妻が車を買い換えました

妻の車がいろいろ調子が悪くなってきました。14年くらいで17万km走っているので、仕方がないと言えば仕方がないです。

逆にこれまでよく元気に走ってきた方です。

独身のうら若き女性に買われたこの車、やがて持ち主が変な男を見つけてきて、その人が車に乗るようになり、しばらくしたら持ち主は、その変な人と結婚し、やがて、赤ちゃんが生まれ、病院から実家に生まれたばかりの赤ちゃんを乗せました。

ボロ家に引越し、ボロ家から保育園に夫となった男が毎日子どもを乗せて行くようになり、またしばらくしたら、新しい赤ちゃんが生まれました。

・・・それから7年が経ち、

 最初の赤ちゃんは、もうすぐ10歳になります。生まれた時からずっと乗っていた車、最近まで「デミヨ」だと思っていました(笑)

 2年前にその子が描いた絵

ずっと一緒だったデミオくんは、子ども達のいろんな思い出の隅にいつもいました。

いつしか、赤いデミオは、子ども達が好きな絵本の一つ
「あかいじどうしゃ よんまるさん」の主人公(車)と重なってきました。

この本に出てくるよんまるさんという車も、古くてオンボロだけど家族を見守り、家族に愛された車です。

デミオもよんまるさんのように、どこかで再生されて第二の人生を送っていると子ども達は信じています。さよならデミヨくん。 

そして、これから新しい仲間「フィット」ちゃん(娘たちの命名)とは、少なくとも下の子が大人になるまでは付き合い、いっぱい思い出を乗せてゆきたいと思います。 

やってみたいと思ったから

大学生などと話をしているときによく聞かれる質問「どうして、会社をやめたのですか?」「どうして、オーストラリアに行ったのですか?」「どうして起業しようと思ったのですか?」

それらの質問は私にとってはすべて愚問です。答えは全て「やってみたいと思ったから」。

なぜやってみたいと思ったのかは「やったことないから」。

やったことないから、やってみたい。
もうひとつ加えれば、
面白そうだから。やってみたい。

基本的に私の人生の選択はこれだけです。

唐突ですが、4月15日恵那峡ハーフマラソンに出場します。

 

出場の理由はもちろん、

やったことないから。

面白そうだから。

 

頑張りマッスル! 

原発について思うこと

原発について様々な反対運動に誘われますが、私は参加していません。だからと言って原発推進派ということでもありません。

 ・・・

福島原発の為に多くの方が被害を受けて、また、もっと多くの方が不安な日々を過ごされていることはそれなりには知っています。そういう方の話を聞けば、酷いなと思います。

 ・・・ 

一方で、原発を止め電気代を上げたとすると、日本の経済は確実に悪化します。多くの企業の業績が悪化し税収が減ります。排出する二酸化炭素の量も増えます。

もし、これまで通り原発を使ったら、日本全体で数千億円単位の税収が増えるかも知れません。そのお金を発展途上国に寄付したら、数万人の命が救えるかも知れません。

自営業者の業績が悪くならなければ、100人以上の自殺者が減るかも知れません。

大企業の業績が悪くならなければ労働環境をよくする余力が増え、過労死するサラリーマンが減るかも知れません。

火力発電所を使いまくることで、増加する二酸化炭素で、将来数百万人単位で餓死者が出るかもしれません。

・・・ 

当事者意識が足りないと、言われるかも知れません。

確かに私は福島からはだいぶ離れたところに住んでいます。

同じように、発展途上国からも離れていて飢えている子どもを見ていません。気候変動した未来の地球を目の当たりにしていません。

・・・ 

だれもが、すべての当事者になることはできません。それぞれの当事者の方が、当事者としての実情や改善案を提案することは必要だと思います。

同じように当事者でない人が、別の当事者の人たちのことも考えて自分の価値観とも照らしあわせて、何をすべきかを判断することも必要だと思います。

・・・ 

私自身のライフワークは、少しでも多くの子ども達の笑顔を増やすことです。

現在、日本の一部で、悲しんでいる子どもがいることはとても残念で、何とかしたいと思います。それと同時に、世界中にも悲しい思いをしている子どもがたくさんいます。将来の世界にも悲しい子どもが増えるのは防ぎたいとも思います。 

