カウンセリング

カウンセラーの勉強というか訓練を受けています。歴史的なことから技術的なことまで多岐にわたって勉強しないといけないのですが、根本的なことというか基本中の基本は、クライアントの話を聴く(クライアントに話をさせる)ことです。

すべての理論やテクニックは、その為の手段です。どのようにしたら、相手が話をしてくれるのかを考え、その訓練を受けています。

ベテランで優秀なカウンセラーのカウンセリングを見て勉強することもあります。要点は、以下のとおりです。

  • 相手の目を見て話を聞く
  • 相手の言っていることを無条件に受け入れる
  • 時々相槌を入れる
  • 時々相手の言っていることを繰り返して言う
  • 共感する

などなど。

これって、どこかで見た事あることだとおもいませんか?

若者向けの雑誌などに載っている「相手が自分に気があるかどうかのチェック」的なものの「自分に気がある」相手の態度です。

要は、好意をいだいている相手に対して接するように、カウンセリングを受ける人に接しる必要があるということです。

こういう態度で人と接することが出来れば、とても好感度の高い人になれると思うし、コミュニケーションは上手くゆくと思います。

子育てにも言えます。子供に対して、こういう態度で接することができれば、子供はとても安心して話をしてくれると思います。

ますます、興味が湧いてきました。

たまに夫婦の役割を入れ替わるとよいです

週末、妻が仕事で朝から晩まで家を空けてました。

久しぶりに子供たちと、家のことをして、買い物に行って夕食を作って妻を待ちました。

へとへとになって帰ってきた妻は、先に風呂に入り、その後、ビールを飲みながらの夕食です。絵に書いたような一般的な家の姿です。違いは、妻と夫が入れ替わっているだけ。

子供たちは、妻に今日あったことを話し、私も妻に今日のことを話します。妻はへとへとですが、どうにか話を聞きながら、就寝準備。

たまに立場を入れ替わると、話をしたい妻の気持ちや、自分の話がしたい夫の気持ち、一日外に出て働くことの辛さや、一日家で子どもの面倒を見ながら家事をこなすことの辛さなど、普段の生活ではなかなか気付けない相手の気持ちが、よ〜くわかります。

もちろん、たった1日や2日で、すべてが分かることではありませんが、それでもやらないよりは天と地の差、よくわかります。

どんなに疲れて帰ってきても、疲れた顔をせず、美味しそうにご飯を食べて、(ここからが最重要)「おいしい」という感想を口に出して言い、「ありがとう」と感謝の気持ちも口に出して言う。

これをしてもらえると、家事の疲れが吹っ飛ぶことを週末に体験したので、今週はそれを実行しようと思います。

就職難の時代に卒業する学生が幸せである理由

私が社会人になった頃は、バブルの最後の頃でした。就職なんて言うものは、自分で好きな会社を選んで「行ってあげるよ」的な感じでした。

大学の周りには、企業の人事部の人やOB,OGたちが、待ちかまえていて、学生達を捕まえてはご飯をおごってあげたり、もっと良い店に連れて行ってもらえたりの接待があったそうです(それは私は知りません)。

とにかく、最近の学生の就職活動とは全く別の世界でした。

最近の学生達の就職活動は、本当に大変です。何十社も会社に受けても受からないなんてことは普通です。

もちろん、その就職活動の方法にも大きな問題があると思います。本当の会社のことをわかっていない学生が偉そうに「田舎の中小企業はいやだ」なんて思っていたり、そもそも中小企業の情報が伝わっていなかったり・・・。ただ、今回はその問題については置いておいて、単に就職しやすい時代と、就職が難しい時代で、どちらが幸せなのかを書きたいと思います。

たぶん、今就職活動をしている学生に聞けばほとんど、今ではなくて20年前に就職したかったと言うと思います。20年前に就職活動をしていた方が幸せだったと言うでしょう。

でも、本当は違うのです。

20年前に何の苦もなく就職した人たちは、ちゃんと選抜されたわけでもなく就職しています。本来その会社のレベルにない学生も週shくしています。バブルというおかしな時期に就職した世代だけ、その前後の世代とはレベルが違う場合があります。

しかも、その後バブルがはじけ、就職氷河期がやってきました。就職氷河期とは、企業が採用をしなかったり大幅に減らした時期です。つまり、バブル期に就職した人たちは、後輩がなかなか入ってこなかった人たちです。入ってきても少ない。その少ない後輩達は、厳しい就職活動を勝ち抜いて就職できた人たちです。優秀です。頑張ります。

バブル期に入社した人たちは、なかなか後輩が入ってこなくてずっと下っ端でいて、やっと後輩が入ってこれば、厳しい競争を勝ち抜いた強者で、大変苦労をすることになるのです。

もちろん、全てがこんな感じとは言いませんが似たようなケースは少なくありません。

就職活動に限らず、苦労して得たものにはそれなりの価値があります。たとえ同じものでも簡単に手に入れた人と、苦労して手に入れた人では、そのものの価値は全く違います。宝くじが当たって手に入れた100万円と、自分で必死に働いて貯めた100万円では、全く価値が違います。

「内定」でも同じです。苦労して得られたものにはそれだけの価値があるのです。

それで、最初の質問に戻りますと、簡単に内定がもらえて就職できた時代は良かったのでしょうか?

そのときは瞬間的に楽ができて良かったかもしれませんが、その後、会社に入って10年後、20年後に苦労をしなければいけないのです。

今、苦労して就職する人たちは、頑張って苦労して就職することで「社会の厳しさを知る」ことができるのです。頑張って成果を出す大きな成功体験ができます。長い人生で見たら、とても良い条件だと思います。

一見、悪い条件に見えることでも、見方を変えるだけでとてもよい条件にみえるものです。要は本人の受け止め方次第です。

いま就職活動中の学生のみなさん、就職難で苦労するということは、必ず身になり、将来の役に立ちます。不採用が続くときは、ドンドン人間が鍛えられていると思って、喜びましょう。 

キャリア設計=就職支援ではない

昨年から、仕事でいろいろな方のキャリア設計のお手伝いをするようになりました。キャリアコンサルティングなんてこともさせてもらっています。

もちろん、一生懸命取り組んでいますが、個人的には少し違和感を感じているのも事実です。

 

違和感の最大の原因は、キャリア設計が「就職対策」的な作業と考えられている点です。

こんな会社に就職したい、ならば、こんな資格や経験が必要になる、だから、今こういう勉強をしたり、経験をつもう・・・。というのを考える時間をキャリア設計だったり、キャリアコンサルティングの時間となっています。

 

本来のキャリ設計とは「人生をどのように過ごすのか」を考える時間であるべきだと思っているので、単に就職するための準備と言うとらえかたには、違和感を感じます。

キャリア設計とは、就職に向けた準備ではなくて、もっと大きなテーマ「人生をどうしたいのか」という観点で考えるべきことだと思います。

もちろん、ほとんどの人は、働いて収入を得なければ生きてゆけません。そのなかの多くの人は、どこかの会社に就職して働きますので、どんな会社にどうやって就職するかも考える必要もあります。でも、それはキャリア設計のほんの一部であることを認識して行うべきだと思います。

 

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