思考停止すべきコトと、極限まで考えぬくべきコト

最近、学生の前で話すときに、二つの矛盾することを話しています。私が20代の頃に実践してよかったこととして、次の二つのことを挙げています。

  • 考えない
  • 知恵で全てを解決する癖をつける

オーストラリアで現地の翻訳会社に就職したとき、上司(社長)に「これ、できるか?」とか「こういうことやったことあるか?」などと聞かれたら全て「Yes」と答えることにしてました(この部分が「考えない」部分です)。

幸い社長は、あまり会社にいなかったので「できる」とか「経験がある」と答えたことについて、多少時間をかけて挑戦することができました。 ここからは、必死に考える時間です。

嘘つきにならないように、次に社長に会うまでにちゃんとできるようになって、経験を積んでおくにはどうしたらよいか。考えに考えます。

例えば技術的なことであれば、すぐに本屋に行って、本を何冊か購入し読みながら実際に操作をするなどして、知識と経験を積みます。

もちろん、そんな付け焼き刃的な知識は、すぐにぼろが出るのですが、その時の対応もまた訓練であり、すぐやり直したり、勉強しなおしたりしながら、得る知識や経験は普通以上に強い力になります。

20代の頃は、挑戦するかしないかという選択がある場合、挑戦する方を選ぶ方が殆どの場合よいです。

その時に、考えてしまうと不安になったり、できない理由がどんどん頭に浮かんでくるので、思考停止するなり、何か機械的に「Yes」を選択するような仕組みを作っておいても良いと思います。

そして、一度、挑戦する方を選んだら、トコトン考えてそれを成功させるように最大限の努力をします。

仮にうまくゆかなかったとしても、それは失敗ではなく、良い経験です。次に同じ挑戦をするときにうまくゆく確率が上がります。また、ダメだったとしても、さらによい経験ができているので、その次に挑戦するときにうまくゆく確率が上がります。

そうやって、無条件に挑戦し続けていると、10年後、20年後にはとても多くの経験を積んで、自信を持って正しい判断ができるようになる・・・と思います。 

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