、Uターンしてもう一度50mほどの流し。。軽くジョグでスタート位置に移動。1500mのスタート位置はちょうど日本選手団の応援席の真下だったので、多くの人に声をかけられ、手を振って応える。13番の僕は2列目のインから2番目の位置からのスタート。隣の英国選手からGood luck!と手を出され、握手しながらGood luck!と返事して待つ。また、すべての雑音と雑念が消える。

 

On your mark!

の合図で2歩前に出て構える。

バン!

前の選手は異次元の速さの人たちなので、その人たちに着いて行くことでスタート直後の位置どりは完璧。50m程でいい感じの中間走フォームに移行できた。足も軽い。股関節の動きもいい。気持ちいい。

途中で落ちてきた韓国人選手を抜きながら、前を走る英国人選手に着いて行く。周回を重ねてもピッチもペースも落ちない。足の疲労感覚も悪くない。でも、焦らずフォームだけを意識して走る。初めてのバンク付きのコーナーは何度かバランスを崩しそうになり、コーナーは若干スピードを落としながら慎重に走る。特に他の選手と近づいてコーナーに入るときは気をつける。

残り3周になった時、最後まで走り切れる確信を持ち、少しピッチを上げる。

残り2周となり周りのペースも上がり、さらにピッチを上げる。脚の筋肉は限界に近づいているので、腕を振って足を引っ張り上げる。

トップ集団に抜かれたところで、残り1周。英国人選手から少しずつ距離が離れるがズルズルと落ちないように粘る。

脚も心肺機能も限界が近いことを感じつつ、最後の直線をひたすら腕を振って走り、ゴール!

コース脇のフェンスに両手をついてどうにか倒れずに持ちこたえる。

電光掲示板を見ると、トップ3人は4分7秒台なのに驚く。順位表示を追っていくと11位に Shibata Shun を発見。タイムは4分49秒20!

タイムや順位よりも、最後まで集中して、ピッチを落とさず、ペースを維持して走りきれたことが嬉しかったです。これまで半年間、この5分弱の時間のために、食事も生活もコントロールして、1ヶ月前に足を痛めるアクシデントにも、めげず、黙々とそのときできる最善を尽くし、最後の4日間でカーボアップと調整をして疲労を抜き、最高の状態でレースに挑めたことと、それがちゃんと結果に繋がったことが最高に嬉しかったです。

マッチョな社長の会社に就職するとよい理由

就職活動で会社を選ぶポイントはいろいろあります。でも、会社案内に書かれている情報や採用担当者からの説明は当然よいことばかり言います。どこまであてになるのか分かりません。また、会社説明会や面接で少しくらい社長と話をしただけでは社長の能力や考え方はわかりません。

偽情報やあてにならないことばかりの現代社会の中で信用できるのは「筋肉」です。筋肉は嘘つきません。

迷ったら、社長や会社の幹部にマッチョのいる会社を選びましょう。筋肉モリモリ、体脂肪率10%以下、または、相当なレベルでのスポーツ競技を続けている人。

そう言う体は簡単には手に入りません。正しいトレーニングの知識を専門家から受け、正しい栄養学や運動生理学の知識を身につけ、厳しい自己管理を行い、長期、中期、短期の計画を立て、長期間継続的に実行できている人しかそんな体にはなりません。

体型や競技レベルが一定以上になると、決まった時間(3時間毎)に適切な栄養補給をし、決まった周期(週4回とか)でトレーニングをしなければいけなくなる(レベルがそれ以上上がらなくなる)ので、タイムマネジメント能力が非常に高くなります。トレーニング開始時間から逆算して、プレワークアウトサプリメントを摂取するので、惰性で仕事をすることはないし、その時間帯に不測の事態が起きてトレーニングに行けなくなるようなことのないように日頃から、タスクマネジメント、リスクマネジメントができています。

