力を抜ける人が、力が出せる

先日、練習の最後のダッシュのときに、普通では考えられない筋肉がつりました。

一緒に泳いでいた筋肉をこよなく愛するスイマーに笑われながら

「どんだけ力んどるんですか?」

と言われました。下手なスイマーは速く泳ごうとすると、少しでも速く手で水をかきたいと思うために、力を入れてしまいます。

しかし、実際それでは、指先まで完全にコントロールすることはできません。神経を研ぎ澄まして、指先、足先まで最も効率的な動きをさせながらでなければ、いくら力を入れても速く泳げません。一流選手なら、90%以上の力で泳ぎつつ、指先、足先までコントロールできるかもしれませんが、私のような普通の人は80%くらいでないと、効率良く泳ぐことはできないはずです。それなのに限界ギリギリまでの力を入れてしまうから速く泳げないのです。

力を入れすぎると、余分なところにも力が入ります。それなので、本来泳ぐときに使わない筋肉がつったりします。使わなくても良い筋肉も使えば、血液はそちらにも流れ、疲労物質の血中濃度が上がり、肝心の筋肉の疲労も早まります。

100%の力を出すためには、100%の力を使ってはいけない

なんか禅問答のようですが、無駄な力を抜き、必要なところに極限まで集中して力を入れることが、その人が持つ潜在的な力を100%発揮することができる秘訣です。

これは水泳だけでなく何にでも言えることです。サッカーなどでも、試合中ずっと全力疾走していたら、絶対に良い成績は残せません。

仕事でも同じです。とにかく力を入れまくって頑張っても、最高の結果を残せません。

ちゃんと力を入れる練習と、力を抜く練習もしてゆき、最高の結果を出せるようにしたいと思います。

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