最近は、子供が巻き込まれる物騒な事件が多くて、私たちが子供の頃のようには遊べなくなってしまいました。
私が子供の頃は、子供だけで近所の家に行き
「○○ちゃ〜ん、あそぼ〜」
と叫んで、そこの家の子と山に行って遊んだり、山に作った秘密基地にみんなで毎日集合して遊んだりしてました。
親たちも、どこに行っているかについて細かく気にせず、たまに遅く帰ってくると
「暗くなる前には帰ってきなさい」
と言われるくらいでした。
しかし、最近は道路は車が多くて危ないし、誘拐されたり通り魔にあったりというような事が心配で、子供だけで勝手に遊びに行ったりするなんてことはできない環境になってきています。
我が家も、地域的には田舎ではありますが、近所に家がないし、家の前の道は、ダンプなど結構な交通量があり、しかも、こんなところに家があると思われていないので、スピードを上げて通るので、大人が歩いていても危ないときがあります。当分は子供だけで遊びに行かせるのはできなさそうです。
ところが、先日、同じ校区の友達の家に行って、ちょっと感動しました。一家そろっておじゃましていたのですが、昼ご飯を食べていると、突然。
「○○く〜ん、あそぼ〜」
という子供の声とともに、近所の子供(保育園児のみで)が入ってくるのです。それに対し、その家の人は台所から
「まだご飯食べてるから、後でおいで〜」
「は〜い」
ごくごく自然なやりとりでした。いつものことなのだそうです。
その後も、
「たこ揚げしてくるねぇ」
と言いながら、子供だけで出て行ったり・・・。
ほんと、古き良き時代の風景を見ているようでした。
こんな環境があるというのは本当に奇跡的だと思います。もちろん、田舎に行けば昔ながらの近所づきあいはありますが、そういうところは過疎化が進んでいて、子供がいないのです。子供の多い都会では、危険が多かったり、近所づきあいが少なかったりで、子供同士が勝手に遊びに行く環境はありません。
残しておきたい日本の風景100選に選びたい風景でした。