若い頃にはできなかったこと

それなりにトレーニングを続けてきた人が、40歳を超えて自己ベストを更新するのは相当難しいです。
練習量を増やしてもケガするし、疲労回復が追いつかなければ練習の質も落ちます。
それをするのには、ものすごく神経を研ぎ澄ます必要があります。
ほんの小さな体の不調も感じ取って直ぐに対処する。それも、「右膝が痛い」ではなく、「右膝の内側のちょっと奥が痛い。強度に関係なく45分以上走った後に痛むが、一晩寝ると翌朝は痛みはない」というような感じで、できる限り細かく感じとり、過去の経験と照らし合わせて対処をすることが必要です。
食事についても、全体を見た瞬間にだいたいのカロリーを計算できるだけでなく、タンパク質や脂質の量なども目測します。
コンビニで買って食べなければいけない時には、栄養か表示を細かくチェックして、食べたいものではなく食べるべきものを選びます。
減量期や、レース前の調整期などは、キッチンスケールでグラム単位で食材やサプリを計測して摂取します。
睡眠時間を十分に取ることや、練習を休むことも必要です。ずっとトレーニングを続けている人にとっては練習を休むというのは、結構精神的に苦しいことなのですが、年を取ったら特に休みも重要です。
これらを、毎日毎日続けることが必要です。
さらに重要なのは、そのことにストレスを感じないことです。美味しい物を何も考えずたらふく食べたいという気持ちよりも、次のレースで成績を上げることに歓びを感じ、ストレスをできるだけ感じず続けることです。
さらには40歳を超える頃には、会社や家庭での役割も重要度を増すので、毎日同じ事を繰り返すのは難しくなります。
宴会に行くときはあえて車で行き、同席者にできるだけ不快な思いをさせないように酒を断り、同席者に感づかれないように、食べるべきものだけを食べ、それでもストレスにならないように心から楽しく過ごし、1次会で帰る。
トレーニング時間を長く取れなくても、強度と質の高いものになるように、1本1本、一歩一歩、ひとかきひとかき、神経を研ぎ澄まして行うことで、効果は上げられます。

これが徹底できれば、40代でも記録は伸び続けると信じています。

特に、ここ1年の記録の伸びは高校生の頃並です。伸び盛りの40代まだまだ頑張ります。

コメントする