筋肉を育てるためには知識と努力と自己管理が必要。
会社を育てるためにも知識と努力と自己管理が必要。

若い頃はあまり深く考えなくてもトレーニングの量をこなせるし、翌日には回復してまたトレーニングができるのですが、年齢を重ねるごとに、効率よく質の高いトレーニングをして、効率よく回復するかを考えなくてはいけなくなります。競技やトレーニングを続けている人は、もの凄く勉強をして、新しい技術や理論を取り入れて常に改善してゆきます。

この思考や行動は、当然ながら仕事でも反映されます。長時間労働の弊害を強く意識し、効率よく仕事の成果を出すために勉強や努力、新しい技術や理論への取り組みをし続けます。

マッチョは、お腹が空いたから食事をするということはありません。筋肉を育てるために必要なものを必要な時に補給しています。そんな社長は、気分が悪いから部下を叱るのではなく、会社の成長に必要だから部下を叱るし、会社の成長に必要だから顧客や銀行と難しい交渉をしに行くのです。

マッチョな社長というのは、タイムマネジメント、タスクマネジメント、リスクマネジメント、徹底した自己管理、長時間労働を避け徹底した効率化ができる人である証であり、会社もそれを目指していることの証です。

就活生諸君! 就職先に迷ったら、マッチョな社長の会社を選べ!

イクボスが中小企業を救う

有効求人倍率が史上最高になり、多くの企業が人手不足に悩まされています。特に中小企業の人手不足は深刻です。

新卒採用をしようとしても、知名度、安定性、待遇などでは、どうしても大手と比べると劣るので、スペックを見て応募を取りやめられてしまうことも少なくありません。

うちの会社でも、給料を増やすように努力はしていますが、所謂一流の大手企業並みの給料を払えるかというとそれは無理です。将来にわたっても厳しいです。そう考えると、うちのような会社で優秀な新卒を採用するのは難しいのかと考えていました。

しかし、先日、会社見学に来てくれた大学生と話をしていて、目から鱗がドスンと落ちました。その女子学生は「イクボスの下で働きたい。多くの友達も結婚して子どもが産まれても働き続けたいと考えていて、その実現性が会社選びの大きな要因になっている」と言っていました。

これまで私自身、ファザーリングジャパンのメンバーとして、自治体や企業などで、イクメン・育ボスなどが、これからの社会では必須であり、それを受け入れられない企業は沈んでいくと言ってきました。学校教育、社会情勢の変化により、女性が働き続けることが間違いなく求められてきています。しかし、現実は結婚や出産を機に退職する女性がまだまだ多いです。

大手企業には、育休制度などが整備されているところが多いですが、実際にそれが十分に機能しているのかは不明です。杓子定規に決められた規定で日数が決まっていたり、突然保育園から子どもが発熱したと連絡があったときに安心して早退できない雰囲気の職場だったり、逆に権利を主張しすぎる子育て社員に、他の社員から不満が出ていたりすることもあります。

このあたりに、中小企業が大企業に勝てるポイントがあると思います。

  • 子どもの状況や個性に合わせた働き方を相談できる(手のかかり方は1人ずつ違います)
  • パートナーが退職しなくても子育てをしながら働き続けらる(世帯収入で大企業に勝てる)
  • 気兼ねなく遅刻や早退ができる雰囲気(そして、それに甘えない経営者感覚を持った社員)

これらは、中小企業でもできます。むしろ、中小企業だからこそできることも多いです。

給料は大企業に勝てないかもしれない、でも、うちの会社は子どもができて子育て中でも、親の介護が必要になっても、働き続ける方法を一緒に相談して決められます。夫ひとりが大企業で働く世帯と、夫婦で働き続けている世帯の世帯年収では、差は少ないでしょう。しかも、子育てや介護を夫婦でできていることでの人生の満足感は、ずっと多くなります。

これまで、育ボスがチームの能力と業績を上げるということを、アピールしてきましたが、それにプラスして、育ボスは採用活動にも大きく貢献することも、もっともっと知ってもらう必要があると改めて思いました。

これからの時代、中小企業が、新卒採用で勝てるポイントは、社長が育ボスであるか、そして、管理職を育ボスとしようとしているかです。

  • 育ボスが、求められる背景や、育ボスがいる企業が伸びている理由や実例などを紹介する講座「育ボス入門」
  • 具体的に社内の管理職研修で、育ボスを育てる講座「育ボス養成講座」

