スーパーで買い物をしていて、よく思うのですが、人の性格って仕事に出てしまうものです。
たいていのスーパーは、教育研修のシステムが整っているので、手順については、皆さんちゃんと正しく、効率よく行われます。挨拶も、きちんとできます。
ちゃんと、前の人がおつりを受け取ったら、次のお客さんに向かって、お辞儀をして「大変お待たせしました」と言う・・・というようにマニュアルに書いてあるのでしょう。それを、教育係相手に何度も練習するのでしょう。みなさん、ちゃんと淀みなく、一つずつの行動をこなせます。
かごから商品を取り出し、バーコードをできるだけ効率よく読ませて、隣のかごに移します。この動作も問題ありません。つぶれそうな商品はかごの横に置いておき、重いものを入れた後に上に載せます。この辺りもちゃんとマニュアルに書いてあり、指導されるのでしょう。多少の動作の速い遅いはあっても、みなさん、ちゃんとこなせます。
しかし・・・
問題は、かごへの入れ方です。商品をかごへ入れるときの、ほんの少しの丁寧さって、これは性格が出てしまっています。私がよく行く、大手スーパー2社とも、動作の速い人、遅い人、新人、ベテラン関係なく、商品の取り扱いが丁寧な人と、がさつな人がいます。
特に何がとは言いにくいのですが、ほんのちょっとした商品の置き方が、ほんの少し雑なんです。それが、積み重なってすごく雑な印象になります。
もちろん、缶詰を卵のように扱って欲しいとは思いませんが、少なくともお客さんよりは、ちょっとだけ丁寧に扱って欲しいと思います。冷凍食品の袋が破れてしまうのではないかとか、中の食品が崩れるのではないかと、お客にドキドキさせない程度に、丁寧に扱って欲しいです。
たぶん、マニュアルには「商品は丁寧に扱いましょう」と書いてあると思います。でも、「丁寧」には、人それぞれの基準があって、それに従って商品を取り扱っているのだと思います。私が気になる扱いをするレジ係の人も、その人なりの「丁寧」に扱っているのかもしれません。
どんな仕事も、丁寧だとお客さんは気持ちが良いし、ものすごくできる印象が与えられます。逆に細かい部分が「がさつ」だと、本当は良い仕事をしていても、印象が悪いです。
ちゃんと調査したわけではありませんが、私の印象としては、仕事が早い人は、かなり仕事が丁寧です。ものすごく早くその仕事をこなす人は、ものすごく丁寧にこなせている人であることが多いです。逆に、がさつな人は、「早くやろうとしている」ということは伝わっても、実際には遅くて、雑な仕上がりになります。
スーパーのレジにも、ものすごく手際が良くて仕事が早く、しかも、とても丁寧な人もいます。そう言う人に出会うと、その日一日とても幸せな気分になります。