寝苦しい

最近、運転中に眠くなることが多いです。先日も出張帰りの深夜の高速道路であまりに眠くなってきたので、サービスエリアで停車し、少し仮眠・・・のつもりが気づいたら朝、という失態も犯してしまいました。

 

眠さの原因のひとつは、Youにあります。

Hannaは2才の頃からずっと寝るときは私にへばりついて、無意識でも耳を掴んできています。しかし、Youは、これまで寝るときに私にまとわりつくことはありませんでした。

ところが、先月熱を出してからか、やたらとひっついてきます。腕にしがみつきながら寝て、夜中に眠りが浅くなると、また、腕にへばりつきます。

Hannaもこれまで通り耳を触ったり、頭にしがみついたりして寝るので、3人で重なり合って寝てます。寝返りを打とうと少しでも向きを変えようものなら、間髪を入れず、その隙間にHannaかYouが入ってきて、身動き取れなくなります。

おかげで私の眠りは浅く、眠い日々が続きます。

 

ちなみに、このバトルを尻目に、妻は(もともとYouが寝るはずだった)二段ベッドの上で寝てます。

ラテに感謝! (マイケル・ゲイツ・ギル)

転落エリートの私を救った世界最高の仕事 というサブタイトルが付いているこの本は、所謂勝ち組のエリートが、60才を過ぎてから転落し、スターバックスで働くようになり、そこで生きる意味や、仕事の意味を発見する話です。トムハンクスが映画化するらしいです。

全体的な構成としては、広告代理店で大きな仕事をドンドン成功させていた頃を回想しながら、スターバックスでの仕事やそれに対する思いが書かれています。

広告代理店で世界的な企業を相手に何億ドルという契約をする話と、1杯数ドルのコーヒーを売る話が対比されたりする感じです。大きな仕事ができて、良い給料がもらえるが、生活の何よりも仕事を優先させなければいけない元の職場と、その人の生き方を優先できるスターバックスという対比も多々見られます。

スターバックスの宣伝本か、と思えるほど、スターバックス(職場として)を賛美しすぎ感はあります。

それでも、60才を超えてそれまでの人生観を大きく変え、本当の幸せを手に入れた人の話として、充分楽しめる本です。

 

印象に残った話は、転落後再婚した相手との幼い子供の面倒を見ているときの

わたしは、ほかの子供たちが新たな驚きを知る瞬間を見ることができなかった。(中略)しかし、いま、ふたたび父親になる機会を与えられた。

という部分。エリートとして働きまくっていた頃の、子供たちは気づいたら大学生になっていて、子供の成長の瞬間を見る事ができなかったというのです。もちろん、彼が家庭を顧みず働いたために、子供たちはお金のかかる大学に行けたのも事実です。

でも、ちょっとした子供の成長を感じられる幸せを感じられないのはとても不幸です。

 

 白人のエリート社会に居て、心の中で蔑んでいた貧しい黒人たちのことなど全く理解していなかった彼が、自分よりもずっと年下の黒人店長の下、多くの若い先輩たちに助けられながら、トイレ掃除、レジ打ち、ドリンク作りなどを覚えてゆきます。その中で、自分が持っていた差別や偏見の気持ち、そして、仕事観や人生観が大きく変わってゆき、彼はこの上ない幸せな人生を手に入れることができたのです。

 

エリートだった頃と比べれば、大きな家も、豪華な旅行も、多くの部下もいない生活ですが、それと引き替えに、仕事ができる悦び、それが人に喜ばれる悦びを得ることができ、子供たちともよりよい関係になれた幸せな人生を。

 

文章そのもののおもしろさという点では?ですが、内容としてはとても興味深い話でした。

元気を補充

先日、久しぶりにZIP COMMUNICATIONSの橋本さんと、橋本さんの新しいお店で、食事をしながら深夜までゆっくり話しました。

 

このブログでも、何度か書いていますが、橋本さんとはオーストラリアにいた頃に出会い、公私ともにどっぷりお世話になっている方です。

オーストラリアにいた頃は、二人とも貧乏生活をしながら、いっしょに、苦楽を共にしてきました。思えば既に15年以上経っています。当時は二人とも若く、とてつもなく無茶なことばかりをしていました。いつも夢を語り、いつかは二人で事業を大きくして、夢を実現することを考えながら、熱い日々を過ごしていました。

そんな思いを共有した仲だからこそ、今でも何でも相談できるし、お互いに認め合って、意見も言えるし、言わなくても分かり合えることもあります。今では、橋本さんは数十人のスタッフを抱える会社のボスで、僕は冴えない貧乏社長ですが、それでも、僕をちゃんと認めてもらえているのは、とてもうれしいです。

 

最近、ちょっと苦しい日々が続きましたが、オーストラリアで過ごした、とてつもなく苦しくて、とてつもなく楽しい日々を思い出して元気になりました。

リーダーは孤独で、自分で考えて自分で決断し、自分で責任を取らなければいけない。普段の橋本さんは、そんなプレッシャーなど全く感じていないように見えますが、やはり、様々なプレッシャーの下、何事もなかったかのように瞬時に決断を繰り返して会社や人生の舵取りをしているのです。

