私は自他共に認めるグーグラー、検索中毒、グーグル依存症です。電話やテレビが無くても生きてゆけますが、検索できないと生きてゆけません。
1時間くらいネットにつながらない場所にいるだけで、落ち着きません。どんな山奥で暮らしていてもネットは必須です。
本やテレビで見たこと聞いたこと、自分のメモ、メールなどなど、何でもいつでも検索しまくっています。
グーグルは、全ての情報を検索できるようにすることを目標に謳っていて、現在でも数百億ページのWEBページのデータを収集していて、それは毎日ものすごい勢いで増えています。
相当マニアックなことでも、検索するとたくさんのページが表示されます。
検索をする機会が増えれば増えるほど、無意識のうちに検索結果を重要視するようになってしまいます。つまり、「おいしいラーメン屋」で検索して、出てきたラーメン屋がおいしいラーメン屋だと思いがちです。多くの人が、ブログに書いていたりしたら、より信用します。
しかし、多くの検索結果が出るということが、正しいとは限りません。ちょっと有名な人が書いた意見を、単にコピーしているだけかもしれません。まるごと文章をコピーしても、グーグルはちゃんと見分けますが、特定の人の意見に流されて、書かれた意見かどうかは判断できないからです。
グーグルなどの検索エンジンは日々進化しており、また、日々、膨大な新しい情報を取り込んで、検索結果に反映しています。しかし、基本的にはWEB上にある情報をそのまま検索しているだけです。検索対象が100億ページだろうが、1兆ページだろうが、その中に含まれている文字や文章を見付け出して、結果として表示するだけです。
どれだけグーグルが性能を上げても、辿りつけない別の情報の見つけ方を、実は我々人間の脳の中ではあたりまえのように行っています。膨大な情報の中から、力技で探し出す検索能力は既に脳よりも、コンピュータのほうが何倍も性能が高いです。しかし、人間の脳は、連想という方法で、情報を探すことができます。それは、現在のグーグルにはできない情報の辿り方です。
「爆笑問題のニッポンの教養 検索エンジンは脳の夢を見る 連想情報学」には、そういう事が書かれています。
検索偏重主義になりかけている自分には、ちょっと目からウロコ的な面白い本でした。
Search から Imagine に。