中小企業白書にある統計情報で、「中小企業の経過年数別生存率」という情報があります。
これは、設立されてからの経過年数と、その年に廃業する確率の統計です。2006年度版の情報をまとめたのが以下の表です。
全体 | 会社 | 個人事業所 | ||||
経過年数 | 生 存 率 | 累積生存率 | 生 存 率 | 累積生存率 | 生 存 率 | 累積生存率 |
1年 | 72.8% | 72.8% | 79.6% | 79.6% | 62.3% | 62.3% |
2年 | 83.6% | 60.8% | 87.6% | 69.7% | 75.9% | 47.3% |
3年 | 86.7% | 52.7% | 90.0% | 62.7% | 79.5% | 37.6% |
4年 | 88.2% | 46.5% | 91.0% | 57.1% | 81.2% | 30.6% |
5年 | 89.9% | 41.8% | 92.2% | 52.6% | 83.8% | 25.6% |
6年 | 90.2% | 37.7% | 92.4% | 48.6% | 83.5% | 21.4% |
7年 | 90.9% | 34.3% | 92.7% | 45.1% | 85.2% | 18.2% |
8年 | 90.9% | 31.2% | 92.4% | 41.7% | 85.7% | 15.6% |
9年 | 91.2% | 28.4% | 92.6% | 38.6% | 86.0% | 13.4% |
10年 | 91.8% | 26.1% | 93.1% | 36.0% | 86.8% | 11.6% |
この表から分かることは、中小企業全体では生存率が安定するまでに3〜4年、個人事業所では5〜7年かかるということです。また、生存率が安定化した後も、全体で10%近く、個人事業所では15%近くは、毎年廃業に追い込まれているということです。
中小企業、特に規模の小さい中小企業にとって、生き残ることが以下に難しいかを表している統計だと思います。
しかも、この数字はここ数年、毎年悪くなっています。昨年からの大不況では、大幅に悪くなっていることが考えられます。
どんなに小さくても、中小企業は生き残っているだけで大絶賛されよい思います。