お店で買い物をするとき現金で支払っても、クレジットカードで支払っても同じ金額でよいというのは、不思議だと思いませんか?私は不思議に思っていました。
現金で支払えば、その金額がそのままお店に入りますが、クレジットカードで決済した場合、カード会社が手数料を取るので、お店に入ってくる金額は少なくなります。しかも、お金が手元に届くまでに時間もかかります。
一見すると、カード決済というのはお店にとってはとても不利なことが多いのです。
それなのに同じ金額でものやサービスを提供している理由は何でしょう?
ひとつの理由は、お客さんが喜ぶからというものです。カードが使えた方が便利だし、お客さんにとってはポイントがついたりして更によいこともあります。
でも、お店がカード決済を導入するには、もっと合理的な理由があります。それは、カード決済を導入することで、お客さんが使う金額が増えるためです。
あるお店では、カード決済する人と現金決済の人では20%売り上げが違うそうです。つまり、現金決済の人の平均購入金額が1万円だとすると、カード決済の人は1万2千円ということです。
なぜかというと、現金であれば財布に入っている金額以上には買い物はできません。もし、買いたいものが財布に入っている金額よりも高ければ、買わないか、欲しいものより安い商品を購入します。しかし、カードであれば、「ちょっと高いけど、気に入ったから」と買うことがあります。それが、ある店では20%の売り上げ増になっているのです。
カード会社に5%の手数料を取られるとしても、20%売り上げが増えるのであれば、カード決済を導入する意義というのは充分にあります。
さらに、お客さんの満足度も高くなるわけですし、カード決済は、お客さん、お店、カード会社すべてがwin-win-winの仕組みなのです。
ちなみに、ネットショップの場合のカード決済導入の理由は別にあります。それはまた別の機会にご紹介したいと思います。