これまで何十台とパソコンを使ってきました。
必要に応じて購入したり、物欲に負けて購入したり。
当然、購入するには何らかの理由があります。高性能であるとか、コンパクトであるとか、新しい機能が搭載されたとか・・・。
でも、ほとんどは単なる性能アップです。2倍速くなったり、半分の重さになったりしても、基本的には変わりません。ライフスタイルに革命的な変化をもたらしたパソコンはほとんどありません。
そんな中で、今回購入したMacBook Airは久しぶりのスマッシュヒットです。ライフスタイルが変わる兆しが見えます。
理由は二つあります。
ひとつは、以前もブログに書いた「瞬間起動」です。iPadなどと同じように、1秒程度で作業が再開できる状態になります。これは、劇的にパソコンとの関わり方を変えます。
もうひとつは、私の個人的な好みによるものですが、私に取ってはとても大きなものです。
私は10年以上前からノートパソコンはThinkPad一筋でした。様々な理由でThinkPadを選んでいたのですが、最大の理由はTracPointです。
キーボードの真ん中辺りにあって、マウスの代わりに操作するものです。ThinkPadのトラックポイントは、とても優秀でキーボードから手を離すことなく、マウス操作+キー入力が快適に行なえます。慣れるとマウスを使うようりも全体の作業速度が上がります。
私のようにずっとパソコンをいじる仕事をしていると、キーボードからマウスに手を移動させる動作も、1日に何百回と行い、それが、1秒くらいずつかかるとしても、毎日何百秒もロスします。なので、ここ10年くらいノートパソコンはThinkPadしか使っていませんでした。
また、この先もこれ以上に効率よく作業ができるキーボードとマウス(の代わり)は無いだろうと思っていました。
ところが、この10年続いた私のスタイルを変えられる気配をMacBook Airに感じています。まだ、ThinkPadのキーボード+トラックポイントを超えるパフォーマンスは出せていませんが、もう少し慣れれば超えられる可能性を感じています。
この点については正確にはMacBook AirではなくMacのトラックパッドの操作性です。すこぶる良いです。
Mac OS標準で、マルチタッチ(操作)に対応していて、一本指で操作するとマウスポインタが移動し、二本指で操作するとスクロールします。三本指では、ページを進めたり戻したりできます。
この操作感は、事前に文字ベースで知っていましたが、実際に使ってみると、想像以上に使いやすいです。
さらに、BetterTouchToolというフリーソフトを導入することで、非常に細かくカスタマイズが出来るようになります。これで、少しずつ自分に使いやすいジェスチャーを設定してゆき、様々なアプリの操作や、OS全体の操作を変えてます。
既にブラウジングについては、ThinkPadを使っていた頃よりもずっと速く操作できるようになっています。他のほとんどのアプリでも今年中には、ThinkPadの操作を超えられると思います。その時点で正式に私はMacに改宗します。改宗の儀式としてMacにATOKを導入します。