入国管理で学んだこと

先週のPALスタッフ勉強会は、行政書士の林宏美さんによる「行政書士実務最新事例」でした。

 

主な内容としては、現状の外国人研修制度や近々実施される変更点、外国人労働者の手続きなどについてです。この地方でも、多くの企業がいろいろな形で外国人を雇用しているので、こういう仕事が多いのだそうです。

 

私にとって一番興味深かったのは、外国人労働者が日本に滞在するための手続きについてです。


本ではありませんが、私自身15年くらい前、外国人労働者として、ビザの取得や更新、永住権の取得などで、ものすごく苦労をしたり勉強をしたり、綱渡りし
たりしていたので、同じことが現在の日本で働こうとしている人も行われていることが興味深かったです。もちろん、私は遊び半分の労働者だったし、仮にビザ
が取れなくて日本に帰らされても、なんとかなったのですが、今日本に来ている外国人は、何としても日本で稼いで帰らなければ祖国に残した家族達が生活でき
なくなるという状態の人も多いので、同じに扱うのはその人達に失礼かもしれません。

 

時代も、制度も、状況も違うのですが、やっていることは結構似ていることに驚きました。特にちょっと裏っぽいテクニックなどは、ほぼ共通です。例えば、審査が緩い時期や窓口があって、その情報は瞬く間に外国人コミュニティに広がることなどは、15年前のオーストラリアの日本人コミュニティにもありました。

 

もちろん、法律を破ることはいけないことです。私も法律を破るようなことはしませんでした(入国審査に関しては)。しかし、入国審査やビザの発給については、かなり、法律自体が曖昧というか現場の裁量が多く認められていることがあります。そのギリギリのところで、うまく生きてゆく術を学んだのは、その後の人生において大いに役立っていると思います。

何を学んだかというと、気合いと根性で何とかなると、言うことです。シンガポール空港で3日過ごし、飛行機に荷物を積み卸しする場所(もちろん立ち入り禁止です)に、連れて行ってもらって、自分で荷物を探したり、同じ日に2回ずつ入出国したり・・・。

 

入官はいろいろな意味で人間を鍛えてくれると思います。

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