頭の良さと悪さを決める基準として、想像力というのはとても大きな要素だと思います。
目の前に見えているものだけでなく、その裏にあることを想像する。
人が発した言葉から、言葉通りの意味だけでなく、真意を想像する。
自分の行動が将来的にどのような影響を与えるのかを想像する。
現在の日本の教育制度では、記憶力が高い人が高く評価される傾向があります。もし、教科書や参考書を丸暗記できたとすると、かなり好い成績になると思います。
でも、記憶力というのは、社会生活を送る上で必要な能力としては、ごく一部です。それだけが高くても人間としての能力が高いとは言えません。
私は、記憶力の高い人よりも、想像力が強い人の方が社会への貢献、良い社会を作るのにより必要だと思います。
想像力が欠如している人は、町でゴミを捨てます。捨てたあとのゴミがどうなるのか想像できないから。
想像力が欠如している人は、人を傷つけます。傷つけられた人がどんなに悲しむのか想像できないから。
想像力が欠如している人は、戦争を起こします。戦争によって悲しむ人がどんなに増えるか想像できないから。
想像力が豊かな人は、種を植えて育てます。どんなに綺麗な花が咲くのか想像できるから。花が咲いたら自分がどんなにうれしいか想像できるから。
想像力が豊かな人は、ひとに優しくできます。その人がどんなに喜ぶか想像できるから。そして、その人が喜ぶと自分がどんなにうれしいか想像できるから。
うちの子供達には、想像力の豊かな人に育って欲しいです。