 ・・・ 

そのようなことを、いろいろ考えた結果、現在、私は原発について反対の立場でも賛成の立場でもなく、ほぼ中間の立場をとっています。 

【20代の頃】無料で英語学校に通う方法を考えた(1993年〜1994年)

問題に直面したとき、人によって対処法は違います。

1992年にオーストラリアに渡った私が、しばらくして抱えた問題は、

「英語を勉強したいけどお金がない」

という問題です。アルバイトをしていたので普通に生活はできてましたが、英語学校の入学金や授業料を払う余裕はありません。この問題を解決法を考えました。

解決法には大きく分けて二つあります。

  1. お金を準備する方法
  2. お金を使わずに何とかする方法

お金を準備する方法としては、アルバイトをしてお金を貯めるとか、親に頼んで送ってもらうとかあると思います。 多くの人はこちらで知恵を絞ると思いますが、私の場合は、お金を貯めている時間がない、親に頼むのはイヤ、と思っていたので、「2」のお金を使わずに何とかする方法を考えました。

 

最初に、英語学校に無料で通う方法を考えました。なかなか大手の英語学校は制度がキッチリ決まっているので難しいだろうと思い、ターゲットは小規模のオーナー先生がやっているような学校。

 

友だちが通っていた塾的な英語学校に行ってみました。英語が話せない私がどのように交渉したのかは定かではありませんが、以下の条件で交渉が成立しました。

  • 週2日授業を無料で受ける
  • 毎日掃除をする
  • 日本人の生徒との連絡係(相談係)になる
  • 余った時間に手書きの書類をパソコンに入力する

ちょうど、その学校は正式な学校としての認可を受けようとしていて、大量の申請書類を作っているところでした。オーナー(先生)は、パソコンが苦手で書類は全て手書きで作っていたので、それを入力する仕事が大量にあり、それを入力するという条件が響いたようです。実際、当時の私はもの凄くタイプが速かったので、相当役に立ったと自負しています。

  

留学したことがない人で、海外に住めばネイティブスピーカーと友だちになって、語学が上達すると思っている人がいますが、それは間違いです。もちろん、本人の頑張りによってはできますが、日本で暮らしていても友だちって学校や職場など極限られた場所でしか作れない人が多いと思います。

海外に住んだところで、語学学校には現地の人は通わないしなかなか現地の友だちって作りにくいです。だいたい、日本で人気の留学先は日本人がいっぱいすぎて、日本人のいない環境を探す方が大変です。

 

そう言うことに気づいたころ、何としても日本人のいない環境に入らねばと思って知恵を絞りました。日本人がいない職場に就職するというのも目指して、就職活動もしましたが英語がまともに話せなくて、就労ビザを持っていない外国人が普通の企業で働くというのは、メチャクチャ 難しいです。努力は続けますが、それ以外の方法も同時に考えました。

 

最初に発見(?)したのが、ボランティア。

ボランティア団体の多くは誰でも受け入れてくれます。私は海難救助のボランティアをすることにしました。資格が必要なのですが、そのボランティア団体が毎週2日勉強会を開いてくれているので、半年通いました。もちろん、言葉のハンディがあり、かなり補習をしてもらいまくったのですが、最終的には資格取得でき、友だちもたくさんできました。当時、シドニーで唯一の外国人有資格者として、ちょっと有名になれました。

ちなみに、この資格取得についてはNHKのドキュメント番組が作られることになり、取材班が2週間くらい滞在してました。これについては、山ほどエピソードがあるので、また別の機会に書きたいと思います(一番面白い話は、とてもここには書けないので、酔っぱらったときに聞いてください(笑))。

 

英語学習と友だち作りの話に戻すと、もう一つ実行したのが、宗教団体です。私は特に信仰する宗教はないのですが、いくつかの宗教団体では、毎週お祈り(?)をしてその後交流会みたいなことをやっていたり、移住者向けの英語の勉強会みたいなものを開いているところがありました。狂信的なところではなく、特に強く勧誘されることもないところを選び、通いました。(恐らく神の教えとして)そういう所の人たちは、新参者にもとても気さくにかつ、やさしく接してくれるし、たくさん話をしてもらえるので、英語の勉強にはとても役立ちました。

 