どちらも、ファザーリングジャパンにて承ります。ご興味のある方は是非お問い合わせください。

中学生レベルの勉強を始めました

自分が学生の頃は、ほとんど家で勉強をした記憶が無いのですが、娘たちは真面目に家で勉強をします。上の娘は中学1年生ですが、2学期になって数学や英語が急に難しくなってきた気がします。

一応、私も元プログラマなので数学は得意なつもりです。事象を方程式に変えたり、簡単な問題を解くプログラムを書いたり、Excelなどを使って力技で答えを出すこと は可能です。でも、娘が期末テストでExcelを使うわけにはいかないので、数学の先生が教えてくれた方法で解かなければいけないのですが、それは限界に 近い感じです。

それでも、まだ娘は頼ってきてくれるし、隣に座って一緒の問題を解かせてもらえるだけで幸せです。何とかこの時間を維持できるように、中学生の数学を改めて勉強中です。

 

英語に関しては、数学よりは分かるのですが、説明ができません。私が中学生の頃は英語は勉強もしていなかったし、苦手でした。21才でオーストラリアに行ってから英語を勉強したのですが、その時の勉強法はひたすら暗記。映画やテレビドラマ、歌詞などをひたすら暗記(そして発声)する方法です。この方法は英会話を習得するのにはとてもいい方法だと思うのですが、学校のテストで点を取るのには非効率な方法かもしれません。

単語が数個かいてあって、この単語を使って文章を作りなさい。と言う問題で間違えた娘に、正しい答えは教えられるけど、なんで?と聞かれると全て、「そういうものなの」としか答えられません。

それでも、まだ娘は頼ってきてくれるし、隣に座って話を聞いてもらえるだけで幸せです。何とかこの時間を維持できるように、中学生の英文法を改めて勉強中です。

 

真面目な娘と、邪な私の勉強デート(娘はそう思ってないでしょうが)が、いつまで続けられるかわかりませんが、少しでも長く続けられるように頑張ります(^_^)

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元気がなくなったからなのではなく元気だからこそ

20代の頃は、自分が世の中で一番できる人間だと勘違いしていたこともあって、不条理なこと、納得できないことに対しては、抗議をしたり意見を述べたり、戦っていました。

ところが40歳を過ぎたくらいから、不条理なことや納得できないことにも、反応しなくなってきました。もちろん、全てではありませんが、反応する閾値がもの凄く高くなってきました。若い人たちと言うか、若い頃の自分が、そういう姿を見たら、年を取って元気がなくなった老化現象として、馬鹿にしていたと思います。

でも、実際に元気がなくなったのかというとそうは思っていません。実際20代の頃より遥かに、栄養や健康を考えた食事をしながらトレーニングをしていて、一昨年岐阜県のスポーツ科学トレーニングセンターで検査してもらった結果でも、心肺機能や筋力は20代の(平凡な)陸上選手並みと言われてます。やりたいことへの情熱も衰えてはいないと思います。

ただ、20代の頃との違いは、「置かれた環境で最善を尽くす」という考え方が強くなったことです。20年間にいろいろな経験をする中で、自分ではどうしようもないことを嘆いていても何にもならないという思いが強くなりました。自然災害、リーマンショックのような大きな経済危機、小さい子どもの突然の発熱、妻の怒りなど、予知や回避ができないことが、世の中や人生にはたくさんあります。それでも、その瞬間に取り得るベストな対処を考え、最大の努力をすることで、未来は開けます。

置かれた状況、与えられた環境には、不条理なことも多いです。それが変えられるのなら、変える努力をするのもよいでしょう。しかし、変えられないことだったり、判断が難しいことであれば、嘆いたり悔やんだりしている時間は勿体ない。その時間に、その状況でベストを尽くす。そんなことを繰り返しているうちに「年を取って元気がなくなった」風になってきたのだと思います。

それを若い人たちに批判されるような状況も含めて「これでいいのだ」と受け入れます。