18年ぶりにインターネットカフェを利用しました。
当然ながら18年前とは何もかも違います。
18年前は、一般家庭にインターネットがほとんどなく、インターネットというものを使ってみたくて(当時住んでいた)シドニーのインターネットカフェに入りました。そのとき初めてアクセスしたのは小学館のサイトでした。たぶんアナログモデムで接続されている、今から思えば超低速のインターネット環境でしたが、上から少しずつページが表示され、ドラえもんの画像が出たときには、かなり感動しました。
今では当たり前ですが、当時はシドニーにいて日本の情報を得るのは、何日か遅れの新聞や、何週間か遅れの週刊誌などでしか日本語の新しい情報を得る手段がなかったので、パソコンでそれができる、しかも低価格で、というのには、本当に衝撃でした。
それから18年経ち、今では大半の情報はインターネットから得るようになり、コミュニケーションの大半もメールなどで行うようになりました。私に必要な情報をとるだけでしたら、別にインターネットカフェに入らなくても、iPhoneでいつでも、どこでも可能になりました。
さて、今回のインターネットカフェ利用の最大の目的は、最近のインターネットカフェというものを知ること。昨年末くらいに、ネットカフェ難民なんて言葉が出てきて、現在の日本社会の影の部分のような感じでとらえている人も少なくないと思います。
そんなインターネットカフェってどんなものなのか見てみたいと思っていました。今回、久しぶりの東京出張で、前日に移動したので早朝から午前の最初の打ち合わせまでの間、ネットカフェに滞在することにしました。
正直、驚きです。初めてインターネットカフェでインターネットを使った時の驚きとはまったく違いますが、至れり尽くせりのサービスや環境に驚きました。
ネットカフェ難民の人たちって、こんな快適なところで生活できているのかとも驚きました。私が極貧生活を送っていたころの生活環境を思えば、冷暖房は完備され、テレビやインターネットや漫画は見放題、飲み物も飲み放題、朝なんか、トーストまでサービスされてたり・・・。
シャワーもあるし、とてもすわり心地のよいリクライニングシート・・・。とても快適です。
もちろん、ネットカフェ難民と呼ばれている人たちの問題は、生活環境ではなくて、住所不定で就職できないとか、将来に対する精神的不安であったりするので、ネットカフェ難民になりたいというわけではありません。
ただ、一時滞在用としては、とてもよい場所だと思いました。
今度出張のときは、ホテルじゃなくて、ネットカフェに宿泊してみようと思います。