付加価値にどれくらい満足してもらえるのかが重要

プロのカメラマン、ホームページ制作者、コックさんなどに共通することは何でしょう?

先日、プロのカメラマンの方と話をしていて、出てきた話題です。

 

最近は、10万円以下のカメラでもかなり性能が良くなってきています。ホームページ製作用のソフトでホームページが作れるようになっています。多くのお母さん(一部のお父さん)は、毎日ご飯を作っています。

 

つまり、プロでなくてもできる作業であることが共通点です。

 

もちろん、上記3者のプロは、プロ用の機材や設備を持っているのですが、道具の差については、数値的に説明するのは難しいものがあります。例えば、最近は携帯電話に搭載されているカメラでも画素数で言えば800万画素なんてものもあります。プロのカメラマンが撮影するカメラでも、ちょっと前までは800万画素くらいでした。

 

自分のケータイで撮影すればタダ、プロのカメラマンに頼めば何万円もする。

ホームページ制作ソフトを買ってきて自分でホームページを作れば1万円程度、制作会社に頼めば何十万円。

自宅の夕食は原価的には200円くらい(我が家の場合)、でも、レストランで食べれば安くても数百円。

 

でも、実際はプロの撮った写真も、プロの作ったホームページも、プロの作った料理も、素人の作ったものとは全く別です(料理については長年食べ慣れた母(妻)の味という、別の要素が加わるのでプロの物よりおいしい場合もありますが)。

 

結局、その仕事(商品)の価値は、全てお客さんの判断(満足度)のみで決まるのです。

こんな写真なら、自分で取った方がマシ、こんなホームページに自作の10倍のお金をかける価値はない、こんな料理なら自分で作る・・・など。

これだけの物を作るのはやっぱり自分では無理、これくらいの値段は当然。と考えてもらえる仕事をすれば、ビジネスとして成り立ちます。

忘れてはいけないのは、顧客満足はできあがった物だけで判断するわけではないと言うことです。一番わかりやすいのは飲食店。料理そのものだけでなく、店の雰囲気や店員の対応も含めて、どれだけ気持ちよく食事ができて、その対価としての代金が妥当かどうかで、満足度が決まります。

ホームページなどでもそうです。デザインというのは、私が知っている優秀なデザイナーさんは、お客さんに、いかにこのデザインが良くて、お客さんにとってのメリットが大きいかを上手に説明します。打合せが終わると「自分がとてもよい物を作ってもらったんだ」という気持ちがいっぱいになります。それを使って販促するのにワクワクできます。

 

お客さん自身が作れる物を作って売る商売では、その商品(写真、ホームページ、料理)の値段と、自分の得られた満足度(商品そのものだけでなくプラスアルファの付加価値)を比べて、高いか安いかを判断されます。これなら充分、とお客さんが思ってもらうのが、これらの商売を行う人たちに必要なことです。

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