岐阜大学講義「自分らしいキャリア設計」

昨日、岐阜大学の「自分らしいキャリア設計」という講義に参加してきました。

全15回(?)の講義で、学生たちに、いろいろな生き方(キャリア設計)があるんだよ、ということを教える中で、極端な例(?)として何人かの経営者が話をし「こんな無茶苦茶な人達もいるのだから、自分たちはもっと幅を広げて考えても良いんじゃないの」と考えてもらうというのが目的です(と勝手に私は思っています)。

形式としては、学生たちが6つのグループに分かれて、そこにひとりずつ経営者が入り座談会形式で話をします。事前に考えてきた質問を学生がして、経営者が答えます。

これまでに何度かこの講義に参加させてもらっていますが、だいたい、かなりの勢いで食いついてきてどんどん話を聴こうとする学生と、ポカンとしてしまう学生に分かれます。どちらかというと後者が多いです。

自分のこととしてリアルに想像することが出来ないのが理由だと思います。なので、できるだけ、ソフトな話にしたほうが良いのかなと思ったりもしましたが、講義の前に講師の秋元さんからは「激しくガンガンな方でお願いします」と言われたので、内容的にはいつもどおりな感じになりました。

今回話した内容で、一番伝えたかったのは、

20代では、とにかく貧乏になりましょう。

ということです。

大抵のモノはお金で買えるし、たいていの問題はお金で解決できるので、お金を持っていると何でもお金で解決してしまう。もし、お金を持っていなければ、知恵を絞り努力をする癖がつくので、とにかく貧乏になることがよい。

親元にいると親が助けてしまい、貧乏にも限界があるので、親の目の届かない海外に行くのはよい。

貧乏な私が実行した実例として、オーストラリアに着いた頃、お金を払わずに英語を勉強した方法は、

  1. 大学の日本語学科の前でウロウロして、出てくる学生に交換レッスンを申し込む。
  2. 英語学校に学生カウンセラーとして働かせてもらって、授業をただで受けさせてもらう。
  3. 教会に行きおしゃべり会(?)に参加する(私は無宗教なのであくまでもおしゃべり会へ参加するだけの目的です)。
  4. ボランティア団体に入り、資格を取る無料レッスンを受ける。

などです。多分お金を持っていたら、普通に英語学校に通うだけで、多くの日本人と一緒に、和やかに授業を受けていただけでしょう。でも、お金がなかったおかげで、現地の大学生と友達になったり、ボランティア団体の資格が取れたりと、どんどん楽しいことが広がってゆきました。

ちなみに、ボランティア団体というのはビーチパトロールをする団体ですが、オーストラリアのライフセーバーは、かなり人気で競技大会などはテレビ中継もされます。そういう大会に出たり、日本から日本最大のライフセーバーのチームが合宿に来たり、NHKのドキュメンタリー番組の取材が来たり・・・と、英語だけではない多くの楽しい経験と人脈を得ることができました。

どうして、こんなことができたのかを一言で言えば、

貧乏だったから

です。

若いうちに楽しく明るい前向きな貧乏になり、知恵を絞る癖をつけることが若いうちにやるべきことです。

今日の講義に参加した学生の中で、ひとりでも何か感じてもらえていたら嬉しいです。

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