誰が言っていたのか忘れましたが、日本のビジネスパーソンのファッションについて次のようなことを言っていました。
男は、社会的地位が上がれば上がるほどファッションの自由度が減り、女は、社会的地位が上がれば上がるほどファッションの自由度が増える。
自分の趣味がどうであれ、人と会って打ち合わせなどをする場合、相手が不快に思わない格好というのが最低必要で、それプラスどのように自分を見てもらいたいかに合わせた格好をする必要があります。
私の場合、社会的地位はまだまだ低いですが、ある程度までは高くなりたいと思っており、また、最近は社会的地位の高い人とお会いする機会もでてきたので、それなりに気を遣うようになってきました。
と言っても服装は、すべて妻に任せています。最初は自分の趣味と合わないと思うこともありましたが、妻の言うなりに服を着ていって、人に服装について誉められることがでてきて、最近は完全におまかせです。どういう男になって欲しいのか、どういう風に見られて欲しいのかを考えて、決めてもらっています。
それでも、以前大失敗したことがありました。自社製品の販売について相談していた大手企業の取締役からす「スーツにしわが寄っていますよ」と指摘されたのです。その日は、しわの寄った感じがおしゃれなカジュアルスーツを着ていたのですが、その指摘にちょっとショックを受けました。
プライベートであれば「わからない人はわからなくてよい」と思うだけでよいのですが、仕事で人と会っている場合、それで社長の印象が決まり、取引に影響する可能性もないとはいえません。
それ以来、あまり何度も会っていない年輩の人に会うときには、服装の自由度を減らしました。具体的には「23区」ではなく、「五大陸」のスーツにしています。
こうして人はおじさんになってゆくんだなぁと思いながら、おじさんっぽいスーツを着て出張に行きます。
おじさんスーツでもかっこよく着こなして、かっこいいと思われるようになりたいです。