もう一つ、無料でできたのは大学の日本語を専攻している学生に交換レッスンを申し込む(チラシを作って大学に貼ってもらう)ことをしました。カフェで会って、1時間日本語で会話をし、1時間英語で会話をするというものです。これも、いろいろとても楽しかったです(笑)。

 

他にもいろいろ考えて実行しました。

 

これら全てほとんど無料ですし、普通に英語学校に通うよりずっと得るものが多かったです。

私が学生に「若いうちはとにかく貧乏になれ」と言う理由のひとつは、これです。お金があって普通に英語学校に行けてしまったら、私はこんな面白いことを考えることもなかったし、実行して、多くの経験や友だちを得ることもなかったでしょう。お金がないと人は知恵を出す癖がつきます。

 

 

意表を突く

帰宅したら、去年頑張った試験の合格通知が届いてました。

なんて冷静に書いている場合でなく、小躍りするほど本当にうれしいのです。

資格というのはキャリアカウンセラーの資格です。もちろん、私の場合、資格を取得して転職しようとかいうことではありません。会社で必要な資格ではあるけど自分で取る必要もないといえばない(誰かに取ってもらえばよい)です。

でも、思うところあって自分で取ることにしました。最大の理由は一生懸命勉強して資格をとってみたかった。数日間の勉強ではなく、半年以上必死に勉強しなければいけない、これまでの私の人生最長の受験勉強に今更ながら挑戦してみたかったということです。

1次試験前は、現在の環境の中ではこれ以上勉強できない限界まで勉強しました。明けても暮れても、照っても降ってもひたすら勉強してたので、試験はものすごく落ち着いて受けることができました。これで落ちるとしたら私には絶対に受からないだろうという開き直り的な落ち着きです。試験開始と同時に最終の論述問題を確認し、その瞬間「絶対に1次試験は合格する」と確信しました。ヤマが当たった出題でした。

1ヶ月後、予想通り1次試験の合格通知は届きました。

2次試験は1ヶ月後です。

1次試験ではできうる全ての対策を取って、人生で最高に集中して受験勉強して突破したのだから、2次試験(実技)は一切対策をせずに挑もうと決めました。

なぜ、そんなことをするのか?

私の人生のテーマは「意表をつく」こと。誰もが予想しない行動を取ること。

学生の頃一度もちゃんと受験勉強しなかった私が40歳を超えて、学生以上に必死に受験勉強する。多くの人の意表を突いたと思います。
そうなると、それだけ頑張って突破した1次試験を無駄にしないために、2次試験もあらゆる労力をかけて挑むだろうと誰もが予想するところです。
そこで意表をつくために、一切の対策をせず試験に挑む。自分のこれまでに養ってきた実力で勝負!と、思っちゃったんだから仕方が無い。

2次試験当日、会場控え室に到着してまず驚いたのが、私以外の受験者(実技試験なので同時に受けるのは9人)が全員スーツを着ていたこと。私は普段仕事をしている格好(一応シャ

ツとスラックスではありました)。隣の人に「今日はスーツじゃないとダメなんですか?」と聞いたら「いや、そういう訳ではないと思いますが、試験対策講座の時にスーツで行くように言われたので・・・」と言われ、もしかして私以外全員対策講座に行ったのか。。。ちょっとビビりましたが、逆にこれで合格したら面白い話ができるなぁとワクワクもしました。

確か1次試験の勉強した中に、カウンセリングの準備として、クライアントがリラックスして話せる雰囲気を作ることが謳われていたので、カチカチのスーツよりも落ち着くクライアントもいるだろうと、勝手に解釈して試験に望みました。

 試験内容については口外できないので、書きませんが、とにかく普段の自分をそのまま表現できて、ロールプレイ後の質疑応答も最高の対応ができました。これまでも仕事上で数多くのプレゼンをしてきましたが、質疑応答は結構自信があります(笑)

いずれにしても、こんな偉そうなことを書けるのも、結果として合格できたからです。不合格だったら意表をつくも何も、ただの努力を怠ったダメな人になってしまうところだったので、だからこそ合格して本当にうれしいです。

ちなみに、合格率は

1次試験:49.1%
2次試験:48.1%

でした。単純計算で24%以下の合格率です。結構な難関でした。

今晩だけはちょっと浮かれて、プロテインの祝杯を上げたいと思います。

意表を突けたことに乾杯!