Vistaに出納帳8がインストールできない問題を自己解決

うちの会社の帳簿は、JDL IBEXの「出納帳」で管理しています。今まで私のメインPCだった、ThinkPad T43pにインストールして使っていましたが、このPCが先日、普通に使えなくなりました

 

変則的な使い方をして、急場をしのいできましたが、あくまでも臨時処置なので、根本的解決に向けて作業を開始しました。作業としては、次の手順で行います。

  1. 新しいパソコンの購入
  2. 新しいパソコンでこれまでと同じような環境を整える
  3. ThinkPadを修理に出す

まず、新しいパソコンを購入しました。今回はデスクトップ機にしました。理由は、ThinkPadは私の診断ではグラフィックカードが壊れているだけなので、これを交換するだけで直る(比較的安価な修理で元の状態にもどる)ので、ノートパソコンはそれが使える。また、臨時処置として使ってきたリモートデスクトップが、予想以上に快適に使えているので、ノートパソコンは画面さえ広ければ、CPUパワーがそれほどなくても、デスクトップPCを操作して作業を行えばよい。という判断です。

 

まだ、XPのダウングレード権などを使って、WindowsXPを購入できるのですが、思い切ってVistaマシンを購入してしまいました。すでに、後悔していますが、後悔先に立たず、いろいろ苦労と不便さを感じております。

 

最大かつ致命的な問題は、出納帳がインストールできない問題です。使いづらくても、使えれば何とかなるのですが、出納帳は、インストールに失敗して、プログラムが起動しないのです。

ネットで調べて、ちゃんとVista対応が謳われているバージョン8を購入しました。それなのに、インストールに失敗します。

icacls.exe というWindowsのシステムプログラムが異常停止してしまいます。

調べてみると、icacls.exeというのは、Windowsがファイルやフォルダ(その他システムオブジェクトも)へのアクセス権限を管理する「アクセス制御リスト(ACL)」の表示、変更などを行うコマンドです。そのプログラムがインストールの途中で異常終了してしまうため、恐らくインストールしているファイルやフォルダのアクセス権限が正しく設定できなくて、プログラムが実行できないのだと判断しました。

 

続けて、インターネットで出納帳のインストールで、同じような問題が報告されていないか調べてみました。

公式サイトのサポートページにも、その他いろいろなページにも、このような問題についてかかれているものはありませんでした。

 

インストールに失敗しているので、アンインストールして、ファイヤーウォールソフトや、アンチウイルスソフトなど、悪影響を及ぼす可能性のあるソフトをすべて停止し、再インストールしたのですが、やはりダメです。

 

電話で日本デジタル研究所のサポート窓口に電話をしても

「ただいま、電話が大変混み合っております。しばらくしてからお掛け直しください」

を繰り返すばかり。電話がフリーダイヤルとかならよいのですが、普通の電話なので、何度も何度も電話をするとそれだけ電話代もかかります。こんなに電話がつながらないのなら電話をフリーダイヤルにするか、「電話をかけ直しますので、電話番号を言ってください」というような対応をしてほしいです。

 

ずっと電話をしていたわけではありませんが、空き時間のたびに電話をかけていたのですが、結局、つながったのは2日目の夕方でした。

 

せっかくつながったのに、教えてもらえたのは以下の点のみ

  • 同じような事例報告はない
  • ウィルスソフトなどを停止して再インストールを試みる
  • ハードディスクのチェックをしてみる

 など、手間と時間とお金をかけて得られた情報としては、あまりにも寂しいものでした。

 

別のXPマシンで経理を行うしかないかとあきらめかけましたが、もう少しネットで調べてみました。これまで、Vistaについて興味がなかったし、当分Vistaマシンを使う予定もなかったので、知らなかったことをいろいろ勉強しました。

どうやら今回引っかかっているのは、VistaがProgramFilesフォルダに対して、これまでのXPとは違うポリシーでアクセス制御を行っていることだとわかってきました。

 

インストール途中で停止するのですが、それはインストールの最後の過程(ファイルのコピーなどはすべて終わり、フォルダの属性を変更している途中)らしいこともわかりました。

そこで、手動でいろいろインストールフォルダのアクセス権を変更したりしてみました。

・・・が、やはりダメでした。

 

いろいろ試行錯誤を繰り返し、最後にとうとうインストールに成功しました。その方法は、インストール先を ProgramFilesではなく、別のフォルダにするという方法です。

もっとスマートな方法があるのかもしれませんが、とりあえず、無事インストールできて、無事動作しているのでOKと言うことにしています。

 

これでやっと新しいパソコンで、すべての業務ができる状態になったので、ThinkPad T43pを修理に出すことができます。 よかった。

 

 

それにしても、Vista恐るべし。

かなり設定を変更して、でないようにしたのですが、それでも、日常的にいろいろお節介なセキュリティ警告は表示されるし、今回のようにインストールそのものができなかったり・・・

家庭で遊ぶときにはどうかわかりませんが、ビジネス用途で使用する場合、私はとても他人にはVistaはおすすめできません。

 

私自身もXPにしておけば良かったと、非常に後悔しています。

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