英語学習の基本は、丸暗記であることを以前書きました。
今回は、ある程度丸暗記したことを、会話で生かすための訓練法です。
最近、Youが創作読書をするのをよく聞いていますが、それを見ながらオーストラリアにいた頃に世話になった言語学の博士(後に研究成果をベースとした学習法をつかった英語学校創設)の、学習法とそっくりなのに気がつきました。
Youは、まだ文字が読めないので、以前、大人に読んでもらったときのあらすじを思い出しながら、 絵本の絵だけを見て話を作ってしゃべります。
例えば、枯れかけた植木鉢の花の絵があるページでは、主人公の女の子が、それに気づいて「たいへん!水をあげなくちゃ」と言うのですが、Youとしては「女の子があわてて水をあげる」という概念を抽象的に記憶しているのです。そして、自分の語彙や文法でそれを表現します。「あっ、水あげなあかん!」
外国語の学習でも同じステップを踏んでゆくのが最も効率的で効果的だというのが、その先生の理論でした。
学習法としては、映画やドラマの1シーン(3分程度)を見ます。それで、状況を把握します。そのときに決して日本語の文章で覚えるのではなく、概念で記憶するところがポイントです。
そして、その状況を自分の言葉で説明をします。自分の知っている範囲の単語や文法で説明します。辞書やテキストなどは見ません。
実際の学習では、その後、先生が生徒の話した内容を、間違いを訂正し、表現方法を少しレベルアップしたものも教えてくれます。新しい単語などをそこで辞書で調べて確認します。
単語や文法の丸暗記は必須ですが、丸暗記しただけでは会話はできません。時間をかけて思い出せるような単語は、絶対に会話では使えないのです。自然とあふれ出てくるくらいの単語でないと会話で使用できないのです。
でも、単語が出てこないからと言って、会話を止めてしまうのではなく、自分が使いこなせる単語のみで会話を続ける訓練が、上記の学習法の一つの目的です。
丸暗記訓練の次のステップは、しゃべり続ける訓練です。
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