先日、名古屋でハタモクという会に参加してきました。
社会人と大学生が一緒に「働く目的」などについて、語り合って考えあうという集まりです。
いろいろな話ができて、私自身多くの気付きができました。
その中で、一番印象的だったのは、ある大学生の、「働く」ということに対するイメージ。もうすぐ就職活動を始めるという彼女は、働くことを
「終わりのないマラソンレースみたいなもの、と考えている」
と言いました。学生というのは、3年とか4年とかで区切られていて、終わりがあるが、社会人になって働くというのは、終わりがないと思っているとのこと。
いろいろな思いが混ざってはいますが、どちらかというとネガティブなイメージを持っているようでした。つまり、辛くて長いレース、しかも、終わりがわからない。
さすが、超就職氷河期を生きている学生というか、大学に入る早々、就職は大変だから頑張れ!と言われている学生らしい考え方だなぁと、思うと同時に、もしそんな風に「働くこと」や「社会人になること」を考えていたら、辛いだろうなぁとも思いました。
確かに人生はいつ終わるかもわからないし、終わるまでずっと頑張って走り続けなければいけないマラソンレースなのかも知れません。
しかし、私自身はこれまでの20年超の社会人ライフは、そんなに辛くて苦しいものではありませんでした。これからも、たぶん、楽しくと面白いと予想してます。
なぜか?
私は、他人が設定したゴールを目指したり、ゴールを探したりせず、好きな道を走っているからです。ペースを緩めたり、速めたり、たまには止まったり、一緒に走るパートナーを見つけたり、道端の石を拾ったり、投げてみたりしながら、曲がり角が来たら、楽しそうな道を選んで走っていると考えています。
特に行き先(ゴール)は決めず、その時、見えている景色や、走っている感触を楽しみたい。敢えて言えば走っていることそのものが目的(ゴール)なのです。
行き先を決めていないので、どこで曲がろうが、休もうが、それでよいのです。
だから、終わりのないマラソンレースでも楽しかったし、これからも楽しいのではないかと予想しています。
こんな力の抜けた人生では、大成するのは無理かもしれません。そして、20代の若者なら大成することを目指して頑張るべきなのかも知れません(私自身、20代の頃はもう少し頑張ってましたし)。
でも、世の中の多くの社会人が学生に対してのメッセージとして「甘くないぞ」「つらいぞ」「頑張らなければいけないぞ」ということを発信しているので、一人くらいは違うことを言ってもよいかとも思って、他の場でも学生に話してます。
社会に出る前の学生にとっては、もちろんですが、社会人にとっても、改めて「働く」という意味を考えることができる「ハタモク」オススメです。また、名古屋でも1月に開催されるそうなので、興味のある方はぜひどうぞ。