スーパー父ちゃんであり続けるために

Hannaにとって、父ちゃんはスーパーヒーローです。他の誰よりも格好良くて強いのです。クラスの誰よりも何をやっても勝つのです。

今年HannaがバレンタインデーにチョコをあげたクラスのA君は、なかなかの男前ではありますが、まだまだ私のライバルにはほど遠いのです。体育の授業で縄跳びのうまいところを見せるらしいA君に対して、私は彼を圧倒する300回跳びを、Hannaに見せてやりました

 

ところが、A君はどうも二重跳びができるようになったらしいと言う噂を聞きつけました。これは放っておけません。二重跳びでも、A君を圧倒しなければいけません。スーパーヒーローなのだから。

 

 

しかし、ここで大きな問題があるのです。

 

実は私、二重跳びができません。小学校の頃、あまりうまくゆかなくて、挑戦をせずに大人になってしまい、生まれてからこれまで二重跳びを跳んだことがありません。でも、もちろん、そんなことはHannaには内緒です。

 

と言うわけで、ネットで二重跳びのコツなどを調べ、それから猛特訓。もちろん、Hannaには内緒です。

縄跳びとか、自転車とか、そういうのって、勉強してできるようなものではないんですよね。とにかく練習して、自分で感覚をつかまないと・・・。

 

苦節1ヶ月。まさか、40歳を目前に控えて、二重跳びの練習をコソコソとすることになるとは夢にも思いませんでした。

また、何をするにも子供の頃に挑戦しておいた方が何倍も簡単に習得できたと思います。それでも、私にはそこらの子供たちには無い強い強いモチベーションがあります。

 

 

そして、今日、子供たちをなんとなく縄跳びに誘いました。

しばらく子供たちと縄跳びで戯れ、タイミングを見計らってごく自然に「A君は二重跳びできるの?」と聞き、Hannaから「一回くらいできるかも」的な返事をもらい。そこで、次に待っていたHannaの質問、

「父ちゃん、二重跳びできるの?」

「あたりまえじゃん!」

 

さぁ、いよいよ父ちゃんの二重跳び披露です。

当然ながら、練習なんてしなくても簡単にできるのさ・・・という感じで、心の中ではちょっと緊張しながら、Hannaに二重跳びを見せてやりました。もちろん、そこで期待通りのリアクション。

「父ちゃん、すご〜い」

 

当分の間、A君の追従を許さないように、連続10回の二重跳びを見せつけて本日の縄跳びは終了しました。

 

Hannaの父ちゃんは、Hannaが小学校卒業するくらいまでは、クラスの誰よりも何でも勝つぞ!特に体力系の勝負は・・・。

どんな奴でも、かかってこい!

 

Youが5歳になりました

Youが5歳になりました。

いわゆる魔の2歳児と言う時期を3年前に迎え、ドンドンパワーアップして現在に至っています。

わがまま放題、本能の赴くまま生きている感のあるYouですが、それでもいろいろ悩んでストレスを感じながら、頑張っています。保育園も進級し、新しい友達や新しい保育士など、新しい環境で、本人は気づかないうちにストレスを感じているようです。

 

ちょっと情緒不安定で、突然泣き出したり、これまで2段ベッドの上で一人で寝ていたのに、最近はいやがるし、寝ているときにうなされることもあります。

昨日は誕生日だからという理由で、Hannaを説得して私がYouと一緒に二段ベッドの上で寝ました(Hannaはシクシク泣いていましたが)。

 

癇癪を起こして何も言うことを聞かないときや、ふてくされて寝てしまうときなど、かわいくないのですが、隣で静かに寝息を立てているときは、この世で一番かわいくて愛しいものに見えます。

また、朝起きればゴジラと化しますが、楽しくゴジラとつきあってゆきたいと思います。

今週末は、妻は仕事で不在なので、子供たちと3人で過ごします。新しい環境で疲れ気味の子供たちの慰労会としたいと思います(笑)。

【本の感想】石の花(坂口尚)

私は普段マンガは全く読まないのですが、久しぶりにマンガを読みました。

石の花は、第二次世界大戦中にナチスがユーゴスラビアに侵攻した頃から話が始まります。

戦争、平和、民族、生きると言うこと、などなどとても重くて深いテーマについてどっぷりと考えさせられる話です。

 

日本人として日本に住んでいると、なかなか民族の問題というのは理解が難しいです。イスラエルとパレスチナの問題もそうですが、ある程度は知識として頭に入れることはできても、本当の意味で理解することは難しいです。

1990年代にひどい内戦の末分裂した旧ユーゴスラビアも5つの民族、4つの言語、3つの宗教が共存するとても複雑な国で、どうすべきかという答えが見つからない難しい国だったのだと思います。

言い換えると、地球全体の縮図だったのかもしれません。現在でも地球上では争いは絶えないし、平和になったとは言えません。

 

なぜ、イスラエルとパレスチナは争い続けているのか?

