みどりの窓口

出張の時など、よくJRのみどりの窓口に行きます。

一番よく行く多治見駅のみどりの窓口はカウンターが2つしかありません。混雑する時間でも2つしか開かず、混雑していないときは1つしか人がいません。そこで、よく出くわすのが立川志の輔さんの「みどりの窓口」という落語と同じシーンです。

 

落語に最初に出てくる女性は、駅員に旅行の相談をしながら、指定席のチケットを買おうとするのだけど、列車が満席で、最終的に買えません。

 

落語の場合は、笑えるのですが、実際に出会うとちょっと困りものです。

 

私の場合、新幹線の指定席は、インターネットで事前に予約しておくので、みどりの窓口で購入するのは乗車券のみです。

「今からの、多治見から東京までの乗車券のみ下さい」

と言って、実際に切符を手にするまでに、1分くらいではないでしょうか? 出張者が購入するときは、だいたいみんなこんな感じです。新幹線の指定席を取る人も、目的に到着しなければいけない時間が確定しているので、購入するのにそんなに時間はかかりません。3分くらいで購入できる場合が大半だと思います。

 

ところが・・

 

落語に登場しているような、旅行相談をしながら購入する人の場合は、もの凄く時間がかかります。今から乗る電車の指定席券を買う人が、何人も並んでいる前で、「来週の日曜日の旅行」「4人まとめて座れる席があれば、N700系に乗りたい」「6時までには到着したい」「子どもも一緒に行くから、名古屋で30分くらい乗り換えの時間が欲しい。・・・名古屋では30分は必要ですよねぇ?」などという相談をしている人がいるのは、何とかして欲しいです。

たいていの場合、全ての要望を満たす列車はなく、希望時間に到着する列車は席が離れる、希望時間より30分後に到着するなら席がある、という選択肢が、与えられ、そこでまた悩む時間がかかるのです。

せめて、旅行の相談をする人と、確定した切符を購入する人は別の窓口にして欲しいです。

・・・というか、クレジットカードで日本中の駅への切符が購入できる自販機を設置してもらえるだけでよいです。

顧客との関係について(プロジェクト成功の秘訣)

うちの会社は、請負でのシステム開発を多く手がけています。お客さんから指示をもらって、システムを作るのですが、所謂下請けではなく、エンドユーザーと直接取り引きしていることがほとんどです。

 

その場合、お客さんはシステムについては、あまり詳しくないことが多いです。その為、具体的かつ明確な発注が来るというよりは、「こういうことがしたい」というような抽象的な発注が多いです。

従って、実際に開発する段階では、お客さんと一緒に話し合いながら、具体的にどういうものを作るのかを決めてゆきます。この仕事(仕様を決めてゆく)が一番難しくて大変です。

プロジェクトが成功する(お客さんが望むものができる)かどうかのほとんどは、この作業にかかっています。 

 

 

成功の秘訣を一言で言うと、このときの顧客側の担当者と、弊社の担当者の関係です。これが、よくなければ失敗する可能性が高いです。

 

システムの専門家(弊社担当者)と、業務の専門家(発注者)が、お互いに尊重し合って、お互いのノウハウを出して、一緒に作り上げていくという意識がなければいけません。

「あなたはシステムの専門家なのだから自分で考えて作ってよ」という考えでお客さんがいると、絶対よいシステムは作れません。

 

お客さんにとって、うちの会社は「下請け業者」という立場と考えることもできますが、もし、その様に考えて、その様に接しているお客さんの場合、莫大な予算をつぎ込んでもらわない限りプロジェクトは失敗します。

優秀な技術者であればあるほど、パートナーとして対等に扱ってもらえなければ、充分な力を発揮しないからです。

 

私としても、うちのスタッフが理不尽な要求を受けたり、横柄に指示を受けたりしていると、腹が立つし、そんなお客さんとは付き合わなくてもよいと思います。そんなときは「社長を出せ!」と怒られてもよいので、ちゃんと主張しなさいと言います。

本当にそのお客さんが「社長を出せ!」と怒ったとしたら、待ってましたとばかりに出ていって、丁重に取引停止を告げてきたいと思います。

胸に手を当てて冷静に考えて、正しいと思えることであれば、一時的な不利益を被ろうとも、主張します。

もちろん、このような例は極端な例であるし、それは顧客企業の問題というよりも、担当者個人の人間性の問題であることが多いです。

そのような問題のある社員を抱えていることは会社にとってとてつもなく不利益であることを経営者は認識すべきだと思います。

私自身もそのことを十分に弁え、どんなにスキルや経験があっても、人間性に問題のある社員には、適切な処置がとれるようにしたいと思います。

パートナーに不満がある方への提案

先日読んだ「強い会社をつくりなさい(小山昇)」という本に書かれていたことなのですが、とても頷ける言葉がありました。この本は、いわゆるビジネス書で、中小企業や人が成長するためのいろいろなヒントが書かれています。

