オーストラリアで出会った人(1):超合理的な社長

オーストラリアではいろんな人に出会って、いろいろな影響を受けました。

 

私が勤めていた会社の社長は、オーストラリア人で今でも時々メールをやりとりします。この人の金銭感覚というのはものすごく極端です。ものすごくシビアというか、無駄遣いは一切許してくれませんでした。

 

私の感覚からすると無駄遣いとは思えないようなことなのですが、例えば、出張で遠くから人が来るからホテルを予約してくれと言われて、会社の近くの普通のビジネスホテルを予約すると、「そんな高いところに予約してはダメだ」と、自らイエローページを片手に、電話&交渉して、かなり不便な場所の激安ホテルを予約したり、(当時よく使った)フロッピィディスクが無くなって、買ってくると「もったいない買い物をするな。ここに雑誌の付録のフロッピィディスクがたくさんあるから、このラベルを剥がして使いなさい」と言われたこともあります。

 

人事に関しても、時々社員や、マネージャーに、1時間でできる仕事量を尋ね、その人の給料を時給換算した物と比べて少ないと、半年以内にどれくらい増やせと、具体的に指示を出し、半年後に確認して、少なければ直ぐに解雇通知、という感じです。

 

かといって、全くお金を使わないかというと、必要と思えば、かなり高価なディスクシステムや、大型の業務用プリンタなどを、ふらっと出かけて買ってきます。

 

 

冷たい人かというとそうではなくて、とても面倒見が良いところもありました。私には、社長が持っていたヨットのマリーナの家族会員券をくれて
、「いつでも使っていいよ」と言われていました。

 

ものすごくメリハリがあるのです。

全て同じ事をしようとは思いませんが、見習うべき点も非常に多く、いまだに仲良くさせてもらって、非常に光栄に感じている人の一人です。

 

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