なぜ、アフガニスタンでテロリストが減らないのか?

なぜ、世界中が平和にならないのか?

 

石の花を読むと、そう言うことを少しは理解が深まり、もっともっと考えたくなります。

 

ナチスのやったことについては、絶対に許されないことで、賛同できることはないのですが、何度も石の花に出てくるナチスの将校の台詞

 

「人間は、公平に客観的に判断することはとうていできない」

「人間は、自由を与えられてももてあそぶだけだ」

「自由とは、絶え間なく突きつけられる問いに答え続けなければいけないということで、そんな自由は誰かに預けてしまいたい。国家か、宗教か、慣習か」

 

なんて言うのは、賛同できる部分もあります。私自身、常に自分で考え、常に自分で判断し、常に自分で責任を取ることが、重荷だと考えることもあります。絶対逆らえない上司の言うとおりに仕事をするのはラクだろうななんて考えてしまうことがあります。

 

「だから、優越人種のナチスは、強い力で下等人種を支配して民衆の悩みから解放してやるんだ・・・」という思考展開は間違っていますが、

「誰もが自由を求めているわけではない」とか

「幸福を望むから戦争が起きる」とか

納得できることも少なくありません。

 

「人はパンのみでも生きられてしまうものなのだ」

 

そんなナチス将校に、今生きている私達は迷わず

「そんなことはない」

と言い切れるだろうか?今の日本は、一応自由のある国と言うことになっています。だとすれば、そこに生きる者の責任として、ちゃんと自由に対する義務や責任を負わなければいけません。

 

自ら考え、判断し、責任をとる。その煩わしい行為を、常に行わなければいけません。一人一人がそう考えることによって、もしかすると、いつか世界平和が実現できるのかも知れません。

 

ちなみに、石の花は月刊誌の連載をまとめた本ですが、なんとなく最後の方は話の進みが早いというか、省略されてる感を感じました。連載終了が決まって、強引に話をまとめたように思えます(そんなにひどくはないですが)。あと2冊分くらい増やして全体の話が終わったら、ちょうどよいかなと思いました。最終刊の最後の方で、突然、(ナチスからの解放後に)話が飛んでしまっているので、どのようにそれぞれの人たちがそこに行き着いたか、それ以外の人たちがどうなったのかなど、気になります。

 

執念か、愛か、天才か?

Hannaは、4月から2年生になりました。

ついこの間、小学校に入って、不安げな顔で大きなランドセルを背負ってふらふらと学校に通い始めたと思っていたら、もう2年生です。

 

子供の記憶力というか、学習能力というのはものすごく、ほんの少しでも私に分けて欲しいと思います。1年間で、多くの漢字も覚え、夜遅く私が帰宅するときに置いてある置き手紙も、漢字交じりの高度なものになってきました。

 

自宅の電話や妻の電話からも私の携帯に電話をかけられるようになりました(電話帳を選ぶだけですが)。

 

ただ、仕事中は電話には出ないので、留守電に意図せず録音された文句がよくはいるようになりました。

「また留守電だよ〜。もうっ!」

みたいな。

 

そんなHannaが、パソコンのキーボードを使えるようになりました。マウスは3歳くらいからいじっていましたが、ついに、キーボードで日本語を入力できるようになりました。3ヶ月くらい前に、ローマ字の一覧表を印刷して渡してやったところ、それをみながら練習して、ローマ字を覚えたようです。

 

 

何のためにか?

 

私とチャットをするために!

 

 

電話には出ない私も、仕事中でも、チャットくらいなら対応できることが多いです。それに気づいたHannaは夕方になると、Skypeのチャット機能を使って私を呼び出します。そして、晩ご飯のメニューや、今日あったことなどを連絡してきます。もちろん、最終的には

「きょうはとうちゃんとねれますか」

「はやくかえってきてください」

というような内容で終わります。

 

ちょっと怖いくらいの執念です。それとも強い愛か。

ただの天才少女か??

 

間違いないのは、父親は親バカということです。

 

山崎直子さんのスペースシャトル打ち上げ

昨日、山崎直子さんの乗ったスペースシャトルが打ち上げられました。

 

山崎さんは子供の頃から宇宙に憧れて勉強して、努力して、頑張って、夢を叶えたということで、とてもとても、尊敬します。

しかも、結婚もしていて、子供もいて、それで夢を叶えられるのは、スゴイとしか言いようがありません。 

 

私と同じ1970年生まれ。

とても足下にも及びませんが、せめて、憧れさせてもらって自分も頑張りたいと思います。

 

「頑張れば夢は叶います」なんて、普通の大人が言っても最近の子供には笑われるかもしれませんが、この人が言ったら、誰も文句は言えないでしょうね。

 

家族の協力というものもすごくあったと思いますが、旦那さんが「私が犠牲になりました」的な感じは全く無いのもスゴイです。

 

こんなスゴイ人たちを見ると、ホント、もっともっと頑張らねばと思います。