 

そこには、夫に不満のある人の問題として書かれていましたが、「隣のご主人は、ちゃんとしているのに、うちの旦那は・・・」とか、「○○さんのご主人は、給料が高い」等というように、別の人と比べるから不満が出るのであると。

長所を見つけることができる人ほど、人間として一流であるということの説明に書かれていました。

 

全くその通りだと思います。 

 

「隣の人と比べるのではなく、1年前、3年前の旦那さん(奥さん)本人と比べてみなさい」

ということです。それで違いがなかったり、悪くなっているのなら文句も言ってもいいし、改善の見込みも努力の跡もなければ見捨ててもよいと思います。

 

逆に、以前に比べてこんなによくなった、こんなに頑張ったと言う点が見つかるのであれば、それに満足し、褒めてあげれば夫婦円満となると思います。

 

なお、我が家の平和のために補足しておきますが、決してうちの妻に対してこの記事を書いているわけではありません(笑)。うちは以前からこのように評価してもらっていますし、評価してます。
 

【本の感想】なぜ、金持ち会社は節税しないのか?(近藤学)

先日、土岐内科クリニックの長谷川先生から薦められた本です。もちろん、医者としての推薦という訳ではなく、経営者としての推薦です。


なぜ、金持ち会社は節税しないのか?―お金が貯まる会社を作る真資金論
なぜ、金持ち会社は節税しないのか?―お金が貯まる会社を作る真資金論 近藤 学

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税理士である著者が、わかりやすく中小企業の会計について、解説した本です。運転資金とは何か?利益とはどのように出るのか?というような、基本的なことを温泉の湯にたとえたりしながらわかりやすく説明されています。

基本的なことなので、当然知っているようなことだと思ったのですが、実際は知っていて知らないことが多く、勉強になりました。

 

銀行でお金を借りる場合、設備資金は借してくれるが、運転資金は貸してくれないことが多い。・・・と思われている(私もそう感じていた)のですが、実際は「本当の意味での運転資金」であれば銀行は貸してくれる。我々が「運転資金」と呼んで借りようとしているのは、本来の運転資金ではなくて「赤字補填」などであるというような話は、目から鱗でした。

 

 

後半は、「自己破産は怖くない」とか「自己破産するなら、これだけは守れ」とか、「日頃から自己破産に備えてこうしろ」と言うような後ろ向きな話が多く、ブルーになりますが、中小企業の経営者であれば、常に自己破産する危険とは隣り合わせであるのは事実です。知識として持っておいて損はない話です。この知識を使う必要がないことを願いますが・・・。

 

見込み客の集め方と、見込み客から確実に受注するためのセミナー

今日、セミナーに参加してきました。

新規顧客が集まる売れる仕組みの作り方』講師は、ソフトブレーン・サービス株式会社 会長の小松弘明さん。

あがった見込みを確実に受注する営業法則』講師は、株式会社チェンジマネジメントシステム代表取締役の松下智明さん。

 

とても勉強になりました。

 

いかにたくさんの見込み客を集めるか、については、これまでにもいろいろなところで勉強したこともあり、復習的な感じもしましたが、新たな発見もありました。

 

一番、心に響いたのは、見込み客の中から本当に買う人を見つけてアプローチすることについてでした。見込み客の中でいつかは顧客になる人であっても、その人が顧客になるタイミングは、それぞれ違う。そのタイミングに合わせて、適切なアプローチをすることが重要であるということです。

興味はあるが「今は」欲しくないという人に、無理に押せばマイナス効果しか無く、適切な情報提供を続けなければいけない。

 

 

なぜこんなに感銘できたのか考えると、最近ずっと悩んでいるテーマで、これまでの前提知識(勉強してきた内容)と、今回のセミナーの内容が、非常にあっていたのが良かったと思います。聞く話がすべて、すっと懐に落ちてゆきました。

 

両氏の本業というか、会社の仕事は、営業関係のコンサルティングなので、今回聞いた内容で、もっと深く勉強し、コンサルをしてもらいたいと思いました。

ただ、残念ながら、両社の支援対象企業は、売上10億円を目指しているレベルの企業であり、支援内容もそのようなものになっています。ぜひ、うちの会社もそれくらいの規模になったらお願いしたい旨を、松下さんにお話ししました。

 

まずは、両氏の著書を読んでみたいと思います。最近、今まで以上にペースを上げて本を読んでいますが、それ以上に読みたい本があり、どんどん、本がたまってしまっています。・・・言い訳してても仕方ないので、今週末に最低3冊読破します(来週ブログに書きます)。