儲かるグループへの脱皮

請負でシステム開発を行う場合、見積は「人月」や「人日」という単位で出します。1人のSEが一ヶ月かかる仕事は1人月です。
1人月の平均単価は、100万円という調査が新聞に載っていました。もちろん、地域格差やスキル、会社の規模などによって変わってくるので一概には言えませんが、中小企業なら妥当な線だろうと思いました。ジーアップでもエースを出すときには80〜120万くらい要求します。

これを一般企業は、どう感じられるでしょう?

おそらく「なんて高いのだ」と思われるのではないでしょうか?一人で1ヶ月100万円以上稼ぐのですから。
よく(同業以外の)会社経営者からも言われます。「いいねぇ。めちゃくちゃ儲かるねぇ」と。

確かに、うちのような業種は仕入れはほとんどありません。かかるのは人件費だけです。しかも、うちなどは給料は非常に安いのです。

では、会社がもの凄く儲かっているのか?

否。残念ながらジーアップは全く儲かっていません。

なぜか?

経営者の能力がないから!
と言われればそれまでですが、一応、言い訳(論理的な説明)もあります。

もし、そのスタッフの稼働率が100%だったら、もの凄く儲かると思います。でも、稼働率はどうしても上がらないのです。なぜなら、1人月100万円で仕事を受けていて、本当にその仕事に100%かかり切りになってしまうと、次の仕事への準備ができないのです。したがって、ある仕事が終わってから、次の仕事の準備を始めることになります。もっと酷いと、仕事が終わってから次の仕事を探しに行きます。そうなると稼働率はかなり下がります。

営業スタッフを別にして、常に仕事を取りに行けばよいのか・・と言うと、高度な知識がないと請負の開発の営業はできません。打合せをしたり見積もりを出したりというのは、開発者でないとできない場合が多いのです。しかも、営業スタッフがいたとすれば、開発者+営業スタッフで売上100万円ということになってしまうので、ますます厳しくなってしまうのです。

そんなわけで、請負でシステム開発をしている会社の99%以上が、ギリギリの経営をしているのです。

では、どうしたらよいのか?

いろいろな方法が考えられます。
大手企業から定期的に大きな仕事を受注できるようになる、公共事業を取れるようになる、会社の規模を大きくしないで細々と営業する、自社のサービスや商品を開発し提供するなど。

ジーアップは、自社のサービスや商品の開発を行うことを選びました。まだ、売上としては請負開発と比べて非常に少ないのですが、準備は整ってきました。もうかる仕組みができつつあります。

商品の完成度、営業の体制、提携先の企業、サポート体制、自社製品を広報するノウハウ・・・

必ずジーアップは儲かる企業になります。儲かるという表現が悪ければ表現を変えます。
ジーアップは、社員が能力を十分発揮でき、それで適正な利益を生み出せる企業になります。

だから、もう少しだけ待っていて下さい。

安月給で頑張っている社員、それを支える社員の家族。
好条件でジーアップを支えてくれている取引先企業。
個人的に私を応援してくれている友達。

そして、無条件に私を支えてくれている家族。

みなさん、もう少しだけ待って下さい。

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