弊社で管理・運営しているサーバーが遅かった(ホームページを見るのにすごく時間がかかった)という報告を受けたときなどによく
「しばらく様子を見てください」
と言うことがあります。お客さんにしてみると、無責任に思える場合もありますし、できるだけ言いたくない言葉ではありますが、やむを得ず言います。なぜか?
しばらく様子を見るしかないからです。
ホームページの表示が遅かったり、エラーになる場合、いろいろな原因があります。
- 見ているパソコンの問題
- 見ているパソコンがつながっているLANの問題
- 見ているパソコンのインターネット回線の問題
- 見ているパソコンのプロバイダの問題
- データセンターまでの回線の問題
- データセンターの回線の問題
- サーバーの問題
などなど、しかも、それぞれがさらにいろいろな原因があります。我々が調査できるのは、基本的に最後の2つだけです。
ほとんどの場合、それらを調査しても問題はありません。
後は状況証拠で想像するしかありません。例えば、パソコンで他の処理(ワープロなど他のアプリ)は正常に行えているか、他のサイトは正常に閲覧できているか、などです。
しかし、多くの場合「昨日の夜おかしかった。今は正常に動作している」という報告なので、そうなると、調査のしようがないのです。そこで、どうしても言わざるを得ないのが、
「しばらく様子を見てください」
という台詞です。
病院だと結構ゆるされる台詞なのかもしれません。
患者:「お腹が痛いです」
医者:「いろいろ検査しましたが特に異常はありません。胃腸薬を出しておきますから、しばらく様子を見てください」
患者:「はい。ありがとうございました。」
サーバー管理をしている会社でもお客さんとの間に、医者と患者のような関係を築くことが必要かも知れません。