奇跡と言うほど大げさなことではありませんが、山の中の一軒家である我が家では、普通ではありえないことが起きます。
美しいところで言えば、ホタルが大量に舞ってます。いろいろ蛍の名所に観に行ったこともありますが、街灯がなくて近所に家がなくて、人が少ない、という点から我が家の前で見るホタルが一番良く見えると自負しています。足元が見えないほど暗いですから。
そんな山の中に暮らし始めて9年以上が経ち、大抵のことには慣れましたが、今年はじめて見つけた驚きの事実があります。
1.山鳥の巣が電気メーターの上にある
ツバメのように人家にすを作る鳥なら珍しく有りませんが、野鳥は珍しいです。逆に我が家にはツバメは来ません。燕も野鳥も、我が家は人家ではなく森の小屋だと思っているのでしょう。
2.井戸小屋の屋根に桐の木が育っている
桐の木ってよく知りませんが、山の中に普通に生えている木なのでしょうか?女の子が生まれたら庭に桐の木を植えて、結婚するときにタンスを作って持たせる、なんて話を昔はしていましたが、我が家はこの木で娘の嫁入り道具を作れるのか???
でも、いくらなんでも屋根の上では大きく育てないと思います。種が飛んできたのかどうかわかりませんが、なぜ、よりによって屋根の上に根付いてしまったのでしょうね。
10年前もそうでしたが、10年間で家の周りの木は、かなり育ちました。鬱蒼としてきました。どうしたものか思案中です。我が家が森と一体化してゆくのは、聞こえはよいですが、住み心地としてはかなり悪いです。日当たりは悪くなり、湿気が多くなり、いろいろなものがカビますし、家そのものが森の栄養になりつつあります(つまり、朽ち果ててゆく)。
木に囲まれているので、かなり涼しいし酸素も多いです。でも、家が倒壊しても困るし・・・。悩ましい問題です。
少なくとも今のところ子供たちは、この家を気に入っているようなので、それは嬉しいですけど、年頃になったら嫌がるかな。