懐かしい味

オーストラリアにいた頃、「主食がフルーツか」というほど、果物ばかり食べていた時期があります。

 

種類も豊富で、安くておいしいので、いつも大量に食べていました。特に好きだったのは、メロンとブドウです。多少日本の物とは種類が違うのかも知れませんが、マスクメロンが安いときには$1くらいでした。当時のレートで70円くらい。朝食はメロンを半分に切ったメロンと、牛乳を食べ、夜残りの半分を食べていました。1年間で300個くらいメロンを食べた時期もあります。それくらい食べていると、おいしいメロンを見分ける能力も格段に高まりました。山積みになっているメロンを見ただけで、半分は選別でき、手で掴んだら、さらに精度が上がり、匂いをかいだらほぼ完璧です。

そう言えば、日本のスーパーで果物の匂いをかいでいる人って少ないですね。オーストラリアでは結構皆さん匂いをかいでかっているので、帰国してしばらくは、匂いをかぐ癖が抜けませんでした。

 

さて、本題です(笑)。

 

メロンと共に私が、ほぼ毎日食べていたものに、ブドウがあります。ブドウと言ってもデラウエアや、巨峰のような日本でメジャーなものではなく、黄緑色の少し細長い粒で、皮ごと食べられて種のないブドウです。

名前が分からないのですが、これも安くておいしいので、常に冷蔵庫に入れてありました。一房の量としては、巨峰の一房よりも大きい感じですが、それでも$2とかで購入できました。

実は堅めで、何より皮や種を出さなくてもよいので、テレビなどを見ながらポリポリと食べられるのがよいです。

 

日本に帰ってきてからも、食べたくてスーパーなどで探していたのですが、一度も見たことがありませんでした。

 

それが、なんと今朝の食卓に乗っているではありませんか!

近所のスーパーに売っていたんだそうです。結婚する前からオーストラリアで食べていたブドウの話は妻にしており、新婚旅行でオーストラリアに行ったときに、スーパーで買って、夫婦でこのブドウを毎日のように食べていました。Hannaも二人で旅行に行ったときに毎日パクパク食べていました。2歳の頃なのでほとんど旅行の記憶は無いようですが、このブドウのことは覚えているそうで、喜んで食べました。

 

味の方は、オーストラリアで食べていたものと比べると、若干甘みが少なく、実が固く、皮が固いです。

 

でも、このブドウが手軽に食べられるようになるなんて、とてもうれしいです。しばらく我が家のフルーツはこのブドウです。

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