先週突然Googleが日本語IMEを公開しました。
早速使ってみたのですが、正直驚きました。十分使えます。
私は日本語入力については、親指シフトキーボードを捨てた時点(正確には捨てたわけではなくオーストラリアの知人の家の倉庫に眠っています。たぶん。)で、文字入力速度の自己最高記録を、一生更新できないだろうと諦めていて、最近は日本語入力環境についてはそんなにこだわってはいません。
とは言え、日本語入力ソフトはATOK一筋です。たまに客先などでMS-IMEを使わざるを得ない時には、とても面倒というか使いにくいと感じます。ローマ字入力で日本語を入力するのであれば、ATOKはずば抜けて性能が良いです。変換効率も実行速度も、ダントツ良いと思います。
今回も、マイクロソフトが長年かけても追いつけない日本語入力システムを、さすがのGoogleでも、突然リリースして、いきなり良いものをだすというのは難しいだろうと、思いながら、Google日本語入力を試してみました。
最初から、あまり期待せずに使ってみたので、余計感じたのかもしれませんが、かなりよいです。
ATOKに勝るかというと、(私としては)Noです。しかし、相当肉薄している気がします。
作り(コンセプト)が違うので比べてはいけないかもしれませんが、私の使い方でATOKの方が良いと思うのは、
- 前後の文脈からの漢字変換
- 豊富な辞書(専門分野毎にある)
- 文章や仮名遣いの訂正や助言
です。これらは私の日本語入力ライフ(?)では、比較的重要な部分でもあるので、現状ではATOKから、完全にGoogle日本語入力に移行することはありません。
ただ、上記の差は使う人の状況によって違うので、誰にとってもATOKの優位点と言えるかというと、そうでもありません。また、なんといってもGoogle日本語入力は無料なので、個人が趣味で使うレベルで考えると、圧倒的に有利です。
ここまで完成度の高いIMEを、突然リリースするのは、さすがGoogleと驚くとともに、間違いなく世界中がGoogleに支配される日が近づいている(もう支配されている?)というちょっとした恐怖も感じます。