目標の設定ミス

何かを成し遂げるためには、まず目標を立てることが必要です。

 

ただ、よく考えずに目標を立てたり、目標の達成方法を誤ると失敗することがあります。ここで言う失敗とは、目標が達成できないという失敗ではなく、目標を達成したのにハッピーになれないという失敗です。

 

非常に簡単な例としては、ダイエットがあります。

 

ダイエットをするときに「○kg減量する」とか「□kgになる」という目標を立てる人が多いと思います。

何も食べなければ、この目標は比較的早く達成できます。でも、栄養バランスを考えずに極端なダイエットをすると、脂肪と共に筋肉も落ちて、体重が減ります。特に筋肉は、脂肪に比べて重いので、筋肉が落ちると体重がよく減ります。

でも、筋肉は多くのエネルギーを消費するので、その筋肉が減ると言うことは基礎代謝も減ります。従って、筋肉を減らしてダイエットに成功した人は、不健康になるし、リバウンドをしやすくなります。

 

これは「○kgの減量」という目標が間違いであったと言えます。単に体重の変化だけを目標にするのではなく、体脂肪率や体型、健康状態も含めて総合的な目標にすべきです。体重というのは本当の目標の一部の指標でしかないのに、そればかりを見てしまうことが失敗の原因となります。

 

これは、会社の経営でも言えます。「売上○%アップ」「経費□%削減」という目標を立てると達成度を測るのは容易です。しかし、利益を減らして売上をアップすることに意味があるのかを考える必要があります。利益が増加しても、キャッシュフローが悪くなっては経営は苦しくなります。

目標を立てる場合、本質的な目標を理解した上で、一指標としてわかりやすい目標数値を目指すことが重要です。

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