妻と娘達は妻の実家に行っていたのですが、Youが発熱して調子が悪いと言うことで帰ってきました。
前日、川へ遊びに行ってそのまま昼寝をしてしまったらしく、水分不足による熱射病かもしれません。
熱が高いだけで、他の症状は無いのですが、念のため病院へ連れて行くことにしました。ところが、今日は水曜日、良く行くクリニックは全て午後休診です。他の行ったことのあるクリニックに電話をすると、お盆休み。
仕方なく、土岐市総合病院へ行くことにしました。
通常の外来診察は終わっており、時間外診察となりました。
かなり熱が高く、ぐったりしていたのですが、前回、別の病院で点滴を受けたとき、かなりいやな思いをした(手足に何度も針を刺され、かなり泣き叫んだ)記憶が残っているらしく、白い服を着た女の人が近づいてくるだけで、大声で泣き出してしまいました。
熱を測ってみると
39.9℃
ぐったりするわけです。
名前を呼ばれ、今日の時間外担当の若い医師の前に座ると、ものすごい勢いで泣き出しました。
問診を始めた後に、(処方箋を作る人から聞かれて)医師は前に診察した人のカルテを見たり、他のスタッフと話をしたりして、泣き叫ぶYouを押さえながら、私は汗だくになっていました(39.9℃の子を抱きかかえているのですから)。
問診(カルテに書き込む速度)が、やたら遅く(感じました)、その間、Youはずっと大声で泣いています。
次に聴診器で聴診をし、その後、のどを見るために、口に舌圧子(?)を入れたとき、Youが首を振りながら抵抗をしました。看護士が
「お父さん、手を押さえてください」
といいながら、頭を押さえて、再び医師が舌圧子を入れると、Youがもどしました。私が手でそれを全部受け止め、Youに
「ゴメンね。ゴメンね」
と言っているうちに涙が出そうになってしまいました。
手を洗ってくださいと言われて、Youを看護士が抱っこすると、Youは、ますます声を張り上げて泣きながら、私の方を見て手を伸ばします
(父ちゃん、行かないで〜)
と涙をボロボロ流しながら訴えているのです。手を洗って戻ってきたときにその顔を見たら、私も涙がポロリとこぼれました。
結局、のどの奥が見えていないと言うことで、もう一度検査。そして、また同じように嘔吐(また、手でキャッチ)。
次に、のどの粘膜の検査。綿棒の長いようなものをのどに入れて、のどの粘膜を取るのですが、 またもや嘔吐(また、キャッチ)。
もう悲しくて辛くて、私はひたすらYouに謝りながら抱きかかえるのでした。
拷問のような検査が終わり、結果が出るまで診察室の前で待っていてくださいと言われて、診察室を出ると、Youは泣きながら病院の出口を指さします。
(あっちへ行く)
と訴えているのですが、
「ゴメンね。先生に検査の結果を聞くまで帰れないの」
と言いながら抱っこして待ちました。
「もう、痛いことはしないから」
「お話し聞いて帰るだけだから」
と、何度も言いながら抱っこしていると、疲れ果てて寝てしまいました。
もう一度、名前を呼ばれて診察室に入ると、さっきの医師とは違う医師が、こともあろうかもう一度診察を始めるのです。聴診、打診(?)、触診は、大泣きしながらも、どうにか終わりましたが、また、のどの検査。
また嘔吐。
今度は、私の手に収まりきらず、服まで汚れてしまいました。
診察が完了し、待合室で、悲しくて辛くて、もう、ひたすらYouに謝りながら、着替えをさせました。待合室にいる人は、Youの泣き声は、ずっと聞いているので、大丈夫か?という感じで、泣きながら子供の服を替えているオヤジと、大泣きしながらもオヤジに縋る子供を見ていました。
結局、変な細菌などは見つからず「夏風邪かなぁ」という感じの診察で、薬をもらって帰りました。
ただ、もう、本当に子供と行く病院はいやです。自分が痛いことされるのはよいのですが、子供が痛いことや苦しいことをされるのを、抱きかかえて耐えるのは、本当に辛いです。
Hannaが中耳炎で鼓膜を切開したときも、今回もですが、子供と同じくらい泣いてしまいます。
病気にならないようにするのが一番なのですが、子供に病気になるなと言ってもしかたがないし、せめて、痛くない辛くない診療を受けさせたいです。