私にとっての極上の瞬間

それで充分かどうかはともかくとして、たぶん私は平均的なお父さんよりも子供とかかわることが好きで、実際多くの時間を子供と過ごしてきました。

好きだから別に「一生懸命やってます」感は無いし、ゴルフ好きな人がゴルフに毎週行ったり、お姉さん好きな人が夜の街に通ったりするのと同じです。

たまたま私はゴルフや夜の街より、子供とかかわるのが好きだったというだけです。2歳のHannaと二人だけでオーストラリアに行ったり、毎年ゴールデンウィークは、(妻は仕事なので)娘二人と旅行しているのも、義務とか正義感とかではなく、自分の欲求を満たしているだけです。

あくまでもそれ自体が楽しくてやっているのですが、でも、子供の場合はとてつもなく大きな見返りがあります。笑顔だったり、父ちゃんの取り合いのケンカだったり・・・。

男親の子育てへの関わり方については、いろいろな意見があると思います。ある上場企業の社長は、男は働いている背中を魅せることが最も重要な子育てだと言っていました。週に1回じっくり子供達と将来について話していて、その話の中で子供の教育もできるというようなことを言っていました。

確かに、ある程度大きくなった子供に対しては、それで十分かもしれません。それ以上べたべたするのは子離れできない親なのかもしれません。

でも、小学校低学年までの子供達は、スキンシップや安心感というものを求めていて、それがあって初めて、勉強にも集中できます。だから、小学校低学年のうちから勉強部屋で勉強させるのはよくないと言われています。

・・・なんて、何か教育論ぽっくなってしまいましたが、そんな難しいことを考えながら子供と接しているわけでなく、子供と接している時間は本能の赴くままに遊んでいるだけです。

そして、それが私の極上の時間につながります。

私にとって極上の瞬間は夜中に、夢を見て子供が泣いて起きた瞬間に「父ちゃ〜ん」と私を呼ぶときです。半分寝ぼけながら呼ぶ相手が「父ちゃん」って・・・最高にうれしいです。

無意識に父ちゃんを呼び、父ちゃんを見つけて必死にしがみつかれると、この世の全ての苦しみ、悲しみ、怒りなどが消え去ります。悟りを開いた高僧のような心境になります。

仕事残っていても、一端子供と一緒に布団に入り、寝かしつけて(自分も1時間くらい寝てしまって)必死に布団から出て、仕事の続きをしたり、深夜まで仕事をしてやっと布団に入り、寝入りばなに「父ちゃん、おしっこ出ちゃった〜」と言われて、着替えさせて布団のシーツを剥がして布団を干したりしたこと全てが苦労でなくなります。

こんな喜びを母親に独占させておくのはホント勿体無いと思います。ぜひ多くのお父さんにも味わって欲しいです。

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