【本の感想】裁判狂時代—–喜劇の法廷★傍聴記(阿曽山大噴火)

裁判員制度が来年から始まると言うことで、いろいろなメディアで裁判について取り上げられています。

 

私自身は以前から裁判というものに興味があった(純粋な好奇心から)のですが、裁判員制度の導入も間近に迫り、最近ますます興味があります。ぜひ一度裁判を傍聴してみたいと思っていました。

 

この本は、自称傍聴マニアの著者が、裁判傍聴について軽い語り口で書いている本です。傍聴というのがどういうものなのかを知るひとつのきっかけにはなるのではないかと思います。

テレビなどで報道される裁判は、恐らく全国で開かれている裁判の0.1%とか、もっと少ないものです。99.9%以上の裁判は、傍聴者もほとんどいない非常に地味な裁判なのだと思います。

著者は、その地味な裁判を傍聴し、それについて書かれている本です。裁判傍聴についての基本的なこと(東京地方裁判所が中心)から、おもしろい裁判官や、検察官、被告人のエピソードなどが紹介されています。特に地方の裁判については、興味深かったです。

 

裁判員制度について、いろいろな意見があり、これについては少しでも多くの国民が真剣に考え議論すべきだと思います。ただ、その前には、少しでも多くの人が日本の裁判制度、裁判そのものに興味を持つこと実際に裁判を見てみることが必要だと思います。そう言う意味では、こういう取っつきやすい本も必要だと思いました。

堅苦しい意見のようになりましたが、個人的なこの本の感想としては、おもしろかった! です。

ぜひ裁判を傍聴したいと思います。


裁判狂時代—–喜劇の法廷★傍聴記
裁判狂時代-----喜劇の法廷★傍聴記 阿曽山大噴火

河出書房新社 2007-02-03
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おすすめ平均 star
star傍聴オタクを確立した本・・・
star面白いヨ
star語り口がいまひとつ

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