昨日の多治見IT勉強会の前半は、Ustreamなどのライブ中継ができる動画共有サービスについての実験したり話したりしました。
Ustreamは、先日ソフトバンクが出資を発表してニュースになりました。あの孫正義が惚れたサービスだということで、15年くらい前のYahoo!の再来かとも言われたりしています。
当時、「インターネットの検索サービス」なんて言ってもほとんどの人が理解できなかったと思います。でも、孫さんはその可能性を見抜き半ば強引に出資してきたという伝説になっています。
Ustreamも、ライブ中継ができる動画共有サイトと言う説明では、その可能性は理解できないと思います。私も最初はUstreamの魅力は実際に使うまで理解できませんでした。
やっていることは特に新しいことではなく、パソコンやiPhoneを使って、インターネット生中継が公開できるというものです。海外の映像を生中継すること自体は、ケネディ大統領が暗殺されたパレードの映像の頃にできています。しかし、これまでの生中継をするには、たくさんのスタッフと大がかりな機材が必要でした。コストもかかることなので、テレビ局などが行うものでした。
ところが、Ustreamはパソコンとインターネット回線があれば誰でもどこでもインターネット生中継ができます。もっと言えばiPhoneだけでも中継ができるのです。
普通に考えただけでも、これまでテレビ中継するほどではなかったイベントの中継ができるようになります。アマチュアバンドのライブ、マイナーなスポーツの試合、セミナーや勉強会などなど。
それだけでも、これまでにできなかったことができてすごいのですが、孫正義が出資をするほど惚れるには、もっと大きな可能性を見据えているはずです。
これまでの延長線上にあるサービスではなく、全く違う使い方が恐らく生まれてくるはずです。もちろん、まだまだ通信回線や端末の性能の問題もあって、iPhoneで生中継する映像はフレームレートも画質も解像度も不足しています。でも、そんなものは日進月歩、分進秒歩進歩している技術であっという間に解消されるでしょう。そうなったときに・・・そうなる前から、今までに考えられない使われ方が、我々の生活の中に入り込んでいるに違いないと思います。
私のようなものですらワクワクするこのサービス。さぞや孫正義は具体的なサービスイメージをいくつも思い描いて、「たった18億円でこんなおもしろいものを手に入れることができた」と笑っているのではないでしょうか。
Ustream(に限らず、インターネットライブ中継サービス)は、今年一番の注目インターネットサービスだと思います。