コミュニケーションに必要なもの

先日、移動中に聞いていたNHKラジオで、外国人とのコミュニケーションや、日本人のコミュニケーション能力についての話をしていました。そのときにゲストとして登場して話をされていたのは、同時通訳の草分け的存在で現立教大学大学院教授の鳥飼玖美子さんでした。

20年くらい前にNHK教育テレビの英会話番組で英語の勉強をしていたのですが、その番組の講師が鳥飼さんで、それ以来のファンです。著書もたくさん読んでいます。

そんな鳥飼さんが、先日の番組で最後にアナウンサーに「コミュニケーションに一番重要な能力は?」と聞かれ、

「伝えたいこと(内容)をもっていること」

と言われて、なるほど!さすが!と思いました。

もちろん、コミュニケーションを取る場合にあると便利な能力はたくさんあると思います。語学力とか、観察力とは、話を聞く能力とか。

でも、伝えたいことがなければ、伝えることはできません。伝える意味もない。

さらに、私が必要だと思うのは、

「伝えたいと思う熱意」

だと思います。強く強く思っていれば、きっと伝わります。

もちろん、細かいニュアンスを伝える為には高度な語学力なども必要になるのですが、もし、伝えたい熱意が強ければ、語学力はあっという間についてきます。

オーストラリアにいたころ、一番語学力の進歩が早かったのは、日本語を話せない人を好きになった女の子でした。伝えたいことも伝えたいと思う熱意も強いからだと思います。 

若者のコミュニケーション能力が低下していることが問題と言われていますが、それは伝えたいことが少なくなっていることが原因だと思います。 

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