Ustreamがなぜすごいのか

先日サイトが日本語化されたUstreamですが、何がすごいのかを、私なりの意見です。

 

Ustreamでできることというのは、インターネット経由での生中継です。インターネットに接続できる環境と、パソコンとパソコンに接続できるカメラがあれば、誰でも世界中に生中継できます。iPhoneだけでも実現することができます。

 

実際に生中継される映像は、カメラの性能や回線の速度に依存します。現在の映像としては、普通のテレビの映像などとは、全く違うレベルですし、Youtubeなどのインターネットで出回っている映像と比べても品質はよくないです。

 

それでも、このUstreamが、メディアのあり方を変えるかも知れないほどのインパクトを持っていると思います。もちろん、Ustream以外の他の会社のサービスがメジャーになるかも知れませんが、「リアルタイム映像配信サービス」がメディアのあり方を変えるのは間違いないと思います。

 

インターネットの黎明期というか、爆発的な普及の直前の日本では、ダイヤルアップでインターネットに接続するのが普通でした。当時は、時間を気にして、必要なときだけネットにつないで、用が済んだら電話を切断していました。その後、深夜限定ですが定額でつなぎ放題になりました。

「定額で使い放題」という変化が決定的な変化をもたらしました。速度が急激に速くなることよりも、定額というのがポイントです。

 

別の例で言えば、デジカメもあります。現在ではフィルム式のカメラを使う人は非常に少なくなっています。みんなデジカメを使います。

世界初で最初にヒットした民間向けのデジカメは、カシオが1994年に発売したQV-10です。

QV-10は、撮影したその場で写真が確認できるという、それまでのカメラには無い機能を世の中に知らしめ、デジカメの普及をスタートさせたきっかけとなりました。QV-10の画質は、現在のケータイ電話のデジカメと比べてもかなり悪いもので、フィルム式のカメラの代わりになる物ではありませんでしたが、現在ではフィルム式のカメラから完全にデジカメに置き換わりました。

 

Ustreamなどのリアルタイム映像配信サービスも、これと同じ状態だと思います。単に新しいサービスができたというのとは違い、10年後くらいには、メディアのあり方が大きく変わっていて、その始まりがUstreamの現在のサービスとなると思います。

 

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