第7回岐阜ナレッジライフクラブ「のりピーは有罪か?」

マルイ不動産岐阜支店で「岐阜ナレッジライフクラブ」という勉強会が毎月開催されています。今回、ちょうど打合せもあって岐阜に行ったので、初めて参加させていただきました。

今回は、弁護士の神谷慎一先生が「のりピーは有罪か?」という大変興味深いタイトルで刑事裁判についてお話しされました。

 

内容としてもとても興味深いし、神谷先生の話し方(プレゼン法)が、とてもうまいので、みなさんものすごく引きつけられて話しを聞けました。

始まった早々(自己紹介の前に)、神妙な話し方で突然、神谷先生がのりピー裁判が、裁判員裁判であったとしての最終弁論(?)を話されたのには驚きました。

自分が裁判員であって、その弁論を聞いたら無罪と思ってしまうかもしれないと、小原さんも言ってました。

 

日本の刑事裁判の99.99%は有罪になる仕組み(有罪になる事件しか起訴しない)や、その問題。弁護士も、検察官も、裁判官も人間である故の問題、警察の捜査の問題など、とても難しい問題も、のりピー事件を例にして話されるために、わかりやすくてとてもおもしろかったです。

 

ちなみに、この日は岐阜県で初めて裁判員裁判の判決が言い渡された日でした。裁判員制度についてもいろいろ話されました。

 

そして、気になるのりピーの判決ですが、ほぼ間違いなく、懲役1年6ヶ月執行猶予3年なんだそうです。覚醒剤所持、自己使用の場合、ほとんどぶれはないのだそうです。

 

覚醒剤の場合、物的証拠(尿検査や毛髪検査)が、ものすごく精度が高くその証拠で確実に有罪になるのだそうです。ただし、無罪になる可能性もないわけではない。それは、証拠採取(取り調べ)が違法な方法で行われた場合です。

 

それにしても、神谷弁護士の熱さというか、弁護士としてのスタンスや考え方にはとても感心(感動、共感、尊敬)しました。

もし、逮捕されたときには神谷さんにお願いしたいと思いました(笑)

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