【本の感想】八重子のハミング(陽 信孝)

人との関わり、愛情、精神、人間の根幹についてなど、いろいろ考えさせられた本でした。かなりの勢いで泣きながら読みました。

「八重子のハミング」

自分がガンとわかると同時に、妻がアルツハイマー病を発病し、闘病および介護の日々を綴った本です。途中に詠まれている短歌もたまらなく悲しいです。

「小尿を 流しし床を 拭くわれの 後ろで歌う 妻に涙す」

自分が誰かをわかってもらえず、ついさっきのことも覚えていられない妻に、たたかれ、髪を引っ張られ、叫ばれながら、「ごめん、ごめん」とあやまりながら、下の世話をする・・・。
人間はどこまで人を愛せるのかという問いに、作者は、「怒りには限りがあるが、愛は無限にあふれ出すものだ」と言っております。
読んでいる途中で、妻の顔を見たり、思い浮かべながら、自分はどこまで妻を愛せるのか、考えることもしばしば・・・。

アルツハイマー病というのが、人間の精神を奪ってしまう恐ろしい病気であることを、この本で初めて実感できた気がします。
過去の記憶はもちろん、今日、一緒に行った場所についても覚えていないというのは、本当に辛く悲しいことだと思います。私がそれに耐えられるのかわかりません。それまで一緒に歩んだ人生を一緒に振り返ることもできず、一緒に新しい思い出を作ることもできず、瞬間瞬間を少しでも楽しく過ごせるように、謝り、なだめて、笑顔で接することが本当に私にできるだろうか。

もし、妻がアルツハイマー病にかかり、精神寿命がつきる直前まで、最後に認識できる人が私だろうか?最後まで、呼んでくれる名前は私なのだろうか? また、逆に私が病んだとき・・・・恐ろしい。

老後は妻と、古いアルバムを見ながら、昔の思い出を語り合えることが本当に幸せなことなのだと、心から思います。

落ち葉が

山に囲まれている我が家は、毎年この時期になると山から大量の落ち葉が飛んできます。

掃いても掃いても、一日で地面が見えなくなってしまいます。

あまりに大変なので、今年は落ち葉が落ちる前に、家の周りの木(うちの敷地に伸びてきているもの)を切手もらおうと、市(我が家の周りは全部、市の土地なのです)の環境課に電話して、切ってもらうように頼みました。

さすがお役所仕事、それから2ヶ月が過ぎ、すっかり落ち葉が落ちた後で、市から派遣されたシルバー人材センターの人が、来てくれて木を切ってくれました。

それにしても作業は大がかりなものでした。元大工さん4人が朝8時前から来て、はしごを使って木に登り、枝をできるだけはらって、縄をかけ、山側に引っ張りながらチェーンソーで少しずつ切って・・・。家側に倒れないように切ってくれました。

ところが、作業が半分ほど終わった2時過ぎに雨が降ってきて、作業中断。また、月曜日に来てもらうことになりました。

【本の感想】20代で始める「夢設計図」(熊谷正寿)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4479791167/gup09-22/ref=nosim

5年以上前に20代ではなくなっていますが、読みました。
この本の著者、GMOグループの代表 熊谷さんや、ワタミの社長の渡邉さんは、具体的な夢と達成時期を決めて、それから逆算して、細かい夢(目標)を明確にして、それを実現してゆくということを実践している人です。
熊谷さんの場合は、それを手帳に書いて、毎日見ながら夢を実現してゆくことを薦めています。この本でも、一番のポイントはそこにあります。

なかなか「言うは易く行うは難し」なんですけど、そんなことを言っていては夢は実現できません。
私自身も、夢は必ずかなうと思っています。夢がかなわないとしたらそれは、本人の夢への思いが少なすぎるだけです。

最近、日常が幸せすぎて、夢への情熱が薄れ気味になってきていた私には、20代の頃の無知で傍若無人、刺々しくも、必死にがんばっていた頃を思い出すことができました。

無我夢中で全力疾走していた20代でしたが、最近ちょっとジョギング状態。もう少し気合いを入れて走らねば・・・、でも、これからは、年齢も増加した分、全力疾走より若干ゆるめで、しかも、ちゃんと周りを見ながら、より効率よく走ってゆきたいと思い直しました。

ムカゴが採れました

先日、スーパーにムカゴ(ジネンジョの球芽)が、売られているのをみて急にムカゴを食べてみたくなりました。実は私の家の庭(?)ではムカゴが採れます。家の周りを取り囲むフェンスには、たくさんのジネンジョのツルがあり、そこにはたくさんのムカゴがなっています。
今まで、気にもとめずにいたのですが、スーパーなどで売られていたりすると、急にもったいなく感じて、収穫&調理して、食べました。おいしかったです。

ネットで調べてみると、
http://www.oishi-mise.com/mukago.htm
500gで1575円で売られているではありませんか!! しかも、ジネンジョそのものは1本1万円なんて書いてあります。我が家には何万円も何万円も埋まっているということになります。

お金に困ったときは家財道具売るまえに、ジネンジョ掘った方がよっぽど換金率高そうです。

メカ好きな人、大好きです

私の妻は、ハイテク系のものにはほとんど興味がありません。
私が携帯を替えても、新しいパソコンを買っても、全く意に介さず「ふうん」という返事だけで終わってしまいます。私としては、こんな機能がついていて、こんなことができるとか、個々を回せるようになっていて、回すと自動的に画面の向きが変わるんだとか自慢したいのに、何を言っても「ふう〜ん」程度で、全く話が広がらない・・・。それについては結婚する前にあきらめていました。

ところが、Hannaはメカ大好き、ハイテク大好きです。私が新しい携帯など持って行こうものなら、「父ちゃん、携帯替えた?」「かっこいい。見せて。」「スゴイ、ここ回るんだ」、私が、「ここ押すと画面が変わるんだよ」なんて教えようものなら、大喜びで、何度も試します。

しばらくすると「お母さん、父ちゃんの携帯かっこいいよ、見てみ」と妻を呼びに行きますが、妻は全く興味なし・・・。

ThinkPadのトラックポイントスティックも興味津々。私のパソコンには触ってはいけないルール(我が家の)になっているので、遠巻きに眺めながら、妻やYouに、「あの赤いところで、矢印動くんだよ」なんて説明しているのを、思わず抱きしめたくなります。