私は、あまり我慢しないタイプです。我慢しないというか、ストレスを溜めないタイプだと思います。イヤなことはイヤと言うし、やりたくないことはあまりしないし、たいていのことは都合良く解釈して気にしないようにしています。
しかし、これは社会人としては珍しいタイプなのだと思うようになりました。世の中のほとんどの人は、イヤなことでも我慢しているし、やりたくないことでも我慢してやるし、人に言われたことや態度を気にして悩みます。それを社会人として「一人前」と呼ぶのかもしれません。
でも、我慢して平気なら良いのですが、多くの人は溜めたストレスを正しくない方法で解放しています。酔っぱらった時だけ言いたいことを言って、酔った勢いでそれをきつく言ってしまう人などは、まだ良い方で、仕事をしているときに突然キレたり、家族に当たり散らしたり、限界以上にため込んで心や体を病んだり・・・。
正しい方法で、日頃の我慢していることを解放できるようになると、自分もラクになるし、周りの人もラクになります。
養老孟司さんは、その方法として「昆虫採集」を薦めています。自然の美しさ、自然の規則正しさを「感じる」ことで、自分の生き方も見えてくるとコラムに書いています。
人間社会で生活する中でのストレスや、それに伴う様々な弊害は、言い換えれば、人間社会中毒で、その中毒を治癒するためには、人間社会から離れて自然の中に入ることだとも言っています。
日頃、我慢をしている人たちには、ちょうど子ども達が夏休みですので、一緒に自然の中に入り、観察したり感じたりすることをオススメします。