もう終わってしまいましたが、小中学校の夏休みの間、昼間NHKラジオで「夏休み子ども科学電話相談」という番組をやっていました。
この番組は、結構好きで、車で移動中によく聞いていました。
回答者は、大学の教授や、科学館の館長などの専門家なので、もし、大人からの質問であれば正しい回答を出せる人たちです。でも、小さい子どもからの質問については、あまり的確な回答でないと思える回答をする人も少なくありません。
専門用語を使ったり、質問の主旨を間違えていたりする回答者にラジオを聞きながら勝手に何度もつっこみを入れていました。
逆に、いつも回答に感心(感動)する回答者もいます。天文・宇宙の担当の 永田美絵さんです。この方の回答は、質問者の当を得ているし、また、科学的知識+αの回答をしてくれます。永田さんが担当している日に、天文科学の質問があると、嬉しくて思わずしっかり聞きます。特に小さい子どもからの質問の回答が素敵です。
例えば、「宇宙人はいるんですか?」という質問に対しては、最初に質問者に「○○ちゃんは宇宙人がいると思う?」と聞き、いたら素敵だよねぇ、などと言いながら、その子にも分かる言葉で、ちゃんとした回答もします。
「確率的にはいる」
「ただし、近くにはいない」
「遠いから、たぶん実際に来るのはすごく大変」
「電話のような仕組みで話をすることはできるかもしれない」
「ただ。もしもし、と言ってから、返事が届くまでに何百年もかかる」
「一番大事なのは、返事が来るまで何百年か何千年の間、地球が平和で暮らし続けることなんだよ」
というような感じです。なんか、文章にするとイマイチなんですけど、ラジオで聞いているときは、もっといい感じの説明です。
これ以外にも、「素敵」な回答が多いです。こんな人に宇宙のことを教えてもらったら、きっと宇宙について興味を持つ子供も増えるのではないかと思います。
ちなみに、上記の質問の回答で、実際に宇宙人を探しているプロジェクトがいくつかあると、紹介された「SETI@home」に私は、1999年から参加しています。