夏の選挙で政権交代が起きて、本格的に民主党の政策というか政治が始まったわけですが、いろいろなところに影響が出てきています。
もちろん、国民が「一度、民主党にやらせてみよう」と言う意思を示した選挙結果に基づいた改革であるし、これまでの無駄な出費を根本から見直すことができるのも政権交代があったからこそです。
そう言う意味で、一国民として中長期的には、国がよい方向へ向かっていくのだと信じて、ある程度、現在のごたごたは容認しなければいけないと考えています。
しかし、変革のために一時的な停滞だったりゴタゴタによって、中小企業に危機的な影響を及ぼしかねない事態も起きています。
無駄だと言うことで、予算停止されてしまった補正予算の事業。確かに無駄かも知れませんが、その無駄な予算により、とりあえず今年の売上げを確保できて事業継続の見通しを立てていた中小企業が、予算停止により急に不安な日々を迎えたりしています。
来年度も実施されることを見越して準備していた、転業(新規事業参入)が、事業仕分けで「廃止」と宣告され、来年の事業計画を大幅に見直さなければいけなくなった中小企業もあります。
財務基盤の弱い中小企業にとって、ちょっとした予算の配分変更や、時期の変更で、下手をすると倒産します。それくらい深刻な問題を孕んでいます。
もちろん、無駄だから廃止や削減をするのでしょうが、その無駄な事業によって、経営が維持できていた中小企業、そして、そのおかげで雇用が維持できていることも、無駄の削減をすすめている中では認識をしていただきたいです。
年末に向けた中小企業支援は、多くの中小企業にとって死活問題となります。是非とも早急に支援策を大きく発表し、少しでも中小企業に関わる人たちの気分の落ち込みを止めて欲しいです。そうすれば、必ず消費も回復します。