誰でも、焦ったり緊張していると冷静な判断ができなくなります。
パソコンを使っていて、突然、変な動きをすると、ほとんどの人は焦ります。
ドンドン見たことないウインドウが開いたり、そのうち「メモリ不足です」みたいな警告が出たり・・・。画面を閉じようと「閉じる」ボタンをクリックしても反応が無い(極端に遅い)。
ウィルスか?
パソコンが壊れたのか?
システムが壊れたのか?
いろいろな考えが、頭の中をぐるぐる回り、システム会社に電話をします。その時点で、多くの人はシステムかパソコンの不具合だと思いこんでいるので、
「システムが壊れました」
「エラーが表示されてます。メモリが足りないとかの。」
しかも、業務が中断されているわけで、ちょっと困っていて、ちょっと怒りも加わってきて、余計に冷静な報告や判断ができなくなってきます。
電話相手の怒りに煽られて、電話を受けた方まで焦ってしまうと、ドンドンひどいことになります。
「何か変なソフトは入れなかったか?」
「セキュリティソフトは正常に動作しているか?」
「どんな操作をしたらそうなりましたか?」
「毎回、同じようなエラーですか?」
質問として、間違ってはいないのですが、こういう場合、まず、相手が正しいことを言っているのかを疑う必要があります。もちろん、悪気があって間違ったことを言っているのではありませんが、相手はちょっとしたパニック状態なので、見たものをちょっと自己流に解釈して報告している可能性があります。
今日の電話の場合、状況を詳しく聞いて、実際に画面を見て、直ぐに大きな問題ではないと確信しました。そして、一言で解決しました。
「キーボードに何か乗ってませんか?」