 

そんなことを改めて認識し、たっぷり元気を補充して、三重県を出ました。

 

・・・が、連日の寝不足の影響で、どうにも途中で眠くなりサービスエリアでちょっと仮眠をとったら・・・ほぼ朝になってしまいました(涙)。

自分が最も嫌いなタイプの人とつきあうこと

ある方から、又聞きしたマザーテレサの言葉です。

 

イエスキリストはあなたが一番受け入れ難い姿で、あなたの前に現れます

 

ネットで調べてみると、「あなたの信仰心を確かめるため」という説明がありました。だから、路上生活をしながら死にゆく人たちを心から抱きしめることができるのだと続きます。

 

ただ、(様々な宗教の勉強中ではあるけど無宗教の)私としては、この言葉は別に宗教に関係なく誰にでも通じる言葉なのではないかと思います。

 

神はあなたが一番受け入れがたい姿であなたの前に現れる。その神を抱きしめることができるか? 

 

仕事上、その他人生において「自分が最も受け入れがたい人」、どうにも意見も性格も合わなくて、一緒にいるだけで苦しい人、単に厳しい意見を言ってくれる人と言うことではなく、絶対許せない意見を持つ(言う)ひと。そういう相手とは、会うのを避け、できるだけ関わらないようにしてしまいます。しかし、そう言う人とつきあうことで、人間は成長することができます。

反面教師としてというだけでなく、自分の人間としての包容力を鍛えたり、総合力を上げることができます。

 

想像するのも気分を害するくらいの「受け入れがたい人」をいつか強く抱きしめられるような人間になりたいと思います。 

多くの人の支えでピンチを脱出・・・

今週1週間は結構心労の多い日々でした。基本的にあまり悩まないタイプで、1日もすれば忘れてしまうことが多いのですが、今回は久しぶりに胃が痛くなるような状況が続きました。

 

そんな中で、いろいろな人からいろいろな支援や応援を受けて、どうにか山を乗り越えることができました。

利害の異なる複数の会議で、それぞれ問題点を指摘されたり、難しい要望をされて、それを別の会議で伝えると、それについて問題点を突かれて・・・。思い切り飲んだくれて

「俺は知らねぇよ!!」

と叫びたい衝動にかられましたが、飲んだくれるような時間もなく、ドンドン大きくなる問題を一人で抱え込んでゆきつつありました。完全に出口のない迷路に迷い込んだ感じでした。

 

もともと、私自身には全く利益のないことで、単純な損得で考えれば、投げ出してしまうのが最も良い選択肢なのです。そこをあえて、踏みとどまって苦しい思いをしているというのは、普通の人には理解ができないのも当然で、「あいつは裏で何か魂胆があるのではないか」とか「何か別の儲かる仕組みがあってやっているのではないか」と勘ぐられるほどです。

 

でも、本当に何も儲けはありません。難しいプロジェクトをやり遂げた、という実績や、その過程での苦労が自分のよい経験になると思っているだけです。

 

「やめる」という選択肢も脳裏をよぎり、その思考を進めていくと、断然ラクなのです。やめてしまえば、これ以上なにも傷を負うことはありません。やると決めた場合、ものすごく大きなリスクがあり、かつ、成功しても得られるものは精神的満足度が大半ということであると、ハイリスク、ローリターンです。

 

悩みに悩み、結局「やる」ということにしました。うまくやる目処は全く立たないのですが、そう決めて、全力で走り始めました。

個々の問題を、片っ端から即断し、誰かにそれを指示。そうし始めたころから、それまで自分以外の全ての人が敵で、全ての人に足を引っ張られている感があったのが、いろいろな人から、支援や協力の申し出があり、また、いろいろなアドバイスももらい、急激に霧が晴れ、目指すべきゴールが、おぼろげながら見えてきた気がします。

 

まだ、実際には不安要素も多いし、相当頑張らないとうまくゆかないと思いますが、それでも、私自身は既に、とても貴重で大きな経験を積むことができました。それは感謝の気持ちです。こころから「ありがたい」と思えることが何度もありました。大げさですが本当に涙が出るほどうれしかったです。

 

実際の協力はもちろんですが、それよりも「協力しますよ」と言ってもらえるのが一番うれしくて力になりました。自分一人で戦っているのではないのだと思えると、それだけで余裕ができて、正しい判断もできるようになるし、事がうまく進む確率も高くなります。

 

諦めかけていたときには、誰も味方がいないと思えましたが、今は多くの味方を得て、みんなで頑張れている気がします。

来週からも、忙しく動き回らないといけませんが、今週よりはだいぶ気持ち的にはラクに楽しく動けそうです。

 

一方で、連日早朝から深夜まで動き回っているために、風邪をこじらせ気味で熱が下がらない娘と、風邪を引いた妻には、多くの負担をかけてしまい、申し訳ないです。こちらは明るい兆しが見えていません・・・。